フリハさんとマララさん

 当協会の機関紙、倶楽部MIAは隔月発行なのですが、毎月偶数月の間に、巻頭インタビューの取材を行います。今回は、現在東北大学で唯一のパキスタン女性留学生、フリハ・カリドさんにインタビューしました。

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 生まれたのはサウジアラビア、高校生のときにパキスタン・ファイサラバードに戻り、高校卒業後日本に来て、ちょうどまる2年。ちょっとシャイなフリハさんに1時間ほどたくさんのお話を聞きました。

 フリハさんにインタビューのお願いをした数日後に、マララさんノーベル平和賞受賞の発表がありました。フリハさんにもマララさんの受賞について尋ねると、「パキスタンも少しずつ少しずつ変わってきている。マララの受賞は、さらにパキスタン社会を変えていくきっかけになると思う。」と、歓迎のご様子でした。

 実のところ、この質問をするにあたってはいくつかの不安要素がありました。ひとつは、周りの人々からすでにさんざん同じ質問を投げかけられてうんざりしているのではないかという心配。ふたつ目は、パキスタン、イスラム世界では必ずしもこのニュースを好意的に受けとめていない向きもあるということ。みっつ目は、日本社会、もしくは欧米の社会は自分たちの尺度、価値観でイスラム世界を見ているけれど、それはどれだけの齟齬、ギャップがあるのかということ。ノーベル賞もまた欧米の価値観の所産であって、特に平和賞については様々な政治的な要素がからんでいるので、物議を醸すことも少なくないですよね。同国人だからということだけでみんながみんな喜んでいるわけではないかもしれないと思ったら、ノーベル賞のことを訊いてもいいものかどうかだんだん心細くなりました。ま、でも、えいやで訊いてみました。芳しからぬ反応があったとしてもそれはそれ。

 「マララの生まれ育った地域は、特に伝統的かつ保守的な考え方をしている人が多いと思います。ですが、若い世代は女性も普通に高等教育を受けるようになっていますから。」

 でも、高校の女子同級生で海外留学しているのはわたしだけかも、とフリハさんは少し照れたような笑顔でお話してくれました。

 倶楽部MIA12月号は11月末発行です。


とーます

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このページは、MIAが2014年10月22日 13:23に書いたブログ記事です。

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