2015年6月アーカイブ

こぼれ話とこぼれた話

 先日、せんだい豊齢学園に行ってまいりました(告知ブログはこちら)。

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 豊齢学園の受講生120名ほどのみなさまに、「宮城県の国際化の現状」をちょちょいとお話しし、続いてカザフスタンのBさん、ルーマニアのFさんのおはなしの引き出し役、というよりは邪魔張り役をやってまいりました。

 ルーマニアのFさんには、敢えて「喪主の妻」体験を語っていただきました。日本人にとって当たり前すぎる葬送の儀式ひとつひとつが、外国人にとってはとんでもなかったりします。死に水をとること、ご遺体に死に装束を着せること、ご遺体が安置されている脇で通夜ぶるまいの食事をあろうことか談笑しながら行うこと、火葬した骨を箸で拾うこと・・・「怖かった」を連発しながら当時の体験をFさんに語っていただきましたが、カザフスタンのBさんが、〆の一言。

「わたし、日本では死にたくない。国に帰って死にたいわ。」

 豊齢学園のみなさんは何を思われたでしょうか?ほんとうであれば、ゆっくりみなさまのご感想をお聞きしたかったです。

 登壇前と登壇後は控室で打ち合わせと称した雑談に打ち興じた訳ですが、例によってそれがとても面白いです。Bさん曰く、

「最近、カザフスタンでも若者の一部がイスラム系過激派組織に流れていくことが社会問題になっていて、政府が躍起になって対策を行っているの。」
「つい昨日まで中国に行ってきたんだけど、中国も日本と同じぐらいさっぱり英語ができないのね。レストランでとらぶっちゃって・・・」
「近所づきあいがあまりなくてちょっと残念・・・って、わたし最近すごおく日本的になってきた気がする。」

 一方のFさんは、近所のおばあちゃんと仲良くなって、家庭菜園の野菜を分けてもらったりしているんですって。外国のお嫁さんとふつうの近所づきあい、いいですね。

 Bさん、Fさん、ありがとうございました。またお話聞かせてくださいね。

 豊齢学園のみなさま、ありがとうございました。もしよかったら、また来年も呼んでくださいね。「司会者交代!?」そのときはかばん持ちで伺います。


とーます
※ルーマニアの紹介を聞いていて、ハンマー投げの室伏選手のお母さんがルーマニア人だと知りました。へえ。
※コマネチの紹介で、Fさんはさすがにビートたけしには触れませんでした。いまの若い方は、コマネチさんご本人のことをよくご存知ないでしょうね。

6年ぶりの再会

今日からMIAにはアメリカの大学に在学中のEさんがインターンとして来ています。

このEさん、実はMIAとは深ーいご縁があるのです。

もう6年も前の話になりますが、Eさんが県内の中学校で学んでいた際に「MIA外国籍の子どもサポーター」を派遣していたほか、MIAの漢字クラスでも勉強していました。

それから、第1回目の「進路ガイダンス」にも参加してくれました。

最初に今回のインターンの話を聞いたときはわからなかったのですが、だんだんプロフィールが明らかになってくるにつれて、

「あれれ?もしかしてあの時のEさん?」

ということになって、MIAの過去の記録をいろいろと見ているうちに、

「あ、やっぱりそうだ!」

となったのです。

ということで、当時中学校でサポートをしていたKさん、そして漢字を教えていた鈴木先生と6年ぶりの再会となりました。
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こちらは6年前の進路ガイダンスのときの様子です。
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これから、MIAだけでなく企業やNPOなどでインターンをすることになっています。

いろいろな経験をして、たくさん学んで、2度目の宮城での滞在も充実したものにしてくださいね。

(OZ)

七言語八グループ

 七転八倒とか七転び八起きとか、とかく七、八というのは熟語に使われますね。中国語もそうで、乱七八糟(非常に乱れている様子)なんてのがあります・・・すみません、あと思いつきません。

 四の五の言わないで本題に行きましょう。明日、日本語講座受講生を対象とした「保健医療について学ぶ会」を開催します。本日はその仕込み。

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 通訳の関係で言語グループごとに分かれて着席していただくのですが、その数が七(言語)、八(グループ)なのです。受講生20数名でこれだけ多国籍にわたっているというのは、ここ数年のトレンドです。

 ともあれ、明日は受講生のみなさんに一も二もなく日本の病院のかかり方をしっかり学んでいただきます。三と六はどうしても使えませんでした。あしからず。


とーます

快挙です!

