2014年7月アーカイブ

「交流」あれこれ

 MIAは2年半前に「宮城県国際交流協会」から「宮城県国際化協会」と改称しました(当時のブログ)。発足当時の「交流」ベースのおしごとから県内の国際化を促すおしごとに変わってきたからのことですが、とはいえ「交流」がなくなったという訳ではありませんし、新たな「交流」も生まれています。

 まずは、日本語講座関連。MIA日本語講座もいまは夏休み中ですが、受講生のおひとりが修了を待たずに帰国することになり、さよならパーティを開いたとのこと。受講生と先生が多数参加され、とても楽しかったというお話しを聞いて、うらめしいのなんの。その日、僕は出張で行けませんでした。

IMG_0226.jpg
ライチかな?

IMG_2295.jpg
シンガポール風BBQ?

IMG_2604.jpg
米麺でしょうか?

IMG_3645.jpg
鶏肉ですねえ、海南鶏飯風に見えます。パクチー美味そう、右上の瓶も美味そう、ああ飲みたい。

IMG_8984.jpg
そぼろをのせて食べるようですが、ベースは何でしょうねえ。

IMG_5501.jpg
楽しそう
嗚呼楽しそう
楽しそう

IMG_0293.jpg
シンガポールに帰国されるヴィクトリアさん(左)の独唱かな?スピーチも素晴らしかったそうで、録画して修了式に流したかったと日本語講座の先生がおっしゃっていました。

 同じく、日本語講座の受講生イギリスのMさんとアメリカのDさんがユニットを組んで、仙台市中心部の某アイリッシュパブでライブを行ったのですが、そこにも受講生仲間と先生方が駆けつけました。

1405319700107.jpg

 日本語講座は、当たり前のことながら毎回毎回クラスの構成員が違いますので、時としてこのような化学反応的な「交流」が生まれます。


 また、こんな「交流」もあります。昨日MIAにお見えになった日本語サポーターSさん、相談があるというので、「何かトラブルかしら?」とちょっとだけ身構えたのですが、さに非ず。今春からサポートしていただいているバングラデシュ人女性Aさんから、「来春バングラデシュで結婚式をするので、ぜひご招待したい」というオファーがあったというのです。Sさんは興味津々ながら、結婚式は3日続けて行われる、私の実家にずっと泊まってください、Sさんのサリーも準備しますから、いちばん安い航空券だと2,3か所経由してほぼ丸一日かかる、と矢継ぎ早で驚きのお申し出の数々にだいぶとまどっていらっしゃいまして(無理からぬことです)、かつてこのようなケースはあったのかなど、30分ほどお話をされていきました。過去にも、サポートしていた外国人の結婚式に出席した方から、それはそれは貴重な経験だったと伺ったことがありました。チャンスがあればぜひ考えてみてください、必ずしも3日間フル出席じゃなくてもいいでしょう、例えば個人旅行をアレンジして現地で通訳を手配してもらうなど結婚式と観光を兼ね合わせてというのではどうでしょう、などと思うがままにお伝えしました。「ぼくだったら一も二もなく行きますけどねえ!」とつい心の声を音声化してしまったら、Sさんはにっこりして「行かない人たちはみんなそう言うんですけど・・・」

 そんなこんなで7月は暮れていきます。明日から新潟出張です。


とーます

※「交流」って言葉、生身の人同士のおつきあいを表現するには少しばかりよそよそしく、ウェットさが足りないような気がします。

※「つきあう」という言葉もどこか不承不承なかほりがして、違う言葉が欲しいといつも思います。

※「海南鶏飯」は香港、シンガポール辺りでよく食されるもので、英語にするとチキンライスハイナンスタイルとかなんとかとなりますが、ところでその「チキンライス」。ご飯をケチャップで炒めて、よくオムライスの中に入っているあれのことなんですけど、わてくし、「チキンライス」って音声を耳にするだけでも気持ち悪くなる、いわゆる「生理的に受けつけない」ものなのです。米もケチャップもそれぞれ単独であれば全く問題なく、むしろ大好きなのに、なぜ混ざるとダメなのか。書いているだけで、少し気持ち悪くなってきました。ですので、このお料理は「チキンライス」とは呼ばないで!

