2017年12月アーカイブ

fire or medical emergency?

「国際交流協会ともだちin名取」さん主催の「119番通報における多言語通訳体制とAEDの使い方講座」に参加してきました。

名取市では、119番の通報に対して、多言語コールセンターのサービスを用いて5言語(英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語)で対応しています。

講座の前半は、実際に外国人が119番通報をする、というシミュレーションを行いました。

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「火事ですか?救急ですか?」「Is it a fire or a medical emergency?」

日本語以外で119番通報をすると、消防本部が三者通話で多言語コールセンターにつなぎ、スタッフが通報者と消防本部のやりとりを通訳してくれるシステムになっています。

今回の講座では、スマホのスピーカー機能を使って会話が他の参加者にも聞こえるよう配慮されていて、意思疎通がスムーズに進むもの、そうでないもの、いろいろな展開が見られ、訓練とは思えない緊迫感がありました。

こうしたことは、単に情報として知っているのと、実際のやり取りを経験するのとでは、全く違うのではないでしょうか。

それは通報する側にとってもそうだし、受ける側にとっても言えることで、「自分たちにも良い練習の機会になった」という消防本部の講師のコメントには、実感がこもっていました。

後半はAEDの使い方の練習。

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参加者の関心も高く「AEDはどこで買えるんですか?」という質問もありました。

119番通報の際に気をつけることやAEDの正しい使い方について、講師から実用的なアドバイスがいくつもありましたが、私が一番印象に残っているのは、
「119番通報はそんなに怖いものではないですよ。困ったら119番してくださいね。」
という配慮あふれる一言です。

119番通報って、日本人にとってもドキドキものなのに、まして日本語が母語じゃない人にとっては、そのハードルは一層高いものになっていると思われます。

でも、消防の側は、あまり恐れずに119番してほしいと市民に対して思っていて、しかも多言語で対応している。
そのことがわかって、今日参加した人は、ずいぶん安心したのではないでしょうか。

それからもう一つ印象深かったのは、ともだちin名取さんの敏腕ぶりです。

消防本部との調整、資料の多言語化、119番通報のシナリオ作成、機転の利いた板書などなど、みなさんの企画力、実行力を大いに感じました。

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そして、そんな心温かな消防、熱心な市民グループが存在する名取市で、1月13日に県が主催の「多文化共生シンポジウム」が開催されます。

ともだちin名取さんの関係者も多数登壇しますので、ぜひご参加をご検討ください。

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(OZ)


クリスマスだって相談電話

 昨日今日とサンタさんがMIAに相談を届けてくれました。うふ。重い病気が疑われる方からの相談だったり、在留資格に関する相談だったり、世の華やいだ空気とはまるで別世界です。ま、これがリアルな現実です。前にも書きましたが、お盆休み、年末年始、黄金週といった長期(ってほどじゃないけど・・・)の休みの前後には相談が増える傾向があるような・・・MIAは28日まで営業します。年初は4日からです。


 ちなみに、電話を受けているおぢさんも世間様が言うところのクリスマスイブはその日牡鹿半島で釣ってきた(正確には娘が釣り上げた)アイナメの刺身で「祝い」ましたから。ケーキもなし、鶏の腿肉もなし。ターキーが鶏肉にすり替わったのは某白ひげのおじさんが入口に立っているチェーン店の仕掛けだとかなんとか・・・いよいよ季節の行事からは完全無縁の日々です。正月は暇だから、朝からインドカレーでも仕込もうかしら。


とーます
※明治時代に日本でサンタクロースを紹介した走りのころに出回った絵。三田九郎(さんたくろう)っていかす、いかしすぎる。
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自転車はいずこに

 MIA事務所は宮城県庁の合同庁舎に入っておりまして、日々ご指導いただいておるわけですが・・・と賢明な読者諸氏はこのようなイントロダクシオンを一目すれば、ははあまたとーますはひとくさり嫌味を書くのだな、と思われることでせうが・・・お察しの通り。

 合同庁舎には駐輪場が3つあります。その利用について合同庁舎の施設管理をする部門からお達しがありました。即ち、庁舎内の事務所所有の自転車バイクはこちら、庁舎に通勤する職員の自転車はあちら、用事があって来られる一般県民の自転車はそちら、と駐輪場所を決めたのでそれを遵守すべし、と。例によって、「目安として」といった曖昧な表現があり、また一般来庁者のバイクはどこに停めていいのか書かれておらず、穴だらけで分かりにくい文書でしたので、発信元に馳せ参じ、質しました。