フェイスブックではお知らせ済みですが、宮城県国際交流員で、このブログにも何度か登場しているペレズ・アンドレが「第56回 外国人による日本語弁論大会」で、みごと

「文部科学大臣賞」

を受賞しました!!

オメデトウ!!!

大会に出場するだけでも大変なことなのに、入賞まで果たすとは本当に素晴らしいことで、MIAスタッフもとても嬉しく思っています。

本人曰く、
「入賞したことよりも、自分のメッセージを伝えられたことが嬉しい」
とのこと。

震災復興関連の仕事に携わるなかで感じた、彼の思いを込めたその「メッセージ」は、私たちMIAスタッフの胸にも、とても響くものでした。

弁論大会の様子は、7月12日(日)15:00からNHKのEテレで放送予定なので、みなさんも是非ご覧になって、彼のメッセージを受け止めていただければと思います。


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立派なカップです

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雄勝産の特大の牡蠣でお祝いを

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出場者に対するNHKの取材の様子@MIA

(OZ)

 

中国武術の達人coming soon

 吉林省からの訪問団来日が来週に迫りました。というわけで、MIAでも準備作業。

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 例によって横断幕3級のとーますが作りましたよ。長机2つ分の長さです。

 吉林省友好訪問団の団員リストを拝謁しておりましたら、「太極拳6段」とか「中国武術7段」とか「中国国内大会金メダル10枚」とか錚々たるメンバーがお出ましのようです。そんな達人御一行様の演舞をご覧になりませんか?


宮城県・吉林省武術交流大会
6月22日(月)14:00---16:00
仙台市民会館地下展示室
入場無料

吉林省省民友好代表団歓迎交流会
6月22日(月)18:00---20:00
戦災復興記念館地下展示ホール
会費5,000円

 お問い合わせはいずれも当協会または宮城県日中友好協会までお願いします。

 なお、対戦のお申し込みは受け付けかねますこと、ご容赦願います。

 なおのなお、当日のとーますは酔拳で・・・なんてオヤジなことは書きたくなかったのに筆が滑りました。歳をとると我慢が利かなくなります、むむむ。


とーます





6月13日(土)から、仙台市青葉区小田原で、ネパール人女性が行方不明になっています。

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名前: Rai Dev Maya(ライ・デーバ・マヤ)さん
国籍: ネパール人
年齢: 30歳
身長: 167センチ程度
来ていた服: 茶色のセーター、黒いショール、黄色い花柄のズボン、黒いスリッパ

デーバさんを見かけた方、または何か情報をお持ちの方は、次の連絡先までお知らせください。

連絡先: 090-9429-6579 または警察まで

ご協力よろしくお願いします。


(最近の写真です)
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お礼を言いたい!

「おしゃべりの時間」のあとは、いつも学習者とボランティアが別々にその日の活動を振り返る「振り返りの時間」を設けています。

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今回のボランティア側の「振り返りの時間」でも、それぞれの感想や「こんな感じでやれば、もっと楽しく『おしゃべり』できるかな」という話をしていました。

すると、教室との間を仕切っているアコーディオン・カーテンがガラリと開いたので、どうしたのかな?と思ったら、コーディネーターのUさん曰く、
「学習者が『ボランティアの皆さんにお礼を述べたい』と言っているんです」
とのこと。

今回は「料理のレシピ」というテーマだったのですが、いろいろと楽しく教えてもらったので、そのお礼がしたい、ということでした。

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Uさんが「私がみんなの代わりにボランティアの皆さんに言いましょうか」と提案しても、「ぜひ自分たちで直接言いたい!」と聞き入れなかったのだとか。

これには、ボランティアの皆さんもコーディネーターも大感激。

ちょっと驚き、そして、すごく心が温かくなった、「振り返りの時間」の思いがけない展開でした。

 


