2019年3月アーカイブ

当協会の機関紙「倶楽部MIA」では毎号巻頭に、宮城県内で活躍中の外国人/日本人のインタビュー記事を掲載しています。「倶楽部MIA」102号は、中国・上海のご出身で、現在は仙台市内にお住いの「宮城華僑華人女性聯誼会」(以下、宮華女)会長、裘哲一さんのインタビューです。

「倶楽部MIA」102号は、WEB上でもご覧いただけます。2019年4月~5月に宮城県内で開かれる国際的なイベントの情報も掲載しています。ご覧になられる方は、こちらからどうぞ。

「倶楽部MIA」には掲載できなかったけれど、印象に残ったことをご紹介したいと思います。

宮華女開催の上級者向けの日本語講座についてお話を伺ったときのことです。

宮華女は、県内各地のイベントで中国の踊りを披露したり、中華料理のブースを出展したりという日中の交流活動のほか、国籍を問わず誰でも参加でできる一般公開講座として、日本の社会保障制度に関する講座や仙台の歴史や文化を学ぶ講座を開き、その他にも、外国にルーツを持つ子どもたちの支援事業への協力など、様々な活動を展開しています。

上級者向けの日本語講座は一般公開講座のひとつで、裘さんが特に開催したかったものだそうです。その理由は主に2つあり、(1)何十年も日本で暮らし、会話に関して全く問題なくなっている外国人でも、日本語で文章を正しく書くのはやはり難しい、(2)日本語で会話したり文章を書いたりするときは日本社会に合った形にした方が良い、ということでした。

?については、日本人が英語など外国語を学ぶときのことを考えると、思い当たるところかと思います。(2)に関して、分かりやすい例でご説明いただいたのですが、例えば、町内会やPTAの行事などに関して出席を求められたときに、話を聞いて理解し、「出席できません」と答えた場合、会話としては成立しているけれど、それでは不十分ではないかということでした。「今回は出席できないけれど、次回は出席できるかもしれません」、「こういうことであればできます」というようなコミュニケーションのとり方が望ましいのではないかということでした。「外国人はストレートにものを言いがちだけど、誤解されてしまうことがあります。人間関係が悪くなったり、地域社会に貢献したくない人だと思われたりしないようにすることが大事です」とおっしゃっていました。上級者向けの日本語講座では、敬語や丁寧な日本語の文章の書き方を学び、子供会など地域での活動や職場において円滑にコミュニケーションをとるための日本語も勉強したそうです。

日本で長く暮らし、近所付き合いや子育て、各種のボランティアを経験し、日本人に囲まれて仕事をされた経験もお持ちの裘さんだからこその目の付け所ではないかと思いました。

できないことをはっきりと「できない」と言うことが、必ずしも正しいことではない日本的なコミュニケーションの取り方。それが良いことなのかどうか、私自身思うところはありますが、それはさておき、裘さんたちが目指していらっしゃるところは、そこのところを理解したうえで、外国人も日本社会に貢献していくという生き方であろうと感じ、感銘を受けました。そして、日本人の側も、裘さんたちのように自助努力をされ、日本社会に貢献したいと考えていらっしゃる外国人の方々がいることを心に留めなければならないと思いました。

真面目な話になりましたが、裘さんは明るく、お話を伺っていて楽しい方でした。特に、横浜市立大学での留学生活について生き生きとお話をして下さったことは、強く印象に残りました。大学の担当課が留学生向けのイベントをいろいろ企画してくれたこと、学内にあった留学生交流室ではコーヒーが飲み放題で、そのコーヒーを飲みながらのおしゃべりがとっても楽しかったこと、世界各国から来た留学生仲間とはものすごく仲良くなり、卒業後もホームパーティーなど何かと催して集まったこと...。日本で暮らす留学生の青春の話は新鮮で、「日本の中にこういう世界があるんだな」と思ったことでした。

いろいろなご経験をお持ちの裘さんのリーダーシップの下で、宮華女の皆さんが協力してこれからも様々な活動を展開されますことをご期待申し上げております!

