こんにちは。新人のヒラリーです。
今日はMIAの防災についての取り組みについてご紹介します。
宮城県在住の外国人の方は東日本震災直後に減少したものの、今では震災前の水準を大きく超える2万人となりました。震災後に宮城へ来られた方々の多くは、震災を経験していない方も多く、万一同じような大きな地震が起こったらどう行動したらいいのか、またどういった備えが必要なのかをご存じないのが実情です。また、ある程度日本語がわかる外国の方でも、災害時に使われる言葉はわからないといった、情報的に弱い立場に置かれるという側面もあります。
こういったことを背景とし、MIAでは特に日本にきてあまり時間が経っていない外国人の方々を対象とした、防災について学ぶ場を定期的に設けています。
少し時間が経ってしまいましたが、5/12には日本語講座の初級クラスを受講している方々を対象に、防災について学ぶ会を開催しました。当日は仙台市の減災推進課の方をお招きし、地震体験車ぐららで東日本大震災と同じ揺れを実際に体験して、地震の恐ろしさと日ごろの備えの大切さを学んで頂きました。体験車早速会を終えてから、ご紹介した非常食等を買いに行かれた方もいらっしゃったようです。
また、5/29には夜間の日本語講座初級2を受講する方たちが講座の中で地震について学びました。その中で、MIAのスタッフに日本語で地震の時のことについて質問するという時間がありました。みなさん発災直後の書類が散乱したMIAの状況などを写真でその前に見ていたということもあり、積極的に質問して下さったのですが、如何せんあれから7年の月日が経っていたため、細部までの記憶はかなりおぼろげになっており、「服は毎日洗濯しましたか?」などの鋭い質問にはタジタジでした...。
いざ大きな災害が発生すると、日本人であっても大きな不安を抱き、様々な問題を周りの人と連携して乗り越えていくことが必要になってくると思います。今回防災を学んだ方々がより多くの方に学んだことを広めて下さり、いざという時に日本人だとか外国人だとかそういうことを抜きにして支え合えるようになっていったらいいですね!