「倶楽部MIA」91号(2017年6月号)発行しました

毎号、巻頭ページは、宮城県内で活躍中の外国人/日本人のインタビュー記事で、91号は、結婚で日本に移住した外国出身女性のメンタルヘルスをテーマに研究を続けている研究者で、臨床心理士でもある、一條 玲香さん(東北大学大学院教育学研究科特任助教、宮城県七ヶ浜町ご出身)です。

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                   インタビュー中の一條さん

インタビューで、印象に残ったことがありました。一條さんは、研究を進めていく中で、PTA活動、仕事、趣味の集まりといった「家庭の外の社会とのつながり」が異文化に適応する上で大きな意味があると分かってきたそうですが、そのつながり方に、「昔だったらあり得なかったけれど、効果があるものがある」とおっしゃっていたことです。それは、インターネットを利用した電話やSNSで、近くにいない人と交流すること(例えば、日本で育児中の外国出身女性が、母国の友達や親戚に母語で気軽に相談するなど)です。インターネットを上手に使ったコミュニケーションの例だなと思ったことでした。

もう1つ、印象に残ったこと、それは、外国人を支援する方々の意義を強調されたことです。少し前に、外国出身の子どもさんのために、学校へ行って日本語を教えるボランティア活動をされている方とお話をする機会があったという一條さん。「日本語力の向上だけでなく、自分だけにしっかり向き合ってくれて、話を聞いてくれる人がいることは、日本人、外国人関係なく、心理的な安定という点でとても意味のあることだ」ということでした。

一條さんは、外国人のメンタルヘルスをテーマとする研究者ですが、お話を伺っていると、「考え方や価値観の違う人たちとどう付き合い、暮らしていくか」という誰もが抱える普遍的な悩みとその解消につながるヒントが垣間見えてくるように思いました。

「倶楽部MIA」91号では、一條さんが現在のご研究に取り組むことになったきっかけや研究の内容などを詳しくご紹介しています。パソコンでご覧になる方は、こちらからどうぞ。

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このページは、MIAが2017年5月30日 15:39に書いたブログ記事です。

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