定住外国人とともに学ぶ実践介護塾

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 昨年度、「外国人のためのストレスケア教室」という在住外国人のメンタルヘルスに関する講座を県内7か所で行いました。これは、当協会のような都道府県や政令指定都市にある地域国際化協会の「総本山」、自治体国際化協会(CLAIR)から助成を受けて実施したものですが、同じ助成枠で今年度は「介護」についての勉強会を行います。とりあえずタイトルだけ決まっています。

「定住外国人とともに学ぶ実践介護塾」

 ざっくり申し上げて、宮城県に住む1万6千人の外国人の3分の1強が日本人と結婚した配偶者です。その9割がたが日本人男性と結婚した外国人女性です。結婚して10年、20年と経ちますと、夫の両親の介護、その次には夫の介護、そしてそれと前後して自分自身の老いという問題が立ち現れてきます。既に介護経験をされた外国人のおはなしもぼちぼち聞くようになりました。日本の介護制度もここ10年ぐらいで急速に変化、発展しておりますので、ここら辺で勉強する機会が必要かなと思ったわけです。

 今年度に入って早々、その仕込みに追われています。プログラミング、講師の依頼、会場の確保、施設見学先の調整などなどなど。「介護」についてぼくの財産は昨年のかわら版の編集ぐらい。祖父が高齢者福祉施設に長いことお世話になりましたが、それがどういうカテゴリーの施設だったかも判然としない程度のど素人です。だからというわけではありませんが、今年度は「ともに学ぶ」が基本姿勢です。

かわら版「介護保険制度について 1」「介護保険制度について 2

 「介護観」も国により、時代により大きく変わっていきます。大家族主義のフィリピン人から見ると、いまの日本の介護は少し冷たく見えるというおはなしも聞いたことがあります。日本だってひと昔、ふた昔前はお年寄りは家族でお世話をするものという観念が根強かった風に思います。その辺りの意識の変遷、お国柄の違いもあぶり出すことができたらいいなと目論んでおります。

 それから、それから。大人になって習得した言葉、母語ではない第二言語は認知症の進行とともに失われていくということもあるのだそうでして、これは配偶者の方々からしたら忌々しき事態です。ですので、認知症という病気のメカニズムについても学び、また日本語を失った外国人の介護を実践している施設の方にもおはなしを伺うこととしています。

 在住外国人の中には介護職に従事している方も少なからずいますので、その方々の経験も還元してもらおうと思っていますし、その結果介護職に新たに興味を持つ、資格取得に向けて動き出す方が出てきたらいいなあとも思っています。

 他方、日本の介護現場に向けても情報発信を行いたいと思っています。介護職に外国人が従事することの意味、意義、難しさ。反対に、外国人が介護サービスを受ける際の困難、問題点など。定住外国人と介護現場が「ともに学ぶ」場とすべく、仕込みを進めてまいります。

 隠れたミッションとしては、日々笑いごとではなくなっている我が健忘の正体を探ること。

 以上。忘れないうちにこのブログを公開してしまおう。やあ。


とーます
※今年度は介護にまつわるブログ記事が増えると思いますが、ぼくのトーンがだんだんほの暗くなっていったら、それは健忘の原因が・・・

このブログ記事について

このページは、MIAが2015年4月20日 16:30に書いたブログ記事です。

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