2018年8月アーカイブ

予期せぬ嬉しいお客様

ある日のMIA事務所。

それぞれ電話対応したり、パソコンに向かって仕事をしたりしていると、
「失礼します!」
と、入口にお客様が。

どんな用件かな?と思っていると、こちらが声を掛ける前に、
「私は、以前、東北大学にいたときに、お金を貸してもらって、とても助かりました。今日は用事があって仙台に来たので、お礼に来ました!!」
と、来所の目的を高らかに告げてくれました。

事務所全体に響き渡る、実にいい声だったので、MIA職員は一斉に注目。

そういえば、お顔と、そしていただいた名刺のお名前に見覚えがあります。(ちょっと珍しい「高貴な」雰囲気のお名前なのです。)

私費留学生の方が緊急にお金が必要になった時に、無利子でお貸しする「MIA私費留学生緊急支援貸付制度」というものがあるのですが、4年ほど前にそれを利用したTさんでした。

「あの時は、学費が払えなくてすごく困っていたので、本当に助かりました。そのお礼をどうしても言いたかったのです。」

聞けば、今は九州の大学院で研究を続けているとのこと。

次の道に進むための書類を準備するために東北大学に来たところを、パートナーとご一緒に、わざわざMIAに寄ってくれたのでした。

MIA職員一同、びっくり&感激。

MIAの事業を活用して東北大学での勉強をしっかり終え、そして今も研究を続けているとは、私たちにとっても大変に嬉しいことです。

間もなく母国に戻って次のステップに進む予定とのことでしたが、今後のご活躍を心よりお祈りしております!

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お土産のお菓子、おいしかったです。ごちそうさまでした!

(OZ)

南加宮城県人会便り

南加宮城県人会からお便りが届きましたので、御紹介します。

いつもまめに、活動の報告を写真で送ってくれる米澤会長さん。
写真の裏には、日にちや活動内容が添えられていて、
いつもその説明を読みながらじっくり写真を拝見させていただいております。

今回は、米澤会長さんが、送って下さった写真の中から紹介したいと思います。

仙台七夕が開催された少しあと、アメリカロサンゼルスでも、
8月11日・12日と「Tanabata Festival」が開催されました。
今回は、その七夕飾り作りの様子などの写真を送ってくださいました。

↓七夕ワークショップのボランティアの方々との写真だそうです。
米澤会長さん(写真:後列 右から3番目)の夢は、「七夕を通して、ロサンゼルスの発展に寄与し、全米はもちろん、
世界各地にその交流の輪が広がること。」だそうです。
高校など、各地から声があった際は、自ら七夕飾りのワークショップの先生として出向き、いつも、『母県、宮城』のことを考え、七夕の普及に尽力されてくださってます。
ワークショップ.jpg


そして、今年の出品作は、今年の干支にちなんで、「犬」と「こけし」だそうです。
七夕犬.jpg


七夕こけし.jpg

Festivalに飾られている様子は、そのFestivalの報告が届きましたら、こちらに載せたいと思います。
お楽しみに!!

Sugar ☆

同意書

 たまたまでしょうけれど、同意書について2件のお問い合わせが続きました。

 ひとつ目は、フィリピン人の妻が一時帰国をされるという方から。比国妻が子ども(日本国籍、中学生)を連れて一時帰国するのだが、子どもの友人(同じく中学生)も一緒に行きたいと言っている、エアチケットは取れたのだが、調べてみたら『せんせーきょーじゅつしょ』なる書類が必要とかなんとか。いろいろ見ていくと、そのなんちゃらきょーじゅつしょだけでいいのか、他の書類も必要なのか、それらの英訳も必要なのか、分からないことだらけである、助けてほしい。

 ふたつ目は、アメリカ人の妻をもつ方から。妻と子どもが旅行でアメリカとヨーロッパに行く予定である。震災直後のときには夫の同意書が必要だったのだが、いまでもそれは必要なのか。

 いずれに対しても、「訪れる国の大使館、領事館にお問い合わせください」と回答しました。基本的にMIAには海外渡航に関する情報はありませんし、仮にそういう書類が必要だということが分かっていても、それだけでいいのか、他に必要なものはあるのか、手続きに要する時間は?費用は?といった連なる疑問にはお答えできないので。

