2018年2月アーカイブ

自分が持っている情報より日本の公共交通機関の正確さを信じた結果、起こったハプニングがありました。

先日、宮城県北部のある学校で国際理解教室が開かれ、私を含め、6名の外国人講師が仙台から高速バスに乗って向かいました。慣れ親しんでない場所に公共交通機関を利用して行くときは緊張します。降りる停留所を間違ってはいけないので、車内案内放送に耳を澄ましていました。仙台を出発してから2時間ぐらい経った頃、「次は○○○です」という案内放送が流れてきました。それからしばらく経ちましたが、車は止まる気配がなく、「まだかな」と不安に思っていた矢先でした。「次の停留所は○○○です」という案内放送が流れるやいなや、車内にどよめきが起こりました。6名の外国人講師は乗り過ごしたことに気付いたのです。慌てて運転手さんに声をかけて、降ろしてもらいました。

どうしてこのようなことが起こったのか、皆で騒ぎながら話し合いましたら、私たちが目的とした停留場にバスが予定時刻より早く到着したのが原因でした。私たちは日本で生活をしているので、よほどのことがない限り、日本の公共交通機関は時刻通り運行していることを当然知っています。その正確さを私たちは信頼していて降車を知らせるボタンを押しませんでした。目的地のバス停の名前が案内されていても、似たような名前の別の停留場だと思い込んでいました。私たちの腕時計に問題があったかも知れませんが、盲目的に日本の公共交通機関の正確さを信じ、頼ってしまうことには気を付ける必要があると身を持って体験した出来事でした。

一方、ここまで外国人に信頼される日本の公共交通のダイヤはすごいと改めて思いました。

ハハホホ
※「ハハホホ」は、韓国語の擬声語(笑う時)です。日本語の「ハハハ」みたいな感じです。

カイゴカイゴカイゴ

 最近、お目汚しがなかなかできないでおりました。時間がないわけではないのですが、なんというか勢いに欠けると申しますか、余裕がないと申しますか、防戦一方と申しますか・・・

 今月の外国人介護人材に関する出張説明会4件が終了しました。加美町、大崎市、登米市、そして昨日の角田市。ワタクシのご説明は毎回同じなのですが、おはなしを聞いてくださる方々の反応はそれぞれで、思いもよらない質問に目を赤白黄色にはな・・・りませんが、しどろもどろになることもありました。また、介護現場で働いている(いた)外国出身者にゲストとしてお越しいただき、経験や思いを語っていただきました。韓国出身のMさん、中国出身のMさん、同じく中国出身のAさん、それぞれの方のお話には首肯するところがたくさんありました。

 さて、そして明後日は栗原です。

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 栗原市で毎年開催される国際交流フェスティバル、前半部分は地域に暮らす外国出身者に話をしていただいております。今年のテーマは「外国人と介護の未来」。登米市在住で介護の仕事をされているMさん(中国出身)にお話しいただきます。ワタクシもMさんのジャマをしないようにガンバリマス。


とーます

中国残留邦人を知る

新年快楽!

 本日は、春節でございます。中華圏、東南アジア諸国は旧暦の正月を祝いますね。

 さて、そんな日ですが、中国残留邦人に関するイベントの告知をいたします。

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 東北中国帰国者支援・交流センターはいわゆる「帰国者」とその家族の各種支援をされている団体です。支援の一環として日本語学習支援が行われており、その成果発表を毎年行っています。今年はその場で帰国者1世による体験談の発表があるようです。かれこれ70年以上前にどんなことがあったのか、日本に「帰国」するまでにどんなことがあったのか、「帰国」後の暮らしはどうだったのか、そしていまなにを思うのか、貴重なお話になるのではないかと思います。

 子どものころには、テレビで残留邦人の肉親捜し報道をよく見た記憶があります。戦後70年以上経っていますから、いまはもう新たな帰国者を迎えるフェーズではなく、帰国されたみなさんの生活適応支援、補償に移り変わっており、それも少しずつ先細りしています。なかなかそこにスポットが当たることもなくなりましたが、まだたくさんの方がいらっしゃいますし、そのことを忘れてはいけないように思います。


