「まちかどエッセー」後日談

MIA日本語講座スーパーバイザーの鈴木英子さんによる、河北新報夕刊「まちかどエッセー」の連載が終了しました。今回のブログWatching! MIAでは、勝手ながらその特別編として、エッセー執筆に関するアレコレを鈴木さんにお聞きしたインタビューの様子を掲載します。

MIA:エッセーの連載、お疲れ様でした。私たちMIAスタッフもとても楽しく拝読しました。

鈴木:ありがとうございます。

MIA:最初にエッセー連載の話をお聞きになった時はどう思われましたか。

鈴木:もう、絶対無理!と思いました(笑)。日本語の授業の報告書や教材などは慣れているのですが、新聞にエッセーの連載だなんて。これまで自分から新聞に投稿した経験すらなかったですし。

MIA:実際に書き始めたらどうでしたか。

鈴木:だんだん面白くなっていきましたね。これまでの出来事を当時に戻って楽しみながら書けました。

MIA:苦労されたことなどはありましたか。

鈴木:文才、語彙力がないので、書きたいことをどう文章で表現したらいいのか、悩みました。でも、しばらく考えていると「神が降りてくる瞬間」と言うか、自分なりに「こう書けばいいのか!」とわかるときがあって、その繰り返しで書き進めてきた感じでしょうか。それでも、読んでいる人の心に届くのかどうか不安でしたね。なにしろ「ノミの心臓」なので(笑)。 ※この「ノミの心臓」のエピソードは、連載第7回をお読みください。

MIA:反響が大きかったそうですね。

鈴木:そうですね。ネットの力は大きくて、思いがけない人から感想の声が寄せられました。それから、健康維持のためトレーニングに通っている体育館で、青年たちから「僕たちみんな読んでますよ!」と声を掛けられたのには驚きました。家族の反応も嬉しかったですね。特に子どもたちには、自分のやっていることをきちんと話したことがなかったので、新鮮に受け止めてもらえたようです。子どもに向かって「お母さん、こんなことしてるんだよ」って、普通はあまり言いませんよね。でも、このエッセーでそれが伝えられて、とても嬉しく思っています。

MIA:8回の連載を終えて、今はどのような感想をお持ちでしょうか。

鈴木:こういう機会を与えてもらえて本当に良かったな、と思っています。書けば書くほど、そして、自分で書いたものを読めば読むほど、「自分の気持ちはこうなんだ」という確認ができて、自分のビリーフ(信念)が形づくられていきました。言葉にしなければうやむやになったことが、自分の中でよりはっきりしたと感じています。

MIA:ありがとうございました。また、どこか別の場所で鈴木さんのエッセーをお読みするのを楽しみにしています。

<インタビューを終えて>
これまで、各種研修や仕事の打ち合わせ、そして雑談のなかで、鈴木英子さんが経験されたさまざまなお話を聞いていて、「面白いなあ。これ、ここだけの話にしておくのは勿体ないなあ」と常々考えていたので、今回のエッセーで多くの方々に「鈴木ワールド」の一端に触れてもらえて、MIAとしてもとても嬉しく思います。でもですね、8回の連載で書ききれていない、あんな話やこんな話が、まだまだあるのです。なので、またいつか、エッセイスト鈴木英子さんにご登場いただく機会があればいいなあ、と思っています。

鈴木英子さんのエッセー全8回は、河北新報社のウェブサイトで読むことができます。
<第8回 人生は面白い!>
<第7回 日本語の学習支援>
<第6回 漢字は悪魔の文字?>
<第5回 日本語の文字>
<第4回 漢字と私>
<第3回 仙台で暮らして>
<第2回 外国語としての日本語>
<第1回 教室は小さな地球>

P3180022.JPG
「MIA日本語ボランティアセミナー」で講師を務める鈴木英子さん

(OZ)



カテゴリ

ウェブページ

このブログ記事について

このページは、MIAが2018年7月 5日 11:15に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「東北大学国際祭り」です。

次のブログ記事は「通訳の都合」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。