学齢超過で来日する子どもたち

先日、フィリピン出身のご家族が相談にお見えになりました。

来日したばかりの16歳のAさんが、高校に入ることを希望しているとのこと。
でも地元の教育委員会などに相談に行っても、なかなか学校に入る話にはならなかったそう。

なんでかな?と思いつつ、フィリピン人の相談員を交えてよくよく話を聞いてみると、家庭の事情で転居を繰り返していたため、16歳ではあるけれど、フィリピンでも中学2年生までしか終えていないことが判明。

ムムム。

これは、日本で中学校を卒業するか、「中学校卒業程度認定試験」に合格するかしないと、その先には進めない。

でも後者は、日本語が出来ない状態では現実的な選択肢ではないので、これはもう中学校で受け入れてもらう以外ない。

実は、以前も県内の別の地域で同じような外国出身生徒の「学齢超過」の事例がありました。

その時も、地元の教育委員会は、最初は「受け入れは難しい」という回答だったのですが、こちらから文科省の見解
「(学齢超過者の中学校への入学許可は)本人の立場や希望を踏まえつつ、学校の収容能力や他の学齢生徒との関係等必要な配慮をした上で、柔軟に認めることが望ましいものと考えます」(※)
を示したり、入学後のサポート体制構築のお手伝いをしたりして、入学を認めてもらったのです。

※文部科学省ウェブサイト「就学事務Q&A」より  

なので、今回も、その子の教育歴等の情報を整理し、かつ、上述の他の自治体の事例や文科省の見解を示して教育委員会に説明し、何度かやり取りがあって、その結果、2学期から入学できるよう手続きを進めてもらえることになりました。

良かった良かった。

Aさんは、母国でも成績優秀だったらしく、早く学校に通って日本語や教科の勉強をしたい、と言っています。

そんな子の教育がここで途絶えてしまったら大問題です。
社会にとっても損失が大きい。

とりあえず、16歳の子が行き場なく宙ぶらりんな状態になってしまうことは回避されましたが、中学校入学はまだまだスタート地点。

入学後のサポートのこともこれから考えなくてはいけません。

(OZ)

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「日本語を母語としない子どもと親のための進路ガイダンス」
今年は8月4日(土)に開催されます。※クリックするとチラシ(PDF)がダウンロードできます。


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このページは、MIAが2018年7月11日 17:00に書いたブログ記事です。

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