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こちらはボランティアのお一人が準備してくれたレシピです。
「料理は全くしないんだけど・・・」と言いつつも、こんなに手の込んだものを作って来てくれました。ありがとうございます。

(OZ)

 

名乗るほどの者

 おっす、おらとーます。天才バカヴォンの映画を観て、妙にナンセンスなギャグに感化されてしまったとーますでございます。

 おしごとで電話やメールを差し上げるときには、わたくし名乗るほどの者ではございませんが、マナーかと思いまして、「もしもし、宮城県国際化協会のとーますと申します。」「お世話さまです。宮城県国際化協会のとーますと申します。」などと言う・書くようにしています。

 ところが、名乗らない電話、メールをいただくことがぼちぼちございまして、若干当惑いたします。名乗るほどの者では・・・という謙譲精神なのかもしれませんが、こちらは営業の電話か我我詐欺かわたしリカちゃんか木枯らし紋二郎かと常に警戒を怠っておりませんので、どうぞお名前をお知らせいただければ幸いです。

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 ところで、中国の場合、電話で日本式に最初に名を名乗ることは非礼だとされています。「おれは〇〇だ」と威張っているように受けとめられかねないということで、「どちらさまでしょうか」と聞かれてから名乗った方がいいとされています。前置き無くに入る中国の合理性ということもあるんですかね。こんなことからしてお土地柄があります。「これはこうでしょう」的な思い込みは、我々のおしごとにおいてはとってもあやういです。


とーます

にほんごをおしえるボランティア

 最近、外国人から日本語を教えるボランティアの紹介依頼が増えています。震災後、ちょっと下火になっておりましたが、ここのところ堅調です。

 当協会ではこうしたボランティア活動の「いろは」を学んでいただく研修会を年に2回実施ております。次は、7月に実施ますので、ぜひご参加くださいませ。


「MIA日本語サポータービギナー研修会」
日本語ボランティアの「いろは」を一緒に学びませんか?

■日時:
7月22日(水)13:00---16:00

■場所:
宮城県国際化協会交流ラウンジ

■内容:
地域の国際化と日本語ボランティア活動について
外国語としての日本語
やさしい日本語について
日本語学習教材の紹介など

■講師:
鈴木英子さん(MIA日本語講座スーパーバイザー)

■申込:
定員20名(先着順)事前申込が必要です。MIAまでご連絡ください。
※参加はMIA日本語サポーター登録者に限ります。未登録者でこの研修会参加を希望される場合は、事前にご登録をお願いします。


とーます

緊張をほぐす2つの方法

先日、今年度初めて日本語講座「初級1」クラスでの「おしゃべりの時間」がありました。

日本語学習を初めてまだ2か月足らず。

まだ「おしゃべり」を楽しむ余裕がない学習者もいたようで、最初はかなーり緊張気味だったのですが、ボランティアの皆さんの温かいリードのお蔭で、自己紹介から趣味の話まで、知っている単語や文型、そしてイラスト、身振り、スマホを駆使して、賑やかに会話をしていました。

終了してからの、ボランティアの方々の「振り返りの時間」では、Eさんから、こんな「おしゃべり」の秘訣が披露されました。

 「最初に、相手の人の国の挨拶の言葉を教えてもらって、一緒に練習するんです」

 「相手が緊張しているなって思ったら『私も緊張してます。同じですねー』って声をかけます」

なーるほど、それはいい方法!

自分の国の言葉に関心を持ってもらうのは、やはり嬉しいことなので、それで一気に距離が縮むというもの。

それに「緊張しているのは自分だけじゃないんだ」とわかったら、ちょっと安心しますよね。

どちらも学習者に自然に歩み寄ることができる、とてもいいアプローチです。

「Eさんに座布団一枚!(いや二枚!)」と心の中で叫んだのでありました。

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お互いの「顔」を覚えましょう、ということで、福笑いをしました。


(OZ)


 

扇風機はじめました

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 本日、倉庫から扇風機を引っ張り出して来て、教室に据えました。

