外国人介護人材「総選挙」速報その壱

 先のブログ「介護のミライ」で申し上げました通り、11月22日開催の介護事業者向けシンポジウム「外国人とともに拓く介護の未来」の参加者アンケートの結果をここにお示しいたします。

有効アンケート総数91

1.特に関心がある外国人介護人材がございましたら、以下の中から選んで○をつけてください。(複数回答可)
・EPA介護福祉士候補者  45名
・技能実習       48名
・在留資格「介護」   35名
・定住外国人      36名
・留学生        13名

 混戦を制したのはりっけん・・・じゃなくて技能実習でした。次点にEPA、在留資格「介護」と国際結婚などの定住外国人にも一定の「支持」が寄せられました。おたんこ解説員のとーますさん、分析をお願いします。

 実に興味深い結果です。技能実習もEPAも国の制度ということで安心感があるのでしょうか。技能実習は制度上の矛盾、運用上のトラブル、課題などネガティブな報道も多々ある逆風の中で激戦を制しました。まるで不倫疑惑で・・・ぴーーーーーーーーーーーーーー。

 音声が乱れました、失礼しました。おたんこ解説員の分際でお口が過ぎたようです、チャックチャックこんにちは。

 気を取り直して、EPAは来日される方のレベルはとても高いのですが、母数が少なすぎます。また、コスト面のハードルが高いこともあるようです。シンポジウムにおいても、単なる労働力ではなく、組織を見直し、活性させる起点といった法人全体での意味づけをしておかなければ外国人材を受け入れる意義なしといった指摘があり、簡単ではないという印象につながったかもしれません。その点、種々問題はあれど人数を賄える技能実習は現場ニーズにはマッチするということでしょうか。好きじゃないけど、与党支持みたいな・・・?

 3位の定住外国人は、シンポジウムの場でも当事者及びその雇用者側に存分に語っていただいたことで支持を伸ばしたものと思われます。ただし、冷静に統計資料をご覧いただければ分かる通り、宮城県にはざっくり言って国際結婚の外国出身者は6千人しかいないのです。その中で日本での生活が長く、日本語のコミュニケーションにほとんど支障がなく、且つ介護の現場で働く意欲がある方とフィルターを次々かけていったらどれくらい残るでしょうか。宮城県民230万人に対しあれこれ広報したりアピールしたりしても介護人材を確保できていないのに、この6千人に過度の期待をするのは筋違いというものでしょう。だからこそ他所からその人材を連れてこようという発想が出てきて、今回のシンポジウムにこれだけの関心を生ませているんですからね。因みに、MIAが把握しているだけでも介護現場に働く国際結婚等の外国出身者は少なくとも40名以上、6千人で割れば0.6%以上の就業率ですからね。これって、高くない?(若者風イントネーションで)

 僅差の4番手、在留資格「介護」、ポイントは資金でしょう。日本語の学習、介護福祉士資格試験の勉強、そして施設への就職、この過程を資金的にどうやってサポートするのか、ここが味噌です、はいカニみそ、ひとつ。ごめんなさい、ときどき脳ミソが解けて音声が乱れます。介護福祉士養成校に通う学生を対象とした奨学金があるのですが、留学生の場合、保証人が立てられないことが大きな障害となります。やはり大きな枠組みを産官学一体、なおかつ送り出し国とも提携しないとここを増やしていくことは難しいのかなと思います。佐賀県などではその取り組みが始まっています。2025年まであと7年あまり。養成に一定時間がかかることを考えれば悠長にやっている時間はもうありません、いまでしょ。

 今回は最下位となりましたが、「留学生」は、在留資格「介護」につながる留学生と単なるアルバイト人材としての留学生、そのどちらを考えていらっしゃったのかまでは分かりません。もし後者だとすれば、対人サービス以外の場での労働力ということなのかなあと思います。惣菜加工業、宅配業、クリーニング業、ホテル旅館業などなど多くの現場の裏側で多くの留学生がすでに働いているわけです、ならば介護業界も!てへ!?という動きは出てきても不思議ではありません。問題は、留学生はほぼ仙台にしかいません。気仙沼や丸森には呼びたくても呼べないという距離の問題がどうしても出てきます。結果、せいぜい仙台から30分程度で行ける円の範囲内での雇用が関の山ではないでしょうか。せきのーやーまー(アデランスの音楽で)。

 その弐に続く。


とーます
※お目汚しの最後に素敵な写真を。東松島で見つけたいかすメルセデ〇。こんな車種があるとは知らなんだ。
10377166_736933019716593_6083600781725423648_n.jpg

このブログ記事について

このページは、MIAが2017年12月 1日 10:02に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「親と別れて暮らすということ」です。

次のブログ記事は「新着図書のご案内(2017年12月)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。