外国人介護人材「総選挙」速報その弐

 速報の続きです。その壱はこちら


2.外国人介護人材を受け入れるのにあたり、課題と思われること、あるいは不安に感じていらっしゃることは何でしょう。以下から選びチェックしてください。
(複数回答可)

有効回答数 91

1位 47名 日本語でのコミュニケーション
2位 46名 指導、教育の負担が大きい
3位 36名 採用、受け入れにあたっての諸手続きが煩雑そう
4位 35名 コスト面
5位 32名 制度がよく分からない
6位 31名 文化や考え方の違い
7位 24名 従業員の反応
8位 18名 利用者の反応


 与野党大乱立の混戦を制したのは、やはり日本語でした。外国人には日本語が通じないというイメージはかなり強いようです。シンポジウムの中では、「やさしい日本語」について少しだけ紹介しました。私見ですが、日本社会はひとに分かりやすく伝えようとする意識が希薄な気がしています。AさんがBさんにCのことについて話し、Bさんがそれを理解できなかったとき、Aさんの話し方がよくなかったから伝わらなかったという理解にはならず、Bさんの理解力(または忖度力)が足りないから理解できないんだと断じてしまう傾向があるように思います。その極みが役所の文書です。だれかに伝えようとする文書だとはとても思えません。これからは、「分からないのはあなたの耳のせいじゃない、かれの口だ」をキャッチフレーズに全日本分かりやすい話向上委員会の活動を展開していこうと思います。

 ハナ差で「指導、教育の負担が大きい」が入りました。人手が足りなくてお越しいただいたのにそれに人手がとられる。朝顔に釣瓶とられて関係ねえ。技能実習生については、一定の研修を受けた技能実習指導員を事業所内に配置することが求められます。日本人の新人との違いがどうなのか、負担の軽重はどうなのか・・・ひとによる?まあ、それを言っちゃあなんだってそうなんすけどね。アンケートの中にはどれくらいの期間でユニットを任せられるようになるのか、といった疑問も呈されておりました。

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※ヒトデはいらんかね、ちっさいでしょこのヒトデ。掌のうえで転がしてみました。


 3位は手続きの煩雑さ。技能実習の受入に関する書類はすべて外国人技能実習機構のHPに公開されていますが、まあ膨大です。見るだけでご飯三杯は行けます。

 4位のコスト面についてはシンポジウムでは全く触れませんでした。はっきり言える金額もあるかもしれませんが、幅がありそうなので、金額が独り歩きするのを避けたかったということもあります。おしごとですから、そろばんは大切です。

 続く5位の「制度がよく分からない」も、シンポジウムを主催して説明もしておきながら、半ば同意します。ほんとに分かりにくいです。そして、つい先日も介護の技能実習生については任期中に介護福祉士資格を取得すれば、在留資格「介護」を得て、安定的に日本で働けるようになるとの新聞報道がありました。こうやってただでも分かりにくい制度がどんどん変わっていくため、はていまはどうだっけ?となってしまいそう。役所は言うんだろうな、走りながらですからとかなんとか。走り始めるのが遅いっちゅうねん。

 6位の「文化や考え方の違い」、ひとつは宗教的なものでしょうか。イスラム圏の方とのおつきあいの仕方、例えば一日5回のお祈り、勤務時間中はどうするかとか。前にどこかで聞いた話ですが、日本の病院にお勤めのムスリムがお祈りの場所の提供を職場に求めたところ、「だいたいいつも空いている」霊安室をあてがわれたという例もあったみたいです。更衣室などがあてられるケースが多いでしょうか。

 従業員の反応、利用者の反応は、パネルディスカッションの場で「実はほとんど問題にならない」例をいくつもご提示いただきましたので、少しは不安が払拭されたのかも。ただし、EPAは日本人の同等職員と全く同じ待遇でありながら、日本語学習を含む各種研修で職場を抜けることも多く、そのことに不満を持つ同僚がいるということがあるようです。一方で、利用者は案外外国人に対して「寛容」で、むしろ満州娘を歌ってくれたり、レイテ島について思い出話をしたり、若い日本人には分からない世界の話で盛り上がるということもあるみたいです。

 そのほか、自由記述のスペースにもさまざまなコメントをお寄せいただきました。今後もぼちぼちこの場で取り上げていくかもしれません。


とーます
※昨日は渡波で朝から釣り。カレイはさっぱし釣れず、ヒトデばかりわんさか釣れました。そのいちばんちっさいのが上の写真。

このブログ記事について

このページは、MIAが2017年12月 4日 14:44に書いたブログ記事です。

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