認知症について勉強したような気がします

 定住外国人とともに学ぶ実践介護塾、全3回の最終回が9月12日に無事終了しました。第1回、第2回の参加者が予想していたほど多くなかったので、この分野に関心が無いのかしら?それとも、仕事や家庭の事情でみなさん忙しいのかしら?担当者とーますが気にいらないのかしら?介護塾のチラシを見たことを忘れてしまったのかしら?とかしらかしらをループしておりましたが、第3回は予約なしの飛び入りの方も含め30名近い参加者で満員御礼(大入袋の提供募集中)でした。

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 東北福祉大学教授の加藤伸司さんの講義「認知症の理解と正しいケア」、大好評でした。認知症の実態、認知症患者への接し方などなど。認知症といってもいくつか種類があることも学びましたし、基本的に避けがたい病であることも分かりました。やってはいけないこと、「上から見下ろすこと」「後ろから話しかけること」「遠くから大声で呼ぶこと」「無視すること・本人の前で他の話をすること」「無言でケアすること」「子どもあつかいすること」、ほんとうにそうですねえ。妻にもよく言い聞かせたいと思います。聞いてもらえるかしら。

 参加者の質問もたくさん出ました。特に、予防について、そうはいってもなにか方策はないものかと真剣なまなざしが痛いほどで、加藤さんが「糖尿病や高血圧は認知症になる可能性が高くなる・・・」と回答をしたところ、一同すごい勢いでメモを取っておりました。その日の夕飯以降、大幅に塩分と糖分の摂取量が減少したことでせう。「味噌汁、今日薄くないか」なんて言っちゃだめですよ、予防です、妻の愛です。

 また、ある中国出身者から、中国では夫婦共働きで子どもの世話は両親にお願いすることが多いのだが、どうやらそのおかげで日本人ほど認知症にならないのではないかという「孫の世話認知症予防説」が唱えられました。加藤さんは、少なくとも孫の世話をすることで運動することになるし、役割があるということは認知症の予防にはとてもよいことだということをおっしゃっていました。ただぼんやりこたつの運転手をしているのはよくないみたいですよ。ぼくも両親にもっとあれこれ頼もうと思います。おこづかいちょうだい・・・ちがうか。

 もうひとりの講師、神戸定住外国人支援センターの理事長、金宣吉さん。神戸の震災後、定住外国人のさまざまな支援を行っていく過程で、特に在日コリアンの高齢者福祉問題に行き当たり、いまではグループホームやデイサービスを運営されているということで、そちらの報告もとても興味深いものでした。

 母語返りについて、つまり、あとから覚えた第二言語が認知症とともに失われていくということに関して、金さんはじっと考えてから、「科学的根拠があるわけではないですが、いちばん楽しかった時代のことばが残っているように思います」と答えられました。参加者の脳内は、おそらくこんな思考が右往左往していたのではないでしょうか。「わたしにとって日本での生活は楽しかったのかしら?」、と。

 2時間半はあっという間に過ぎました。みなさまのおかげでとても楽しく学ぶことができました。次は、アウトプットプログラムだ!今度は介護職の方々に「外国人と介護」を考えていただきます。


とーます

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このページは、MIAが2015年9月18日 11:54に書いたブログ記事です。

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