 ただ後学のために調べてはみました。1件目のよそのうちの子どもの件ですが、保護者の同意書類が必要であろうことはよく分かります。じゃないと、誘拐との区別がつかない。2件目はおそらく「ハーグ条約」に関係しているのでしょう。離婚した親が子どもを連れ去り、もう一方の親が子どもに会えなくなるということを防ぐためのルールです。夫(妻)の同意がないと、連れ去りか旅行なのか区別ができないということですかね。

 ワタクシも次の旅行からは妻の同意書をもらうようにします。しばらく帰ってくるな、と付け足されそうですが・・・


とーます

電話でやさしい日本語

とーます「こんにちは。Pさんですか。」
Pさん「そうです。」
と「わたしはMIAのとーますです。びょういんのつうやくのことです。いまはなしてもいいですか?」
P「いいです。」

と「X語のつうやくははちがつとおか、10のひです、きんようびです、9時半にYびょういんにいきます。Pさん、9時半、いいですか?」
P「いいです。わたしはなにをもちますか?」
と「けんこうほけんしょう、もっていますか?」
P「あります。」
と「では、けんこうほけんしょうをもってください。あとはおかねももってください。」
P「おかねはどれくらい?」
と「そうですね、1かいめはすこしおかねがかかるかもしれません。1万円ぐらいもってください。」
P「1万円ですね。わかりました。」

と「では、はちがつとおか、9時半、かならずいってくださいね。」
P「わかりました。」


 実際の会話を枕にさしつかえのない範囲で再現しています。読みにくくてすみません。別にひらがなにする必要もないっちゃないんですけど、そういう「つもり」で話したということです。相手のお顔が見えないので、反応が分からず電話はむつかしいです。

 日本語学校や専門学校の留学生、技能実習生、いずれも多少の日本語学習は積んでいらっしゃるので、コミュニケーションはある程度成立します。ある程度がいったいどの程度なのか、実際に会話を交わしながら探っていきます。

 今後、仕事先で近所で様々な場面でこうしたスキルが日本人に求められるようになるんじゃないかな。


とーます

医療通訳のミライ

 今週末、来週末の医療通訳に関する会合に出席することになりました。お国が急速に動き出したことを受けて、現場からも声を挙げようという流れです。

 そのお国の動きというのが、外国人観光客に関してなのです。例えば、こんなの。

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外国人観光客に対する快適な医療の確保に向けた一次提言(自由民主党政務調査会外国人観光客に対する医療PT)


訪日外国人に対する適切な医療等の確保に向け総合対策(案)(訪日外国人に対する適切な医療等の確保に関するワーキンググループ)


 いずれも「観光客」を念頭に置いているものです。おそらく近い将来、外国人労働者に対するものが新たに示されるのか上記との融合が図られるのかどういう形であれ提示されるものと思いますが、せっかく検討、実施していくのであれば、包括できるものにしていただきたいものです。

 医療通訳についてもお国が個人や団体を認証する方向で検討されているようです。MIA外国人支援通訳サポーターは認証されるのでしょうか、はたまた・・・質の担保は一定レベルで問われるとはいえ、通訳者個人がその責任をすべて負うというのでは荷が勝ちすぎますし、見合う報酬が保証されていません。うまくやらないと協力いただける通訳者がいなくなっちゃいます。

 MIAはマイナスをゼロに近づけることを通訳の基本としています。住民あるいはすべての人に保障されるべき権利、自由、安全がことばの壁のせいでまっとうできない、マイナス状態にあるのだとすれば、そこをゼロまでお手伝いするという考え方です。いつもゼロまでお手伝いできればいいのですが、通訳者にそこまでの技量がないこともあります。それはプロフェッショナルとしてはアウトかもしれませんが、MIA外国人支援通訳サポーターは有償ボランティアという位置づけでプロフェッショナルと同一視されても・・・です。