 日本語講座の教室に、というか我々がお世話になっている県の合同庁舎に空調が入るのは例年6月末とか7月初旬とか。MIA事務所は7階とはいえ、授業中に窓を開け放しておくと車の往来の音がうるさかったりします。扇風機もないよりはましです。りぴーとあふたーみー、ないよりはまし。

 ちゅーわけで、扇風機はじめました。


とーます

表情が和らぐ

 日本語が全くできない外国人が、理由はどうあれ日本で暮らすことになり、日本で暮らす以上は日本語を覚えなくちゃと思って日本語が勉強できる場所を探し、その方々の一部が当協会の門を叩きます、とんとんと。

 門を叩く彼ら・彼女たちは一様にとても硬い顔をしています。無理もないことです。そりゃ不安ですよね、心細いですよね。ですから、日本語講座の開講式のときはみんなとても硬いです。当協会は、英語、中国語、韓国語などの言語対応をしていますので、母語を聞いてほんの少しだけ彼ら・彼女たちの表情が緩むときがあります。でも、およそへの字口です。

 それが、少しずつ日本語を覚え、先生や受講生との関係ができてくると彼ら・彼女たちの表情がどんどんと和らいできます。今期も約2か月が経ちましたが、まあ教室の和やかなこと、賑やかなこと。本日は、初級1クラスのタイ人Aさんの誕生日だったらしく、プレゼントのお菓子が持ち寄られ、Aさん自身もみなさんに配るお菓子を持ってこられていました。中休みのときにうかがったらぼくもいただいちゃいました。

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なぜか柿の種。タイ人も大好きなのかしら?

 さまざまな出身国の人々が同じ教室で日本語を学び、学んだ日本語がそのまま共通言語となって彼ら・彼女たちのコミュニケーションを支え、深めていきます。それと比例して、彼ら・彼女たちの表情は和らぎ、笑みがこぼれます。きっとよい日本語教室は単に日本語の学習を指導するのみならず、彼ら・彼女たちの居場所を作り、自己肯定感や意欲、さらには助け合いの精神さえも相乗効果的に高めていくのだと思います。MIAはそれができていると手前味噌ながら感じます。

 その日本語講座の事務方としては、それを傍から見ているだけでもとても役得だなと思います。


とーます
※そんなシヤワセでボーっとしていた(あるいはのべつ幕無しボーっとしている)とーますは、先月分の講師謝礼の計算をまた会計担当Sさんに指摘されるまで忘れていたのでした。すませんすません。

笑えないセールスマン

 昨晩のことです。おしごとを終え、職場から仙台駅に向かって歩いておりました。おさんぽ大好き。県庁の前を通りかかったとき、自転車にまたがった男女二人がこちらをじいっと見ていました。とりあえず私服警官は自転車には乗っていないよな、いくらぼくがかっこいいからと言っても男女ペアに声をかけられる心配はないよな(生まれてこの方そんな佳き目、憂き目にあったことはない)、何かの勧誘かしら、持ち前の妄想が脳から飛び出しそうな勢いで噴出しておりましたが、よくよく見ればMIA日本語講座の以前の受講生、香港出身のAさんとその旦那さん(日本人)でした。

「ああ、とととととーますさーん」
「ああ、ああああAさん」
 おおおおにぎりが・・・みたいな山下清状態で立ち話が始まりました。

 7月の日本語能力検定を受けたいから勉強したいけど、MIAの日本語講座には適当なクラスはないといった主旨のことを言うAさんに、

「Aさんはもう教室で勉強しなくてもだいじょうぶでしょう。でも、ひとりで勉強するのもしんどいでしょうから、ボランティアさんにお世話になりますか?」

と、提案しました。続けて、

「勉強もいいですけど、何か興味のあることはないのですか?スポーツでもなんでも、そういったサークル活動に通ったりすれば、そこでも生きた日本語に触れることができると思いますよ。」
「前に、畑を借りたいという問い合わせがMIAにありましたけど、そういうのも地域の方とおつきあいするいい機会かと思いますよ。」
「ああそうだ、今度MIAで介護の勉強会するから、それに参加しませんか?」