 担当者答えて曰く、
「原則、どこに停めていただいてもかまわないのですが、いちおうの目安をお示ししました。うんぬんかんぬんかくかくしかじか・・・」

「以前、当協会の日本語教室の受講生が自転車を停めようとしたときに守衛さんに『きみきみ』とご指導いただいたりしたことがあり、この際はっきり確認をしておきたかったのです。あしからず。」

 事務所に戻り、スーパーインターンI女史協力のもと、駐輪場所の図を作りました。ばばーん。
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 コンセプトは「見ればすぐ分かる」です。文字情報を極力排し、読めなくても支障がないように、絵と写真を使って視覚に訴えてみました。まだ完全形ではないですが、教室に貼り出してみました。ほんとに「見ればすぐ分かる」かどうか、実証したいと思います。


とーます
 11月22日の外国人介護人材に関するシンポジウムは、おかげさまで大過なく終わりましたが、今年度いっぱい県内の介護事業所を対象に出張説明会の募集、実施をしています。昨日はその一発目、仙台市若林区大和町のI社に伺ってまいりました。

 質疑応答がやはりスリリングでした。11月22日はコンテンツもりもりで来場者も多かったので質疑応答時間は敢えて設けなかったのですが、今回は後半の30分ほど参加者に自由にお話しいただきました。介護施設の経営者、管理職の方々、さらにはベトナムの技能実習生送り出し機関に所属される方までいらして、質疑応答のベクトルがあっちこっちに飛び交い、こちらがうまく答えられないことを助けてもらったりして、とても勉強になりました。

 やはり技能実習に熱い視線が送られています。一方で、はっきりしない細目が多すぎて、多くの施設、監理団体は様子見をしているようでもあります。走りながらと言えばかっこうもよいですが、実際にやってみて出てきた問題、課題を見ながらルールも変容していくのだろうと思います。来日1年で日本語能力試験N3取得というしばりもはたしてどのような救済策が出てくるものやら・・・

 説明会終了後には会場隣にある就労支援施設経営のカフェで昼食を取りながら、「二次会」が始まりました。オンもオフもわたしはときも場もあまり選ばず、言いたいことを言いたいように話しては帰宅後ブルーブルーになる日常ですが、昨日もまたあることあること言いたい放題。ないことはいちおう言いません。冗談は言いますが。ベトナムの送り出し機関の方にもベトナムのいまをいろいろ聞きました。

 お出かけは楽しいですね。次はどこに行けるかしら。


とーます
※写真は撮るのも撮られるのも好きじゃないこともあり、昨日も証拠写真を撮り忘れてしまいました。
※知らない街を歩くのが好きです。シチリア島のパレルモで地図もろくに見ないでうろうろしていたらどこにいるのか分からなくなって、その辺にいた人を捉まえて「駅はどこだ」と地図を差し出したら、地図の外を指差されました。思えば遠くまで歩いたもんだ。それぐらい好きです。

週末の多文化体験

先週末は、国際交流・多文化関係の催しが県内各地で開催され、MIA職員がそれぞれ参加してきました。

私は土曜日は気仙沼へ。

市内の高校で在住外国人を招いての「国際理解セミナー」があり、そのなかで県内・市内の外国人労働者の現状について情報提供させてもらいました。

特別ゲストは市内の企業で働くベトナム人技能実習生のHさんとTさん。
市役所のMさんと受入企業のご協力のお蔭で実現しました。

最新のデータでは、気仙沼に暮らす外国人の実に半分以上が技能実習で来た方々。特に震災以降にその増加が顕著になっています。

そうした話をした後だったので、実習生と直接話をしてもらったのは、高校生にとって地元気仙沼の「グローバル化」を肌で感じてもらう良い機会になったのではないでしょうか。

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HさんとTさんは、最初こそちょっと戸惑った様子でしたが、次第にリラックスしていって笑顔で高校生と話していました。

そして日曜日は石巻へ。

いつもお世話になっている「国際サークル友好21」主催のワールドクリスマスに出席してきました。

初めての参加だったのですが、想像していたよりずっと大人数、多文化な催しで驚きました。

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司会はベトナム出身のMさんと、フィリピン人の看護師候補生で、出演者の準備の様子を見ながらの、臨機応援、当意即妙な進行が実に見事でした。

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フィリピン出身者のグループ「石巻 フィリピン ハワックカマイ」による、リズム感抜群のダンスパフォーマンス。