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※昨年秋に開催された「とみや国際スイーツ博覧会2018」に、宮華女が参加したときの写真。ブース出展して提供した焼き小籠包が大人気だったそうです。ブース前の美しい衣装の皆さんは、ステージ出演で踊りを披露した宮華女の「華花隊」のメンバー。裘さんは一番左。

M

お久しぶりです、MIA国際理解教育支援事業(学校訪問プログラム)担当のWです。
3月に入り年度の締めの時期となりましたが、平成30年度の学校訪問プログラムもお陰様で無事全て終了しました。
そして先日、年に1度の講師研修会が行われました!
今回は20名の講師が参加。まずは1人1人自己紹介をしました。

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名前、出身国の他に、趣味や今年の抱負をお話してもらいました。
趣味で作っているケーキの写真を見せてくれたり、自分の机を離れて自ら前に出ていったりと、講師の個性が光りました。
また、今年の抱負では「修論を終わらせます」「院試をがんばります」という学生さんも多く、それぞれの生活があり忙しい中、学校訪問プログラムに参加してくださっていることに改めて感謝したいと思いました。

まず、私から今年度のプログラムについてお話をしました。
その中で、実施した学校の先生から送られてくるアンケートのコメントも紹介しました。
良かった点だけではなく、改善点もそのまま伝えます。
時には頷いたり、メモを取ったりして、みなさん真剣な表情で聞いていました。

その後は恒例のロールプレイです。
参加者が生徒役となり、ベテラン講師が実際に学校で行っている活動を紹介しました。

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前半はパワーポイントを使用して国の紹介。
写真の選び方も大事です。パッと見て「何だろう?」と思わず興味を引かれる写真ばかりでした。
パワーポイントを使いながらもそれだけに頼らず、常に生徒役の講師達と言葉を交わし、ちょっとした発言も拾って笑いに変えるなど、ベテランの技が光りました。
後半は民族衣装の着付けや、母国のおもちゃで遊ぶ時間を設け、終始参加者が興味をもって楽しく活動できるような工夫がされていました。
特に学校訪問プログラムの経験が浅い講師にとっては、ベテランの活動を実際に見ることのできる貴重な学びの時間となったようです。

その後、昨年とは違う内容として、グループディスカッションを行いました。
ベテラン講師と新人講師が混ざって小さなグループを作り、学校訪問でよくある悩みをテーマに意見交換をしました。
どのグループ内でもメンバー1人1人が積極的に話し、大変活気にあふれていました。
中には、普段の活動で持参しているグッズをたくさん持ってきて、紹介してくれた講師もいました。

研修会でお互いに活動のコツや工夫を学び合うことはもちろん大事ですが、学校訪問で出会う子ども達のために講師1人1人が真剣に考えて話し合う、その姿がとても嬉しかったです。
いつもこの活動に熱心に取り組んでくれる素晴らしい講師達に、改めて感謝の気持ちを伝えたいです。
本当に、ありがとうございます!


先日、気仙沼市で「外国人のための防災講座」が開催されました。(主催:気仙沼市、共催:MIA)

ベトナム、ネパール、フィリピン、台湾出身者、日本人併せて30名が参加。
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まずは、MIA作成の多言語資料で、防災・減災のための基礎情報を学んでいただきました。

会場は気仙沼・本吉広域防災センターでした。
こちらは防災教育のための施設で、防災・減災について体験的に学べます。

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起震装置で揺れの怖さを体験。

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こちらは「煙体験」をしているところ。
担当の消防士さん曰く、
「今日はいつもより煙が濃くなっている」
とのことでした。
(ホントに真っ白ですね。これ装置の外側なんですけど。)

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これは何をしているかと言いますと・・・

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地図を見ながら自宅や職場、最寄りの避難所の位置を確認しているのです。

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市役所の方が、あらかじめ各参加者の自宅の場所にポストイットで印をつけてくれていました。
市の防災担当職員や日本人参加者と一緒に
「職場は高台だから安全だね」
などと確認しあっていました。

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非常食の試食も。
アルファ米や長期保存可能なパンなど、味はなかなか好評で、
「市内のどこで買えるのか」
といった質問も出ていました。

市の多文化共生推進担当の方、防災担当の方、そして消防署の方と、さまざまなセクションの方が連携してきっちり準備をしてくれたお陰で、中身の濃い研修になったのではないかなあ、と思います。

そして、この週末に開催される「仙台防災未来フォーラム2019」で、この研修に参加したベトナム人技能実習生が登壇し、研修の様子や感想などを報告してくれます。
ご関心をある方、ぜひ、MIA・SenTIA合同のプレゼンテーションをご覧にいらしてください!
(↓クリックするとリンク先のチラシデータが開きます。)
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(OZ)



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