いまどきの日本語学習

 「いまどき」ってことば、どことなくネガティブな響きですよね。「いまどきの若者は・・・」「いまどきの中学生は・・・」、苦虫潰したおじさん、おばさんがむかしはよかった式の無根拠で自己肯定意識満々でお送りする若者を蔑む言説の枕詞。ワタクシも若者の言動、趣味嗜好を理解できないことが確実に増えてまいりましたが、「いまどきのおじさん」といたしましては、それは単に自分が古くなったことの証左であり、理解できない、理解を求めない自分を認める日々です。先日も、車の中でラジオを垂れ流しておりましたところ、一年間で流行した曲、10曲かそこらが次々流れてまいりまして、見事にその曲がひとつも徹頭徹尾分からないということを小一時間のちに確認し、これはジェネレーションのギャップなのか、世並みからのずれなのか、社会への関心が失われつつあるのか、流行歌というのは若者の同時代性を確認する蝶番のようなものだからそもそも自分はそのフィールドにはいないのだと知ったような分析をぶってみたり、と移動を楽しんだ次第です。

 さてさて、昨日よりMIA日本語講座が再開しました。初級2のクラスのT先生から「MIAの方もどうぞ」とお招きをいただき、受講生の発表を拝聴しました。「冬休みの(写真)一枚」がテーマです。

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 受講生ひとりひとりが前に出て、自分の携帯電話にケーブルをつないでテレビに映し、その写真を見せながら、説明します。

「わたしは、お正月に家族で初詣に行きました。おみくじを引いたら大吉が出ました。」
「わたしは、妹の夫婦と一緒に温泉に行きました。わたしたち家族は温泉が大好きですが、妹の家族は温泉が初めてで、みんな恥ずかしそうでした。」

 写真があるので、状況もよく分かりますし、みんな自分の経験ですので話したい意欲にあふれています。冬休み明けのウォーミングアップにはもってこいでした。

 最近、日本語学習の現場にスマートフォンは欠くべからざる存在のようです。辞書にもなり、言いたいことを即座に絵として見せることもでき、良きコミュニケーションツールとなっています。音声翻訳機能も日々進化していますからね。MIA日本語講座でも上記のような活動以外の場でも学習者がスマートフォンを操っている姿は非常にしばしば見かけます。

とーます 
※2月の中旬までMIAの教室は続きます。最も寒くなるこの時期、教室が最も遠くなると言いますか、部屋から最も出にくくなると言いますか、特に東南アジアから来られて初めて宮城の冬を過ごされる方々にとってこれは試練のときのようです。初めて雪を見た感動は一瞬ですが、寒さはずっと続きますからね。

このブログ記事について

このページは、MIAが2018年1月10日 10:09に書いたブログ記事です。

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