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ベトナム人実習生による日本の歌の披露。
歌声はとても素晴らしかったのですが、世代の違う私は、残念ながら何の歌だったのか最後までわからず。

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「国際サークル友好21」のSさんを囲んで。Sさんはいつも人気です。

Sさんのみならず、当日は友好21の日本人メンバーが裏方スタッフとして大活躍していて、外国人を主役にしたこのイベントを成功させようという熱い思いが伝わってきました。

いろいろな人に会っていろいろなことを見聞きして(あと、「食べて」もあり)、着実に進む宮城の多文化化をまたもや実感した二日間でした。

※石巻のイベントの様子が東北放送のサイトに動画で紹介されています。(おそらくあと数日は視聴可能なはずです。)

(OZ)



家庭内共通言語

 以前、MIAで日本語を勉強していたVさんがお見えになりました。以前と比べて格段に日本語が上手になったVさんとあれこれおはなししました。

とーます「Vさん、おひさしぶりです。元気でしたか。」
Vさん「元気です。でも、もっと日本語を勉強したいです。話す機会がなくって・・・」

と「あれ、家の中では日本語ではないのですか?(※奥さんが日本人です)」
V「X語なんです。」

と「あ、そうか、奥さん、X語が上手なんですもんね。」
V「X国に留学してましたから・・・でも、それだけじゃないんです。」

と「といいますと・・・」
V「子どものためです。保育園に通うようになって、日本語がとても上手になったのですが、X語はすっかり忘れてしまったのです。」

と「なるほど。X語ができないとVさんの家族とも話せなくなりますからね。」
V「そうなんです。子どものX語はわたしとってとても大切なことです。」

と「たしかに。それで、今日VさんはなぜMIAにお越しになったのですか?」
V「家の中でX語しか話さなくなったので、わたしが日本語を話す機会がほとんどなくなりました。だから、日本語を教えるボランティアさんを紹介してほしいのです。」

 Vさんと子どもは将来、何語で会話することになるのでしょうか。がんばれ、Vさん。


とーます
※今年の思い出。
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比較の対象に愚息の手を添えて。指先から手の付け根まで約80cmですから・・・あるわけねえ。ほんとは40cm超の鰈、来年はもっと大きいのがたくさん釣れますように。

感染症通訳研修会に参加して

「みやぎ外国人相談センター」で相談員をしておりますKzです。

11月18日、12月9日の2回にわたり、ネパール語とベトナム語の通訳サポーターとともに、東京八重洲ホールで開催されたMIC神奈川主催の感染症(結核・HIV)通訳養成講座に参加してきました。1回目は感染症通訳のための基礎講座、2回目は結核の保健通訳現場を想定し、主にロールプレイでした。

基礎講座では、「在日外国人の結核」、「エイズの基礎知識」、「保健所の仕事と結核・エイズの支援」「セクシュアリティ」について、お話を聞きました。

近年、日本では結核の感染者が増え、中には外国人、特に若者の感染者も多く含まれています。同じ結核感染者と言っても、外国人は日本人にはない大変さがあります。

結核のような感染症では、半年という長期間、お薬を飲まなければいけないので、途中でお薬をやめてしまうと、耐性菌になる可能性があるので、継続的な治療が大事です。長期間、しっかりした薬による治療を確保したうえで、日本の保健サポート制度をしっかり説明、理解してもらう必要があるので、日本語の分からない外国人には医療、保健現場での医療通訳が不可欠になると思います。結核は感染症ですが、怖い病気ではありません。正しい知識を持っていれば、完治できるし、周りへの感染も防ぐことができます。

この度の研修会のもう1つの収穫は、中国語医療通訳グループのメンバー達と仲良くなったことです。WeChatを通じて、全国各地からの受講者と互いに学び合い、情報、経験の共有の場にもなったのです。

2回の研修会を通して、感染症の勉強、または知識の再確認、更新ができて良かったです。これからの月1回の医療保健通訳サポーター自主勉強会は、今回の研修会で学んだことを参考に、更に充実した学習会ができたらと考えています。中国語グループの勉強会は、毎月第四木曜日です。多くの登録者のご参加をお待ちしております。

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                       ランチタイム

Kz

あ、雪!