矢継ぎ早の提案、我ながらセールスマンみたいでした。全然笑えないセールスマンでしたけど。
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 Aさんの日本語力はすでに十分な水準にあると思うのですが、ご本人としてはまだまだ細かな敬語の表現ができないなどということを必要以上に自覚され、なかなか社会へと入っていけないもどかしさを感じました。ご本人にもそのもどかしさはあるのだと思います。でも、どこまで日本語を勉強したらその水準に達するのかと言えば、そんな基準線があるわけでなし、いずれの日にかえいやっ!と清水テンプルのステージからフライしなければいつまでたっても「発展途上」となってしまいます。

 「語学上達には3大欲求が・・・」といったいささか乱暴で安直な言がありますが、たしかに「食べたい」「もてたい」といった強い思いがことばの壁を飛び越えさせるという側面はございます。いずれにしてもことばはひとの間で交わされるものですから、人との関わりなく進歩するというのはなかなか困難かと思われます。ですので、やはり清水テンプルから・・・以下、堂々巡り。

 MIAとしては、これからもあの手この手でこういう方々の背中を押し続けたいと思います。


とーます
5月16日(土)に、ホームビジット(家庭訪問)のプログラムがありましたので、ご報告します。

対面会の時に撮った写真は、こちら。

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国際交流基金の招聘で、5月に、北京大学現代日本研究センター

の博士課程の学生さんが約2週間、日本に滞在し、教育機関の訪問

被災地域の視察など様々な研修をされました。

その1つとして、宮城県内でのホームビジット(家庭訪問)が予定され、

ホームビジットに関しては当協会が実施しました。


学生さんは、18人(男性14人、女性4人)で、

宮城県内の計7家庭(仙台市1、亘理町2、岩沼市1、富谷町2、大崎市1)が、

各家庭2人、または3人の学生さんを受け入れて下さいました。


宿泊なしの1日だけの家庭訪問でしたが、日本への関心の深い方が多く、

受入家庭の方々にとっても、有意義な時間になったようです。

受入家庭からの報告書では、「(学生さんが)礼儀正しい」という記述が多く、

「日本を紹介でき、中国のことも新たに知ることができて良かった」など、

交流を楽しんでいただけたようでした。


当協会では、ホストファミリー登録のお申し込みを、通年で受け付けております。

ご興味のある方は、電話、FAX、メール等で、当協会までお問い合わせ下さい。


えむ

吉林省省民友好代表団

 今月22日(月)に中国吉林省省民友好代表団が宮城県にお越しになるということで、その準備が進められています。宮城県日中友好協会が中心となって「吉林省省民友好代表団歓迎レセプション実行委員会」が立ち上げられ、MIAからも2名が委員として参画しています。ぼくもこの実行委員会の代表取締役小間使いでして、 無力ながらあれこれ余計な口出しばかりしております。本日は、歓迎レセプションでお呈茶をしていただく裏千家のNさんにお越しいただき、打ち合わせをいたしました。

 かつて宮城県から「県民の翼」として多くの宮城県民が吉林省を訪れ、吉林省のみなさまにたいへん歓迎いただいたと聞いています。残念ながら「県民の翼」派遣事業はすでに終了していますが、今度は宮城県が吉林省のみなさまをお迎えする立場となりました。平成22年に一度吉林省の省民訪問団が宮城県を訪れておりますが、その後震災などもあり、しばらくその流れが途絶えておりました。そして、今年ようやく再開に漕ぎつけました。

 今回は、吉林省武術協会のみなさまがいらっしゃり、仙台市太極拳協会と武術交流を行います。日中武術交流、そのあとの歓迎レセプションとも一般の方にもご参加いただけますので、歓迎光臨。

