祈りの場所

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 以前のブログにも載せた写真ですが、台湾の空港で見かけたお祈りの部屋です。このピクトグラム(絵文字、絵単語)からすると全宗教OKよ的な感じでしょうか。不謹慎かと思って、中まではのぞいていませんので小部屋になっているのかどうなのかまでは不明です。このブログを書いたときは知らなかったのですが、仙台空港にも礼拝室が準備されているようです。日本国内でも宗教に対する配慮が進んでいる証左と言えましょうか。

 技能実習生や留学生が増えていますが、国籍別でいうとベトナム人、ネパール人に次いでインドネシア人も増加が顕著です。インドネシアは世界最多のイスラム教徒を抱える国として知られており、人口2億3千万のうち、9割近い方々がムスリム(イスラム教徒)です。当然、日本に来ている方々も大多数がムスリムのインドネシア人です。

 ムスリムは1日に5回お祈りをします。イスラム寺院(モスク、マスジド)に行ければいちばんよいのでしょうが、近隣にない場合は自分のいる場所からメッカの方向に向かってお祈りをします。家の中であれば問題ないでしょうけれど、日本国内でひとたび自宅を出てしまうと、このお祈り場所を確保するのが難しいとはよく聞く話です。

 ある留学生は、新幹線で移動して目的地に着いてほどなくお祈りの時間となったため、場所を探すのに困ったと言っていました。本来であれば、お祈りの前に流水(お風呂のようにたまっている水ではなくということらしい)で手足を洗いたいのだけれどそういう場所がなく、トイレの洗面台に足をかけることを一瞬考えて、でもそんなことしたら周りの日本人が仰天するからな、と思ってやめたと言っていましたっけ。

 技能実習生の場合、受け入れ企業が更衣室などをお祈り場所として開放するというのがわりによくあります。特に人目を避けたいということではないようですが、静かにお祈りするには他のひとはいないに越したことはありません。以前、大衡村にあるマスジドを訪問したときのこと、ちょうどお祈りの時間だったらしく、ワタクシの目の前でお祈りが始まりました。会話を続けていいものやら、じろじろ見ていいものやら、お祈りが終わるまでイイモノヤラ星人状態でした。イイモノヤラ星人がなんなのかは聞かないでください、ワタクシにも分かりません。

 そういえば、ある病院で働いていたインドネシア人がお祈りの場所について病院スタッフに相談したところ、ふだんあまり使っていないところだからと霊安室をあてがわれたというはなしも聞きました。魂の交流というフレーズが浮かびました。

 宗教に関することってなかなかナイーブな要素を含んでおりますが、でもだからこそ知っておきたいものです。


とーます
※なぜこんな話題かを書くのを忘れました。MIA日本語講座夜間クラスの受講生からお祈り場所のリクエストがあったのでした。夜は役員室が開いているのでそこをご利用いただく予定です。

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このページは、MIAが2018年7月 3日 13:33に書いたブログ記事です。

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