 一昨日でしたか、宮城でも雪が降りました。わたくし、宮城県北に住んでおりまして、その日の朝は死ぬる思いでペダルをそろそろと漕ぎ、駅に着いたことで大仕事を終えた感さえありましたが、そこから新幹線で十数分、幾つかのトンネルを抜けたら白くなくなりました。そうなんです、ときにたった数10キロミーターの距離でかたやかちんこちん、かたや無降雪普段通りという落差があります。一昨日はまさにそうでした。

 その日のMIA日本語講座、タイやベトナム出身の受講生たちが、初めての日本の冬、初めての雪に興奮して、休み時間には撮影大会が始まりました。初めてのことに驚き、感動するこの新鮮さ、若いっていいなあとおぢさんは思うわけですが、それはともかく、クラスメートのロシア人までその興奮に巻き込まれたのか、一緒になって写真を撮っていました。ロシアは降るでしょうが!とも思いましたが、日本のはまた違ったのかもしれません。なんとか蠅がぶんぶん飛んでいるのかも、いんすたバエとかいうやつ。


とーます
※例によって全然関係ない写真を一葉。
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MIAの職員ロッカーの脇の棚の上に置いてあるこれを見て、かなりの頻度で「わお、拳銃!」と驚いております。お皿を立てるやつなんですけどね。
※学生のころは雪道、氷道を自転車でつるつる滑りつつ移動するのは楽しくさえあったのですが、最近は打撲、骨折、脳内出血等々最悪の事態を恐れ、またつるっと滑ってもそれを交わす運動神経がすでに失われていることは明白で、加齢の意味を噛み締める日々でござる。
以前このブログで「作戦会議中!」とお知らせしていた、技能実習生の小学校訪問が終わりました。
5年生の3クラスを、実習生10名が3つのグループに分かれて訪問したのですが、どのグループもとてもよい交流の時間を持てました。

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子ども達がお手玉やけん玉などを教えてくれました。

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こちらのグループは日本の和菓子を紹介してくれました。実習生は「ちまき」がベトナムの正月料理「バインチュン」と似ていることを発見。

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実習生によるベトナム文化紹介、技能実習紹介のプレゼンテーション。

今回の10人は、スーパーAで販売しているお惣菜を作る実習をしています。
「スーパーAでお惣菜を買ったことある人?」と聞いたところ、学区内に店舗はないはずなのに、大勢の子が手を挙げてくれました。これには実習生も、そしてA社のKさんもニッコリ。(ちなみに校長先生もよく利用されるそうで、「惣菜はスーパーAが一番美味しい!」とおっしゃっていました。)

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アオザイ、うまく着られるかな?

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着替えが終わってパチリ。みんな可愛いですね!姉妹のようです。

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ボールと箸を使ったベトナムの子どもの遊び、とても盛り上がりました。「次の授業時間もずっとやっていたい!」との声も。

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「タン ビエッ(さようなら)!」握手をしながらお別れのご挨拶。

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テレビ局の取材も受けました。

小学生と技能実習生の交流は初めてのことだったので、私もA社のKさんも、そして実習生たち本人も、「うまくいくかな?」とちょっと不安だったのですが、実習生はみんなしっかりはっきり日本語で発表していて、子ども達の反応も素晴らしく良く、本当に楽しく交流することができました。時間をかけて準備してきた甲斐がありました。

最後に、実習生のお一人が書いてくれた感想文をご紹介します。(実習生に日本語を教えているFさんにご提供いただきました。)

「11月28日、私は部屋の近くの小学校へ行って小学生と交流しました。その日、私は小学生にベトナムの事について紹介しました。小学生たちはベトナムの事を少し知っていた。その時、私本当に嬉しかったです。私の国の事を知ってくれた。国の子どもの玩具の使い方を教えてあげた。小学生たちは嬉しい顔でやってみた。面白い玩具と言われました。伝統的な服を持ってきた。アオザイというもので、小学生たちも着てみた。今度は本当にいい記念です。楽しかったです。もう1回行きたいな。」

(OZ)


 速報の続きです。その壱はこちら


2.外国人介護人材を受け入れるのにあたり、課題と思われること、あるいは不安に感じていらっしゃることは何でしょう。以下から選びチェックしてください。
(複数回答可)

有効回答数 91

1位 47名 日本語でのコミュニケーション
2位 46名 指導、教育の負担が大きい
3位 36名 採用、受け入れにあたっての諸手続きが煩雑そう
4位 35名 コスト面
5位 32名 制度がよく分からない
6位 31名 文化や考え方の違い
7位 24名 従業員の反応
8位 18名 利用者の反応