とーます

※個人的な話ですが、1997年から中国に10年ほど出たり入ったりしておりましたが、旧正月の当日に中国にいたことはありません。学校は休みでしたし、会社や工場も全部長期休暇になりますから仕事にもなりません。そんなときにいてもすることがないからというのもありましたが、異様なほど盛り上がるので恐れをなしたという方が近いですかね。いまは禁止されてますけど、むかしは爆竹で事故が起こったりとたいへんな騒ぎでしたから。
先月末、「MIA技能実習生との共生の地域づくり推進セミナー ご存じですか?宮城に暮らす技能実習生のこと」が開催され、実習生40名、その他一般50名の方にご参加いただきました。

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ミニ講座「外国人技能実習制度について」
制度の概要、宮城の特徴(震災前の3倍以上に増えていること、製造業の実習生が多いことetc.)、課題などをお話しました。

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受入企業2社からの事例紹介。
両者のお話から感じられたのは、実習生の受入そのものやケアをしっかりされているということ、そして地域との交流を意義あるものだと考えていること、でした。

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インドネア人実習生によるスマトラ地方の踊り。
互いにかなり接近して座り、上半身を激しく動かすので、息が揃わないと隣同士でぶつかってしまう難しい踊りですが、優雅にこなしていました。

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ベトナム人実習生による、実習内容についての発表。
水産加工の企業に勤めるTさんは、鯖やアナゴの加工をしています。「作業は難しくないけど、食品を扱うので衛生面にはすごく気をつけている」とのことでした。

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土木工事の会社で働くTさんは、公園の増設工事の様子を説明してくれました。「外での作業だけど、心が温かいから寒さは感じません!」との発言に拍手が沸き起こりました。

こうして、実習生の皆さんが、私たちの暮らしを、震災からの復興を支えてくれているのだ、ということが、今日いらした方にはしっかり伝わったことと思います。

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こちらはジャワ地方の「歓迎の踊り」。
インドネシアから取り寄せた華やかな衣装は今日が初お披露目でした。

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ベトナムの蓮茶、インドネシアの紅茶をいただきながらの交流タイム。
初めて技能実習生とお話した、という方も多かったようです。ノートにメモをとりながら質問をする勉強熱心な小学生の姿も見られました。

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写真を見ながら、お仕事以外の実習生の日常生活や、地域の人たちのサポートの様子を紹介。
「労働者」としてではない、「地域の隣人」としての実習生の姿を伝えたくて、このような時間を設けたのですが、実習生もサポートする人たちも生き生きと楽しそうにお話してくれました。

今回のセミナーは、技能実習生のことについて理解を深めてもらい、「労働者」としてだけではなく、地域の新しい住民としてのお付き合いの仕方を考えてほしい、という目的で開催したものですが、アンケートの結果を見る限り、ある程度のその目的は達成できたのではないかと思います。

まず、「技能実習生のことについて、以前より理解が深まったと思いますか?」 という問いには、全員が「そう思う」か「どちらかと言えばそう思う」と回答していて、担当としてはガッツポーズ(笑)。

自由記入のコメントでも、「こちらの思いが伝わった!」と感じられたものが沢山ありました。ちょっと長くなりますが、いくつかそのまま転載します。
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◎実際に(実習生と)話す機会があると変わる。
◎これまで一度も当事者達に触れることがありませんでした。受入側の話、当事者の普段の生活が知れて自分の考えも改まった気がする。
◎私の近隣にも実習生の方々がおりますが、なかなかお会いする機会もなく、なんとなく、漠然としかわかりませんでした。どのような形で日本に来ているのか、どのような形で日本で働いているのかわかりやすい説明で、私なりに理解することができました。これからも増えるという話なので、もっともっと関心を持ちたいと思います。
◎実習生を知り身近に感じるよい機会でした。地域ごとにこのような機会や実習生との交流がもっとあってもいいのではないかと感じました。
◎仕事以外の姿が若者らしく、楽しんでいる姿を見て私たちも安心した。このような若者を大切にしたいと切に願う。民間レベルでも国際レベルでも大切な人材だと思う。
◎受け入れている企業の方のお話が印象的だった。「相互理解」、「正しい情報を発信したい」等、単に「労働力」としてみるのではなく、実習生の方たちと心の通った関係を作ろうと努力なさっている様子に、驚きと感動を受けた。実習生の方たちがエネルギッシュで向学心にもえている様子がひしひしと伝わってきた。日本での経験が今後の生き方のなかでプラスの力になる事を願っています!
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昨年度から続けてきた、技能実習生と地域社会とをつなぐ取り組みですが、これまで、「?」という反応を示されることもありました。おそらく、いろいろと問題のある技能実習制度を後押しするようなことをなぜにMIAが?ということなのだと思います。

