2018年11月アーカイブ

機関紙「倶楽部MIA」100号 (2018年12月号)を発行しました。

「倶楽部MIA」は毎号巻頭に、宮城県内で活躍中の外国人/日本人のインタビュー記事を掲載しています。今号は、アメリカ出身で、(一社)気仙沼観光コンベンション協会に勤務されているニシャント・アンヌさんのインタビューです。(「倶楽部MIA」は、WEB上でもご覧いただけます。ご覧になられる方は、こちらからどうぞ)

インタビューのときに初めてお会いしたニシャントさんは、とても気さくで、明るい方で、面白いお話をたくさん聞かせて下さいました。「倶楽部MIA」の紙面に掲載したこと以外でも、印象に残ったことがいくつかありましたので、ご紹介したいと思います。

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      中央がニシャントさん
  (気仙沼に来られたベルギー人のお友達と)

1つ目は、ニシャントさんの日本語の上手さです。ニシャントさんが、気仙沼に初めて来られたのは、わずか4年前。アメリカでの大学時代に1年半ほど、日本語を勉強したときには、「何もかもが難しく感じたし、成績もあんまり良くなかったから、勉強するのをやめた」そうなのですが、それが嘘か冗談のようなとても自然な日本語でした。気仙沼に来られた当時に住んでいらっしゃったアパートのすぐ近くにあった「復興屋台村 気仙沼横丁」に通ったことが、ずいぶん日本語の勉強になったそうですが、ニシャントさんのとてつもない人懐っこさが、地元の方々を「話しかけてみよう」、「助けてあげよう」という気持ちにさせたところもあるのではないかと思いました。

2つ目は、「港町・気仙沼」の魅力について伺ったときのことです。「気仙沼は特定第3種漁港なので...」と説明をして下さいました。ニシャントさんによると、島国である日本には3,000近い港がありますが、「特定第3種漁港」はその中でも特に重要であると定められた漁港のことで、全国で13しかなく、気仙沼漁港はそのうちのひとつだそうです。知りませんでした。魚市場の屋上から気仙沼湾を臨む景色が1番好きだというニシャントさんは、毎日、いろいろな魚が揚がるそのスケールの大きさや市場の活気のすごさを強調され、「漁業など第一次産業で働いている人は、国の根っこの部分を支えている」、「漁師さんがいないと『和食』は成り立たない。『おいしい和食』のもとを知るために、気仙沼に来てほしい」と熱く語って下さいました。ニシャントさんの気仙沼への深い思いを感じました。

3つ目は、お仕事のやりがいについて聞いたときのことです。ニシャントさんは、ドイツのスローフード協会の方々を地元の牡蠣の養殖業者さんのもとに案内された際に、養殖のプロセスやこだわりなどを英語で通訳したところ、ドイツの方々は熱心にお話を聞いてくれて、「おいしい」とおっしゃって牡蠣を召し上がったそうです。一方、地元の養殖業者さんはそれを見て、とても喜んで下さったそうです。ご自身も旅行が大好きというニシャントさんは、「旅行の1番良いところは、『出会い』ではないでしょうか。年間何千人がその土地に来たとか、どれだけお金を使ってくれたかではなく。私は、自分が担当する仕事を通じて、人と人との『出会い』の架け橋になれることが嬉しいし、やりがいを感じます」とおっしゃっておられました。「観光」や「旅行」というものに対するニシャントさんのしっかりとしたお考え、またお仕事への意気込みを垣間見た気がしました。

インタビューする外国人の方に毎回、お聞きしている「好きな日本語」と「好きな日本の食べ物」も聞いてみました。ニシャントさんの好きな言葉は、気仙沼の方言「はまらいん」だそうです。「仲間に入って」というような意味で、外から来た人を歓迎するような感じが好きだそうです。好きな食べ物は「メカジキのハーモニカの煮付け」で、これは、気仙沼でよく食べられる、メカジキの背びれを煮たものだそうで、とてもおいしいそうです。地元密着の暮らしぶりが伝わってきました!

ニシャントさんは、「ニシャント・ジャパン・ウィークリー」というご自身のブログの中で、気仙沼の様々な魅力を伝えています。写真も、すてきです。ご興味のある方は、こちらからご覧下さい。

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中学生の職場体験

仙台市立桜丘中学校の2年生4人が、11月13日(火)から15日(木)の3日間、MIAで職場体験活動を行いました。

4人は、「みやぎ外国人相談センター」の韓国語相談員(韓国出身)やタガログ語相談員(フィリピン出身)、宮城県国際交流員(アメリカ出身)から、それぞれの出身国や担当している仕事について話を聞きました。また、「MIA日本語講座」の見学と外国人学習者さんの日本語の会話の練習のお手伝い、来日間もない外国人向けに生活情報を提供する「ニューカマー生活適応支援事業」の「保健・医療について学ぶ会」の準備と当日の進行のお手伝いもしました。協会関係の事業で配布する資料のホチキス止めや貸し出し用の国旗の整備といった事務作業にも取り組みました。

4人は3日間で経験したことを通して、多文化共生や国際交流に係る仕事への理解を深め、視野を広げました。4人が書いてくれた感想文と写真を掲載しますので、どうぞご覧下さい。