 与野党大乱立の混戦を制したのは、やはり日本語でした。外国人には日本語が通じないというイメージはかなり強いようです。シンポジウムの中では、「やさしい日本語」について少しだけ紹介しました。私見ですが、日本社会はひとに分かりやすく伝えようとする意識が希薄な気がしています。AさんがBさんにCのことについて話し、Bさんがそれを理解できなかったとき、Aさんの話し方がよくなかったから伝わらなかったという理解にはならず、Bさんの理解力(または忖度力)が足りないから理解できないんだと断じてしまう傾向があるように思います。その極みが役所の文書です。だれかに伝えようとする文書だとはとても思えません。これからは、「分からないのはあなたの耳のせいじゃない、かれの口だ」をキャッチフレーズに全日本分かりやすい話向上委員会の活動を展開していこうと思います。

 ハナ差で「指導、教育の負担が大きい」が入りました。人手が足りなくてお越しいただいたのにそれに人手がとられる。朝顔に釣瓶とられて関係ねえ。技能実習生については、一定の研修を受けた技能実習指導員を事業所内に配置することが求められます。日本人の新人との違いがどうなのか、負担の軽重はどうなのか・・・ひとによる?まあ、それを言っちゃあなんだってそうなんすけどね。アンケートの中にはどれくらいの期間でユニットを任せられるようになるのか、といった疑問も呈されておりました。

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※ヒトデはいらんかね、ちっさいでしょこのヒトデ。掌のうえで転がしてみました。


 3位は手続きの煩雑さ。技能実習の受入に関する書類はすべて外国人技能実習機構のHPに公開されていますが、まあ膨大です。見るだけでご飯三杯は行けます。

 4位のコスト面についてはシンポジウムでは全く触れませんでした。はっきり言える金額もあるかもしれませんが、幅がありそうなので、金額が独り歩きするのを避けたかったということもあります。おしごとですから、そろばんは大切です。

 続く5位の「制度がよく分からない」も、シンポジウムを主催して説明もしておきながら、半ば同意します。ほんとに分かりにくいです。そして、つい先日も介護の技能実習生については任期中に介護福祉士資格を取得すれば、在留資格「介護」を得て、安定的に日本で働けるようになるとの新聞報道がありました。こうやってただでも分かりにくい制度がどんどん変わっていくため、はていまはどうだっけ?となってしまいそう。役所は言うんだろうな、走りながらですからとかなんとか。走り始めるのが遅いっちゅうねん。

 6位の「文化や考え方の違い」、ひとつは宗教的なものでしょうか。イスラム圏の方とのおつきあいの仕方、例えば一日5回のお祈り、勤務時間中はどうするかとか。前にどこかで聞いた話ですが、日本の病院にお勤めのムスリムがお祈りの場所の提供を職場に求めたところ、「だいたいいつも空いている」霊安室をあてがわれたという例もあったみたいです。更衣室などがあてられるケースが多いでしょうか。

 従業員の反応、利用者の反応は、パネルディスカッションの場で「実はほとんど問題にならない」例をいくつもご提示いただきましたので、少しは不安が払拭されたのかも。ただし、EPAは日本人の同等職員と全く同じ待遇でありながら、日本語学習を含む各種研修で職場を抜けることも多く、そのことに不満を持つ同僚がいるということがあるようです。一方で、利用者は案外外国人に対して「寛容」で、むしろ満州娘を歌ってくれたり、レイテ島について思い出話をしたり、若い日本人には分からない世界の話で盛り上がるということもあるみたいです。

 そのほか、自由記述のスペースにもさまざまなコメントをお寄せいただきました。今後もぼちぼちこの場で取り上げていくかもしれません。


とーます
※昨日は渡波で朝から釣り。カレイはさっぱし釣れず、ヒトデばかりわんさか釣れました。そのいちばんちっさいのが上の写真。

新着図書のご案内(2017年12月)

今月は、新着図書として、下記の6冊を整備しました。

ブログの記事にもあるように、今年度は、当協会の事業に関する

「介護」に関する図書が増えておりますので、

ご関心のある方は、当協会図書資料室にぜひ足をお運び下さい。


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「どんどんつながる漢字練習帳 中級」

発行:株式会社アルク

 

「外国人のためのやさしく学べる介護のことば」

発行:中央法規出版株式会社

 

「外国人のためのやさしく学べる介護の知識・技術」

発行:中央法規出版株式会社

 

「外国人のための会話で学ぼう!介護の日本語」

発行:中央法規出版株式会社

 

みんなの日本語初級1 第2版 聴解タスク25」

発行:株式会社スリーエーネットワーク

 

J.TEST実用日本語検定過去問題集E?Fレベル2016年」

発行:株式会社語文研究社

 