制度そのものにさまざまな問題があることは勿論理解しています。(個人的には、無理して海外から「労働者」を呼ぶより、人口が少なくなるのに見合った社会のあり方を考えたほうがいいのではないかと思うのですが。)

「制度」は問題であっても、身近なところに実習生という「人」がどんどん増えていて、彼らは実は日本語や日本文化にも興味があって、でも、日本人側はそのことを知らず、なかなか接点が持てずに、結果的に地域社会で実習生が「見えない存在」になってしまっている。そういう状況を少しでも改善したいなあ、というのが、この取り組みで目指していることです。

技能実習生は、「労働者」としてだけではなく、他の海外出身者と同じように、さまざまな形で社会に貢献できる存在だし、一人ひとりと話すと、それぞれが個性を持った魅力ある人たちであることがわかります。それに気付かずに、メディアから流れる情報だけで、実習生をなんとなく「ネガティブ」な視点で捉えてしまうのは、実に勿体ないことです。

今回のセミナーで、今年度事業としては終了となりますが、まだまだ「道半ば」なので、来年度以降も違う形でこの取り組みは続けていきたいと考えています。

(OZ)

※このセミナーの紹介記事が河北新報の電子版に掲載されています。


少し時間が経ってしまいましたが、「多文化共生シンポジウムin名取」のご報告を。
このシンポジウムは宮城県と県人権啓発活動ネットワーク協議会が主催で、MIAも共催団体として関わっています。

今年のテーマは「子育て」。
名取市が子育て支援と教育に特に力を入れているということで、このテーマになりました。

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市内にある「ペンギンインターナショナルスクール」に通うお子さんたちの可愛らしい英語の歌と踊りのパフォーマンスで開幕。
山田司郎市長も笑顔で一緒に口ずさんでいました。

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基調講演は名取での子育て経験のある武井ラシーニさんから。
現在は県外にお住まいですが、会場にはラシーニさんのお知り合いが大勢駆けつけてくれました。(前日も、シンポジウムの後もみんなで同窓会だったみたいです。)

感激の涙を浮かべながらの「ただいま!」の挨拶から始まった講演では、言葉の壁に苦労しつつも、持ち前の明るさとバイタリティーで多くの仲間を得ながら子育てをしていったエピソードを生き生きと紹介してくれました。
まさに涙と笑いにつつまれたお話を聴いて、この日ラシーニさんのファンになった人も大勢いたと思います。

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MIAからは「県内の多文化共生の現状」ということで、在留外国人に関するデータ的なことや「国際交流協会ともだちin名取」さんの先進的な取組などについて紹介しました。

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パネルディスカッションでは、市内在住の外国人3名(フィリピン出身のマリッサさん、タイ出身のアモーンラットさん、オーストラリア出身のロバートさん)と「国際交流協会ともだちin名取」の小島会長がパネリストとして登壇。

ご自身の子育て・教育支援の経験から、
「子育て支援の情報が多言語で提供されるといい」
「地域住民との交流の機会がもっとあるといい」
「英語だけでなく、もっと多様な国の言葉や文化に触れる機会も」
といった提案がされました。

コメンテーターとして登壇された山田市長は、パネリストの話を聴きながらびっしりとメモを取っていて、みなさんの思いをしっかりと受けとめていただいたようでした。
このシンポジウムで、市町・町長にこのような形で登壇いただいたのは、おそらく初めてではないでしょうか。
地元の外国人やその支援者の話を直接聞いていただくというのは、とても意義のあることだと思います。