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【感想文】

「外国人と話したい!!」

私はフィリピンに興味があり、行ってみたいと思っていました。この協会には、フィリピン人スタッフがいると聞いた時に、「絶対に行く!」と心の中で決めていました。

「MIA日本語講座」を見学した時に、フィリピン人と話しました。最初は緊張しましたが、お話ができたので、楽しかったです。国や言葉が違っても、行動や心でわかり合えるということを知りました。異文化を勉強したいと思いました。フィリピン人スタッフとの懇談もありました。フィリピンの事を少ししか分からなかったけれど、フィリピン人スタッフの方がくわしく1時間30分もかけて話してくれました。私は、とてもうれしかったです。ますますフィリピンに行きたくなりました。

英語は教科ではなく、外国人とコミュニケーションをとるものだと学びました。これから、外国人と話すときは失敗をおそれずに、ジェスチャーなどをつけて話したいです。

<龍>

「やさしい日本語」

私は、職場体験に来る前、どんな仕事か楽しみにしていました。しかし、やってみると、想像以上に大変で、とても驚きました。

3日間のうち、外国人との交流をたくさんしました。フィリピン人のスタッフや日本語を学びに来ている様々な国の人と交流し、その人たちの国のことや外国人から見た日本について知ることができました。話している中で普段使わない「やさしい日本語」を使ってみて、外国の人と話すことはこんなに大変なんだなと思いました。

この3日間で宮城県がこのように国際化を進めているかや日本に住む外国人は日本をどのように思っているかを知ることができました。これからはもっと外国人に接してみようと思いました。

<Mr.sleepy>

「自分の語学力をupしようと思った」

こんにちは。私は少しだけ韓国語が話せる中学2年生です。韓国語を学ぼうと思ったきっかけは、小学1年生の時からK-POPが好きで、興味を持ったからです。

職場体験という行事の中で、MIAという組織があり、またMIAは多文化共生を中心とした仕事をするところだと知り、私は「外国の文化に触れてみたい」と思いました。他の国の人にあうということは色々な壁があり、少し不安な気持ちで行きました。そして、私が少し話せる韓国語も生かせるかも?!と思って、期待して行きました。

1日目は、MIAはどんな仕事をするところか、宮城県にはどのくらい外国人がいるのかという話を聞きました。そして、フィリピン人のスタッフと話し、フィリピンの文化に触れてみて、自分の知識が上がったように感じました。

2日目は、留学のことについて学びました。そして、私の語学力がつかえるチャンスの韓国人スタッフとの韓国理解講座の自己紹介では、「はじめまして」と韓国語で言うと、「お?。はじめまして」など韓国語で言ってもらい、またチマチョゴリを折り紙で作ってみたり、韓国語を学んでみたりして楽しく過ごし、すごく嬉しかったです。

3日目は、イラン人とベトナム人と保健・医療について学びました。どちらの方も明るく、緊張していた私に優しくしてくれて嬉しかったです。アメリカ理解講座では、クイズを取り入れてくれてとても楽しかったです。

私は、韓国語を学んでいることをむだにしないで、語学力をupして、その語学力を生かした仕事につきたいと改めて思いました。

<テテグク>

「他文化を理解したい」

こんにちは。私はK-POPが好きな中学生です。

日本以外の国に興味があり、英語も好きなので、MIAを職場体験に選ばせてもらいました。他の国の文化について知りたい、直接外国人と話してみたいと思ったのも、MIAに来たいと思ったきっかけです。体験に来る前は、外国人の方とコミュニケーションがとれるか不安でしたが、日本語を話せる方が多く、優しくフォローして下さり、安心しました。

「やさしい日本語」は、自分が思っていたのとはまったくちがいました。「やさしい」と聞くと、幼稚園児でも通じるような言葉かと思っていたのですが、話を聞いていくと、外国人の方にも伝わりやすいように文章を短くきる、難しい日本語は使わない、目上の人に失礼に当たらない日本語だということでした。実際、練習で読んでみると、相手に聞こえやすいように、分かりやすいように、というのは難しかったです。

韓国人のスタッフの方からは、折り紙でのチマチョゴリの作り方を教えて頂き、一緒に作りました。日本とは少しちがう着物ができあがりました。「かわら」など日本と同じ文化のところも多くて、びっくりしました。実際に外国人の方と話していると、急に言葉がでてこなくなったので、コミュニケーション力が大事だと思いました。

3ヵ国の方々から直接その国の文化について聞くことができましたが、日本では考えられない事が多かったです。アメリカの授業のスタイルは日本とは真逆でした。自分が外来語だと思っていた言葉が、実は違うということも学ぶことができました。

日本と他の国との文化を理解することができたので、自分の興味をもった国を調べていきたいです。

<セブチ>

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【写真】

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「みやぎ外国人相談センター」の韓国語相談員
から、韓国の言葉や文化を教えてもらいました

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「みやぎ外国人相談センター」のタガログ語相談員
から、フィリピンの生活や文化について学びました

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      「やさしい日本語」について
     MIAのスタッフから説明を受けました

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     「MIA日本語講座」を見学しました

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