 

Sugar

 先のブログ「介護のミライ」で申し上げました通り、11月22日開催の介護事業者向けシンポジウム「外国人とともに拓く介護の未来」の参加者アンケートの結果をここにお示しいたします。

有効アンケート総数91

1.特に関心がある外国人介護人材がございましたら、以下の中から選んで○をつけてください。(複数回答可)
・EPA介護福祉士候補者  45名
・技能実習       48名
・在留資格「介護」   35名
・定住外国人      36名
・留学生        13名

 混戦を制したのはりっけん・・・じゃなくて技能実習でした。次点にEPA、在留資格「介護」と国際結婚などの定住外国人にも一定の「支持」が寄せられました。おたんこ解説員のとーますさん、分析をお願いします。

 実に興味深い結果です。技能実習もEPAも国の制度ということで安心感があるのでしょうか。技能実習は制度上の矛盾、運用上のトラブル、課題などネガティブな報道も多々ある逆風の中で激戦を制しました。まるで不倫疑惑で・・・ぴーーーーーーーーーーーーーー。

 音声が乱れました、失礼しました。おたんこ解説員の分際でお口が過ぎたようです、チャックチャックこんにちは。

 気を取り直して、EPAは来日される方のレベルはとても高いのですが、母数が少なすぎます。また、コスト面のハードルが高いこともあるようです。シンポジウムにおいても、単なる労働力ではなく、組織を見直し、活性させる起点といった法人全体での意味づけをしておかなければ外国人材を受け入れる意義なしといった指摘があり、簡単ではないという印象につながったかもしれません。その点、種々問題はあれど人数を賄える技能実習は現場ニーズにはマッチするということでしょうか。好きじゃないけど、与党支持みたいな・・・?

 3位の定住外国人は、シンポジウムの場でも当事者及びその雇用者側に存分に語っていただいたことで支持を伸ばしたものと思われます。ただし、冷静に統計資料をご覧いただければ分かる通り、宮城県にはざっくり言って国際結婚の外国出身者は6千人しかいないのです。その中で日本での生活が長く、日本語のコミュニケーションにほとんど支障がなく、且つ介護の現場で働く意欲がある方とフィルターを次々かけていったらどれくらい残るでしょうか。宮城県民230万人に対しあれこれ広報したりアピールしたりしても介護人材を確保できていないのに、この6千人に過度の期待をするのは筋違いというものでしょう。だからこそ他所からその人材を連れてこようという発想が出てきて、今回のシンポジウムにこれだけの関心を生ませているんですからね。因みに、MIAが把握しているだけでも介護現場に働く国際結婚等の外国出身者は少なくとも40名以上、6千人で割れば0.6%以上の就業率ですからね。これって、高くない?(若者風イントネーションで)

 僅差の4番手、在留資格「介護」、ポイントは資金でしょう。日本語の学習、介護福祉士資格試験の勉強、そして施設への就職、この過程を資金的にどうやってサポートするのか、ここが味噌です、はいカニみそ、ひとつ。ごめんなさい、ときどき脳ミソが解けて音声が乱れます。介護福祉士養成校に通う学生を対象とした奨学金があるのですが、留学生の場合、保証人が立てられないことが大きな障害となります。やはり大きな枠組みを産官学一体、なおかつ送り出し国とも提携しないとここを増やしていくことは難しいのかなと思います。佐賀県などではその取り組みが始まっています。2025年まであと7年あまり。養成に一定時間がかかることを考えれば悠長にやっている時間はもうありません、いまでしょ。

 今回は最下位となりましたが、「留学生」は、在留資格「介護」につながる留学生と単なるアルバイト人材としての留学生、そのどちらを考えていらっしゃったのかまでは分かりません。もし後者だとすれば、対人サービス以外の場での労働力ということなのかなあと思います。惣菜加工業、宅配業、クリーニング業、ホテル旅館業などなど多くの現場の裏側で多くの留学生がすでに働いているわけです、ならば介護業界も!てへ!?という動きは出てきても不思議ではありません。問題は、留学生はほぼ仙台にしかいません。気仙沼や丸森には呼びたくても呼べないという距離の問題がどうしても出てきます。結果、せいぜい仙台から30分程度で行ける円の範囲内での雇用が関の山ではないでしょうか。せきのーやーまー(アデランスの音楽で)。

 その弐に続く。


とーます
※お目汚しの最後に素敵な写真を。東松島で見つけたいかすメルセデ〇。こんな車種があるとは知らなんだ。
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