冒頭の県国際企画課長のお話によると、東洋経済新報社の「住みよさランキング」で、名取市は北海道・東北では1位(!)、全国でも11位(!)なんだそう。

おそらく、子育て・教育の面でも既に全国でも高いランクにあるのだと想像しますが、今回のシンポジウムが、名取市が今以上に「豊かな子育て」ができる街になるにはどうしたらいいのか、そんなことを考えるきっかけになっていればいいなあ、と僭越ながら思います。

(OZ)

※写真は全て県国際企画課提供。


当協会機関紙「倶楽部MIA」95号(2018年2月号)を発行しました。

「倶楽部MIA」では毎号巻頭に、宮城県内で活躍中の外国人/日本人のインタビュー記事を掲載しています。

95号(2018年2月号)は、昨年、東京都内で2回に渡って行われた、外国人支援スタッフ・ボランティア通訳を対象とした「感染症(結核・HIV)通訳養成講座」(NPO法人多言語社会リソースかながわ主催)を受講された当協会の通訳サポーターさん3人(中国出身の小関一絵さん、ネパール出身のドゥワディ・アルンさん、ベトナム出身のヴォン・ティー・ドアン・トゥーさん)のインタビュー記事です。

通訳サポーターとしての実績多数で活躍されている方々ですが、上記講座で、医療の専門家によるレクチャーを受けたり、他の地域の通訳サポーターさんと情報交換をしたりする中で、様々な学びや気付きがあったようでした。今回インタビュアーでなかった私は、インタビュー記事を読んで、3人の方々は感染症通訳の最前線でそれぞれ通訳者とはどうあるべき真摯に考え、活動に当たっていらっしゃるということを強く感じました。

今回のインタビュー記事を掲載した「倶楽部MIA95号」は、WEB上でもご覧いただけます。また、2018年2月~3月に県内で開かれる国際的なイベントも掲載しています。ご覧になられる方は、こちらからどうぞ。

M

ごーかいのびーた

 愚息が「い」で始まって「ざ」で終わる病を患っておりまして、ワタクシはいまのところげんきシャクシャクではございますが、気になる方、近く大事なイベントを控えている方などはこのブログにお近づきにならない方がよろしいかもしれません。流行性感冒がインターネット感染するという話は聞いたことがございませんけれども。用心には用心を。

 業界用語で「しーたく乗ってしーすーくいーの」式の言い方がいまなおございます。お分かりでない方のために補足すると、単語の音声をひっくり返すんですね。

タクシー しーたく
寿司 しーすー

 というわけで、タイトルは「介護の旅」。宮城県長寿社会政策課からの委託事業「外国人介護人材受入啓発事業」、昨年11月にシンポジウムを行いましたが、そのあとは希望される施設にこちらが赴いてご説明する「出張説明会」を行っております。全部で8つの施設、企業からお申し込みがありまして、うち半分が今月です。加美町宮崎、大崎市古川、登米市米山町、角田市、北に南に行きますよ。

 今回、介護のおしごとの経験がある韓国出身のMさん、中国出身のAさん、Mさんにゲストスピーカーとしてご協力いただきます。韓国のMさん、中国のAさんからはワタクシとしても初めておはなしをうかがうので、楽しみです。

 加美町宮崎の施設の方からは、「当日吹雪のときは事前にご連絡差し上げますから」とお気遣いの声がありましたが・・・とにかく行くしかねえ。それより「い・・・なんとかかん・・・ざ」伝染の方が心配。同僚からは「這ってでも出てこい」とハートウォームなおことばをいただきました。これ、先週あるイベントの前に担当者にワタクシが投げかけたことばがそのまま返ってきただけのことなんですけどね。


とーます
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※先日、アラスカのお客さまからいただいたおみやげ。緑茶ベースでオレンジ、パッションフルーツ、ジャスミン(茉莉花)のフレーバーが濃厚です。おぢさんにはちいと恥ずかしい。

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