おぢさん迷う、そして木に登る

 T大学の学生が留学する前の研修として、宮城県の外国人の現状を教えてほしいとのご依頼があり、先日伺ってまいりました。

 ワタクシが通っていた(うそです、あまり否ほとんど通ってはいませんでした、お詫びして訂正します、正しくは籍を置いていた、でございます)ころにはなかった建物が会場に指定されており、まずはそこにたどり着くことが大きな目標でございました。事前にHPを見て場所をしかと確認して臨みました。

 地図上で確認したと思しき建物の前に着きました。入口付近の銘板を確認します。指定されたセクション名が見当たりません。幼少の砌から「あきめーくら」と罵られ続けてまいりましたので、何度も確認しました。大きな建物で入口が複数ありましたので建物の周囲をバターになりそうなぐらいぐるぐる徘徊しました。しかし、やはりどこにも見当たりません。端から見たら完全に不審者です。

 既に夕刻でしたので、受付窓口は開いておらず、人通りもほとんどありません。うろうろを続けていましたら、職員と思しき人が偶然通りかかったので、意を決して尋ねました。「鬼退治に行きたいので、一緒に行ってもらえませんか?」これを言ったら完全にものほんの不審者でした。言ってみたかったけど・・・

「えーと、わたしもよく分からないので、確認してきますね」

と、その職員は出てきた事務所に戻り、ややしばらくして戻ってきました。

「おそらくこのエレベーターで3階まで行って、そこから行くんじゃないかと思います。」

 「思います」というのが少し気になりましたが、とりあえずひとりで勝手に行って完全な不審者になるよりは、どなたかのお墨付きの不審者の方がまだよいと思いましたので、時間もなかったことですし、ええいままよとエレベーターに乗りました。

 果たして、会場になんとか時間前にたどり着きました。眼球はだいぶ湿気ておりました。大和男児泣いてなるものか。しかし、泣く前にT大学にひとこと言いたい。案内表示ぐらいやりなはれ。内部の職員さえ確認しないと分からないようなところに、外部の人がどうしてたどり着けるものか。


 ともあれ、本題の研修が始まりました。対象は大学生5名。文学部、工学部、経済学部と所属もバラバラ。でも、留学先は全員ドイツ(2週間)、あちらでは移民についても学んでくるということでした。

 ワタクシからは、全国的な労働力不足により留学生や技能実習生など外国人労働者が宮城でも激増していること、外国人は必ずしもずっと要支援者というわけではなく支援者へと立場が変わっていく人もたくさんいること、外国人の増減は日本と世界の経済、社会、産業などと密接に結びついておりおよそ予測不能であること、を早口にまくしたてました。持ち時間は45分、あっという間でした。

 ここからがすごかった。学生からの質問攻め。技能実習制度の現状はどうなのか、外国人の子どもの教育問題はどうなっているのか、EPAとは何か、日本での外国人労働者が100万人を超えたということだがかれらの収入はどれほどになっているのか(ワタクシも知りたい、こうした統計があったらおしえてください!)、日本語学校というのは学校なのか、日本国政府の外国人に関する施策はどうなっているのか、などなど。

 ひとつひとつの質問に知る限りの答弁脱線与太話をしていたら、さらに1時間以上が過ぎてました。いやあ、面白かった。反応がよいと楽しくなりますね。釣りと一緒。話をしても反応がないってこともよくあるんですけど、つまらなくてごめんなさい、つまるとすぽんすぽんしないといけませんからねと心が萎えます。萎えても萎えても学ばなくてごめんなさい。ひとはこうして心無くごめんなさいを量産していくのでせう。


とーます
※実は、この日は愛娘の誕生日でした。帰宅したら娘はもう寝てました。
※実は、元々は別のスタッフが行くはずだったのですが、なんと「い」で始まって「ざ」で終わる病に伏してしまいまして、ワタクシは急な代打でございました。
※実は、こんなこともあろうかと?前日晩にはケーキを買って帰り、誕生日の朝にみんなでケーキを食べてました。父は、カロリー摂取上、夜はケーキを食べたくなかったので、朝にしただけなんですけどね。万事塞翁が馬というところかしらん。
※想定外の残業で遅い帰宅となりましたが、最寄駅はこうなってました。屋根が一斉に職場放棄しているようです。
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このページは、MIAが2018年1月12日 14:09に書いたブログ記事です。

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