市町村まわるまわる

 県庁の担当課といっしょに県内の市町村を訪問しております。技能実習生が増えていて、在住外国人の構成が大きく変わっています。そのことを行政がどうとらえているのかを伺う貴重な機会でもあります。

 かつて、ざっくり言うと震災前まで、宮城県の在住外国人のトピックはほぼ「お嫁さん」に収斂されていました。ブローカーを介した国際結婚の斡旋が横行していて、ことばの通じない者同士の結婚ですから、そりゃートラブルになります。10うん年前、MIAに入ったばかりの新人中年のワタクシは、DV、調停といったこれまでの生活ではなじみのない日本語とその中国語に面喰いながら、日々のおつとめをしていました。が、それもぱったりと聞かなくなりました。震災後、新しい「お嫁さん」がほとんど宮城県に来なくなったからです。

 代わって最近一大トピックになっているのが技能実習生。本日の新聞報道でもありましたが、とにかく地方は人口が減っています。若者が減っています。子どもがいません。技能実習生はそんな地域の間隙にどんどん招じ入れられています。宮城県でいえば、技能実習生は震災前の800人前後から震災でいったんほぼゼロベースになり、そこからわずか7年ほどで4倍近い3,000人超えを記録しています。

 ところが、行政は技能実習生についてはあまり多くを把握していません。行政手続きにおいても受け入れ企業や監理団体が全て手続きを代行するため、窓口の扱いもスムーズです。ふだんは宿舎と職場を行ったり来たりで行政との接点があまりありません。役所がよく知らないでいるのもむべなるかなです。

 先日お伺いしたふたつの町でもその話題になりました。行政も無関心でいるわけではなく、かといってなにをどうすればいいのかも分からないという状態です。ほぼ思いつきのレベルでしたが、こんな提案をしてみました。

 どこの町にも町が主催する防災訓練があると思うのですが、そこに技能実習生を「招致」してみてはいかがでしょうか?外国人が防災について学ぶことはとても大切、町の取り組みを知っていただく機会にもなる、住民が在住外国人を理解する場にもなる、お互いの顔が分かれば高齢者が多い過疎地域の貴重な戦力として期待できるかもしれない。ちょっとバラ色に過ぎると自分でも思いながら、だけどこういう外国人と地域住民の接点を作っていくことが今後はより求められるのではあるまいかと思った次第です。通訳の手配や訓練内容についてのアドバイスなどMIAも行政の背中をできる限り押そうと思います。


とーます

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このページは、MIAが2018年7月12日 15:45に書いたブログ記事です。

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