 スケジュール等は以下のとおりです。

宮城県・吉林省武術交流大会
6月22日(月)14:00?16:00
仙台市民会館地下展示室
入場無料

吉林省省民友好代表団
6月22日(月)18:00?20:00
戦災復興記念館地下展示ホール
会費5,000円

 お問い合わせはいずれも当協会または宮城県日中友好協会までお願いします。


 このおしごとの絡みで昨今の中国事情をあれこれ伺うのですが、ぼくの知っている中国もかつてのものになりにけりと思うことしばしです。ぼくが中国に語学留学したのは前世紀末である97年から99年。留学する半年前に鄧小平が死去し、中国内外が騒然としていたことを思い出しました。97年夏、中国の地方都市の空港に降り立ちぼくの語学留学あいうえおが始まりましたが、小さな衝撃体験の数々でした。当時まだ残っていた友諠商店で目の前にある商品を指さしても「没有(ないよ)!」と服務員のおばちゃんに言われたり、おつりを投げてよこされたり、バスに乗ると周りの人々がニンニク臭くてオウジョウしたり(ぼくの留学先では餃子を食べながら生ニンニクをかじるのでした)、吊革につかまったおねえさんの脇がふさふさぼーぼーだったり、たりたりたり・・・あのころ、中国(の地方都市)にはレギュラーコーヒーが売ってなくて、コーヒー飲みのぼくはそれがいちばん苦痛でした。いちばん安い煙草はたしか3元弱、当時の日本円にすると40円以下でしたね。あのころはかなりの円高で、1万円札が700元前後でしたが、いまは500元を切るのだそう。当時日本製品は品質が良いけど高いという評価でしたが、それもいまは違うのでしょう。品質の格差は減っているでしょうし、値段はものによっては中国の方が高いなんて話もあるようですから。

 今回の訪問団受け入れでぼくの前世紀末的中国観がいくらかでも是正できればうれしいです。そんなことより、ご来訪いただいた吉林省のみなさんにお楽しみいただければもっとうれしいです。


とーます

水無月

 無理だ、これは回文にできない・・・ってそんなことはどうでもよくて(前ブログの記憶)。

 水無月でございます。あらためて調べてみましたが、「みなづき」はもともとは「水な月」で、この「な」は「の」の意味だそうです。梅雨の候、水が多く潤う月という意味なのに、あてられた漢字が「水無月」という粋。梨を「ありのみ」というが如く、ただを「ロハ」というが如く・・・関係ないですね。もうひとつ全然関係ないですけど、「ロートル」の語源が中国語でおぢさんを意味する「老頭児(らおとー)」だという説があるらしく、先月のおどろきもものきおぶざまんすでございました。これって常識?

 6月15日、せんだい豊齢学園というところに、不肖とーますがカザフスタン人Bさんとルーマニア人Fさんに随行いたします。人生の大先輩、ぼくからするとほぼ両親世代の方々120人ぐらいと聞きましたが、その方々に向けて「宮城県の国際化の現状」とか「外国人の目から見た日本・日本人」といったあたりをオハナシしたり、聞き役に回ったりします。

 豊齢学園さんからは昨年初めてご依頼を受けて、今年で2回目です。昨年は歌手を紹介してその方に全てお任せしちゃったんですが、今年はもう少し複眼で行きたいなという思いがありまして、少しばかり提案し、受け入れていただきました。多文化共生なることばを語らず、ミクロな視点でそれぞれの日本社会、日本人を語ってもらえればいいかなと思います。

 最近読んでいる本に「ヒラメの目とタイの目」のエピソードがありました。20世紀初頭、台湾の植民地経営をしていたときの後藤新平によることばで、「ヒラメの目をタイの目に変えることはできない」というものでした。簡単にいうと、地域には地域の風習、文化があり、それを全く無視してほかの風習や文化を押し付けることの困難さを説いているようです。植民地経営の是非は置いておきますが、頭ごなしの同化策ではないというところが、いまに通じるところもあり、フムフムと読んでいます。ただ互いの違いや価値を認め合ってといったいわゆる多文化共生理念的な「崇高」な世界では決してなかったようで、歴然とした差別が横行していたようです。その中で、映画KANOのようなミクロなストーリーもあったのかと思います。

 大幅に話が蛇行してしまいましたが、「ミクロな視点」でというのはこういうことでして、あくまで一個人の立場からその方が遭遇した個別具体の日本、日本人を語ってもらいたいと思います。もちろん、聞き役に回るぼくも自分の目が「ヒラメ」なのか「タイ」なのかをセルフチェックしながら臨みたいと思います。

 さあ、準備という名のイメージトレーニング。


とーます

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