シリーズ「相談員さんに聞きました」(1)

MIAでは、青少年、若者の国際感覚を育むため、中学生や高校生の職場体験(訪問)や大学生のインターンを随時、受け付けています。9月6日(木)には、3人の高校生が職場訪問に来てくれました。今回、高校生の皆さんからは事前に「質問したいこと」をご連絡いただいていました。質問内容を拝見したところ、MIAの中に設置されている「みやぎ外国人相談センター」の外国人相談員さんに聞くとちょうどよい感じだったのですが、職場訪問の日はあいにく相談員さんは誰も勤務していない日。そのため、私が予め3人の相談員さんにインタビュー形式で聞き取って文章にまとめ、当日、高校生にそれをお渡ししました。

日本での生活が長い相談員さんたちは皆さん、日本に来て驚いたことや懐かしい思い出など、高校生からの質問に熱心に答えて下さり、それぞれとても興味深いお話でした。せっかくなので、シリーズ「相談員さんに聞きました 」(1) - (3)として、3人の相談員さんのお話を順次、このブログでもご紹介したいと思います。

シリーズ1回目は、日本在住25年、韓国出身で、「みやぎ外国人相談センター」(韓国語相談員)の金才努(キム ジェノ)さんです。どうぞご覧下さい。

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         金 さん

「日本に関することで、カルチャーショックを受けたことは?」

→20歳で初めて日本に来たとき、「ご飯の量が少ない」「おかずが少ない」ことに驚きました。日本では、例えば、丼を頼むと、それだけしか出てきませんが、韓国では最低でもそれ以外に、3皿はおかずがついてきます。

→日本の家が狭いことにも驚きました。全体として、家の造りが韓国よりも小さく、例えば「台所」「リビングルーム」など1つ1つの部屋が、韓国よりも狭いと感じました。

→日本では、バスがほぼ定時に来ることに驚きました。地下鉄や電車であれば、レールの上を走るわけですから、例外的なことが起こることはあまりなく、遅れないのは分かるのですが、バスは道路を走るので、渋滞や事故、乗り降りする人の状況で時間に影響が出るはずですから。運転手さんがいろいろな調整をしているのだと思いました。

→バスに関して言うと、運転手さんが1回ドアを閉めたら開けてくれないことに驚きました。韓国ではドアを閉めた後でも、乗りたい人が来たら、運転手さんは開けてくれます。日本は、「融通がきかない」、「冷たい」と感じました。遅刻しそうなのに、ドアを開けてくれないときは、運転手さんを恨みたくなりました。

「日本人と話しているときに、意識することはありますか?」

→あります。ストレートに言わないことです。このことは、韓国にいるときから、注意するように言われていました。今でも気を付けています。例えば、韓国人同士が久しぶりに会ったとき、「最近、太ったんじゃない?」「やせた?」というような見た目に関することを言うのは、ごく普通です。挨拶代わりであり、親しみをもって言います。でも日本人に同じことを言うと、すごくびっくりされます。深い意味があって言っているわけではないのですが、日本ではかなり失礼なことになってしまうようです。

「語学の勉強の仕方は?」

→韓国での短大生時代に、日本語の勉強を始めました。平仮名やカタカナ、漢字をテキストの筆順どおりに書いたり、単語を覚えたりしました。周りに日本人がいませんでしたから、会話することはありませんでしたし、そもそも単語を並べても会話が成り立たないので、「日本語を話す」いう感じではなく、あまり意味のない勉強の仕方でした。「もっと上手になりたい」、「直接、日本人と話してみたい」と思って、日本に行くことにしました。実際に日本に来てみると、万が一、事故に遭っても、日本語で自分の症状を説明することもできない、などと考えてしまい、最初は外出するのが怖く、ずっと家にいました。それで、テレビばかり見ていたのですが、出演者の表情とか動作とかも含めて日本語を理解することができ、勉強になりました。来日1年半で始めたアルバイトでも、力がつきました。料理を作るおじさんとその奥さんがいる小さなラーメン屋さんで、日時生活で使う言葉をたくさん覚えました。語学は、人の話を聞き(話が聞けないときは語学教材のCDなどでも良いと思います)、それを真似したり、会話で使ってみたりすることで力がつくと思います。

「日本での経験談を聞かせてください」

→20代の頃、7月に富士山に登ったことがあります。頂上ではなく、8合目まででした。すごく暑い日だったので、半袖半ズボンで登ろうとしたら、日本人の方に「上の方は寒いよ」と言われました。でも大丈夫だろうと思って登ったら、途中から雨は降りだすし、雲の上だし、すごく寒くて、困りました。一緒に登った日本人の友達が100円ショップで買ったレインコートに救われました。韓国で登山はポピュラーですが、富士山のような高い山はありません。富士登山はとても辛かった経験です。

「日本で生活をするときに、1番聞かれることは何ですか?」

→私がよく聞かれることと、そのとき答えることは次のとおりです。「日本は好きですか?」(答え「好きです」)、「困っていることは、ありますか?」(答え「特にありません」)「日本のどういうところが好きですか」(答え「日本人の優しいところ、丁寧なところです。例えば、お店で買い物をするときに、とても丁寧に接客してくれます」)

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このページは、MIAが2018年9月 7日 12:59に書いたブログ記事です。

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