 仮に通訳がいない状態がマイナス100だとしたとき、通訳者Xが行ったことでゼロにはならなくてもマイナス50までコミュニケーションのお手伝いができたとしたら、これは果たしてどう評価されるべきか。命にかかわることでの間違いは許されないことは言うまでもありませんが、これまでの経験による直感で申し上げれば、通訳者に悪意がない限りそのような間違いは起こらないのではないか。お医者さんのむつかしい病状説明、保険に関する入り組んだ制度の説明、これらを流麗に通訳することはとてつもない高いスキルが要求されます。ここまでのことはできなくても、外国人患者の言わんとすることを伝え、病院側がしたこと、しようとしていることを外国人患者に伝えることができれば、治療行為としては成立します。ゼロまで行けない通訳も一定の貢献はしています。そのことも正当に評価してほしいものと個人的には希望します。


とーます
 先月末ですが、秋田に出張してまいりました。北海道東北地区の同業者、地域国際化協会の集まりでしたが、技能実習生の急増という話題で持ちきりでした。いまでは在留資格別で永住者を抜いて技能実習がいちばんとなっている道県もあるようです。増え方も尋常じゃないです。

 朝日新聞の月一回発行の別刷GLOBE+に当協会でご紹介した県内で活躍している在住外国人が取り上げられています。タイトルが「もはや『よその人』ではない」。お国の方針で外国人の労働者はさらに増える趨勢。年限付きであろうとなかろうとその外国人たちも日本で生活することになるのですから、様々な準備、対応が必要になることは必定。我々のおしごとも少なからずそちらに引っ張られていくことでありましょう。

 秋田から帰ってきて、今度は地元古川で「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたボランティア説明会」に出席。県内6か所で開催するその一発目だったためか、テレビキャメラが何台もウロカラしていました。県五輪大会推進課が主催するボランティアの検討部会にも参画して、特に通訳のボランティアについて情報提供をしております。五輪ボランティアについては毀誉褒貶いろいろあるみたいですが・・・こと通訳部分については、お願いですからボランティアさんが病院にまで付き添って医者と患者の間で通訳するなどということだけでは避けていただきたいものです。

 その翌日は、仙台市保健所のスタッフの方々と外国人の結核対応に関する意見交換。3年前から仙台市保健所と契約を結んで、結核の検査、治療などの現場に通訳者を派遣しています。求めに応じて通訳を派遣してはいるものの現場でいったいなにがどうなっているのかは改めて聞いたことはなくその辺りをお聞きする一方で、以前のブログでもちらりと書いていますが通訳がなくても「やさしい日本語」である程度のコミュニケーションは図れないものか、その可能性や研修の開催意思があるかどうかについても聞いてみたいところでした。予定した時間の倍近くたっぷりおはなしすることができました。余談ながら、これまで電話でしか話したことがなかった保健師さんにも初めてお目にかかり、いつも聞いているラジオのパーソナリティにお会いするような心持ちでございました。ごめんなさい、こんなボウズづくりのおぢさんで。

 来週再来週は2週続けて医療通訳関連の会合に出席予定。むつかしい資料とにらめっこして睡魔と戦っています。外国人観光客を増やす政府の目標から派生して、外国人の医療に関する検討もぼちぼち始まっています。東京五輪もそれを加勢しています。医療通訳は国全体でのルールはなく、ローカルベースでMIAのような地域国際化協会がやっていたり、NPOや民間組織がやっていたりと多様な在り方があり、また全くそれがないという地域も散見されます。最大のポイントはお金と質の担保。全国で一定レベルの通訳の質を保ちながら見合う対価をだれが支払うのか、議論があるべきです。

 外国人介護人材に関するセミナーのおしごとについても近く正式に始動するだにお達しを受けました。なんだか例年になくざわざわとした8月です。個人的には過食を一定範囲に抑えることが今月のめあてです。


とーます
※ひとりでは顔をつっこんで写真がとれず。悔しいです。
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※夜の懇親会にはホンモノのNまはげが登場し、「わるいこはいねえが」とりっぱな秋田弁で仰っておりましたが、北海道からいらした方々には聞き取れなかったようです。東北人はおよそ分かったところからすると、津軽海峡は言語的にも大きな分岐があるのでしょうか。
※秋田駅を出るとすぐにアーケード街が続いておりましたが、そのアーケードの高さが仙台の倍以上。竿灯用なのでした。

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