※食べ物の好き嫌いってとっても理不尽。目玉焼きは両面焼きなら食べられるけど、片面だけだとダメとか・・・その辺りを中島義道は延々と描いていたなあ。なんという本だったか。

※好きには理由がない、嫌いには必ず理由がある(詠み人知らず)

「日本語を母語としない子どもの親のための進路ガイダンス(仙台会場)」が終わりました。

毎年のことなのですが、予想外のことがあって、ドタバタ、ハラハラ、冷や汗タラリの場面もありましたが、もう実行委員の面々も慣れっこになったのか、みな臨機応変に対応できるようになっていて、なんとか無事に終えることができました。

P7190980_b.JPG
実行委員長のTさんから「進路ガイドブック」を用いての説明。

P719098_b.JPG
県教委の方からは高校入試についての解説。

P7190977_b.JPG
数年前は、お母さんと一緒に「参加者」としていたK君(MIA日本語講座OBでもあります)が、今年は通訳として活躍してくれました。自信に満ちた表情がとても頼もしかったです。

P7191042_b.JPG
個別の相談の時間もありました。

P7191045_b.JPG
子供たちだけの交流の時間。何度も大きな笑い声が聞こえてきました。今年が一番盛り上がっていたかもしれません。

終了後、保護者のお一人から、
「自分にとって一番大切な情報がもらえた会だった。来て良かった。」
という、とても嬉しい感想も聞かれました。

所属団体が異なるメンバーによる実行委員会での主催なので、これまで何度となくメールや電話でやり取りを重ねて、通常の事業よりもかなり時間をかけて準備をしてきたのですが、こうした声を聞くと、
「やって良かった」
と心から思います。

「進路ガイダンス」、来週は石巻市での開催です。
石巻のお子さん・保護者にも喜んでもらえるような会になればと思います。

(OZ)

 

まわるまわる

 はい、ちきゅーはーまわるー、と中島みゆきを鼻歌交じりに歌いつつこのブログを書いてますよ(うそ)。そんなことしたら、火あぶりにされます(おおうそ・・・でもない?)。

 今年度、県との共同企画で県内市町村巡回をしております。県内36市町村の役場、役所を回って、国際交流、保健福祉、教育委員会などの担当者にお会いし、お話を伺うというものです。MIAが取り組んでいるさまざまな在住外国人支援プログラムをお知らせすることもそのミッションのうちのひとつですが、それよりなによりまずは地域に何が起こっていて、どんな対応をされ、どんなことに困っていらっしゃるのか(何も困っていないのか)、まずは直接どーんとお聞きしましょう!という体当たり企画です。

 先週の木曜日に3市町、昨日4市町、仙南の市町をまわるーまわるーおれーたーち、と鼻歌交じりで・・・交ってませんが、回ってまいりました。町ごとにいろいろなお話があるものです。日頃の業務ではあまり接点がなかったような町もありまして、行く前は「話すことがなくて、まるでお見合いみたいにうつむいたまま固まってしまって、気づいたらお地蔵さんになっていらどうしよう」「沈黙に耐えかねて、べらべらといらぬことを喋り倒し、気づいたら前に誰もいなかった(アガサクリスティ風)」など、ネガティブな妄想ばかりと格闘しておりましたが(うそ)、行ってみたら、最初こそちょっとだけギクシャクぎっこんばったんの会話なのですが、終わり際には「そういえば・・・あんなーことー、こんなこーとー、あったーでしょー・・・」と合唱するが如く話題が湧き出してきて、いつも次のお約束には遅れてしまうという、嗚呼我的時間管理能力皆無露呈悲惨!

 外国人が町に暮らすことはいまや珍しいことでもなんでもなくて、宮城県内36市町村を見渡してもすべての市町村に外国人が暮らしていらっしゃいます。日本語、日本の法律・ルール、日本のしきたり、日本人の習性?・・・外国で暮らすということはこういった点をクリアし、折り合いをつけていくことが必要になるわけですし、その過程で様々な困惑、勘違い、ミス、ギャップ、壁、疎外感が生じることは避けがたいことかもしれません。しかし、それは必ずしもネガティブなことばかりではなく、見方を変えれば、新たな視点を得ることにもつながりますし、そうした方々の力を借りてこれまでできなかったことを実現できるようになるかもしれないわけです。ま、ややこしいことは言わないでも、そうした違いをある意味「楽しんで」、お互いに乗り越えられればいいなと個人的には思っています。

 また、外国人の動向(のみならず、日本人の動向さえもそうだと言えますが)は世相、世界経済、世界における日本の地位といったことどもと連動していることもあります。現場にあるのは個々人の個別具体的な営みではありますが、それをちょっとだけひいて見て「ああ、これはひょっとして最近ニュースで聞くあの流れなのではあるまいか!」と家政婦は見た的興奮を覚えることも現場のダイゴミのひとつです。

 という訳で、柄にもなく興奮して?話し過ぎて、喉がガラガラで、あんたのバラードかダンシングオールナイトしか歌えないような声になっております。歌えませんけどね。


歌を忘れた
とーます
※学生のころ、ミャンマーで長距離列車に揺られながら中島みゆきの時代をカセットウォークマンで聴いた記憶が蘇りまする。若者はセンチメンタルを求めるものだ、自分も例外ではなかった、と今にして思いますねえ、ああ、恥ずかし。

頼れる身近な専門家

先日、仙台弁護士会国際交流プロジェクト・チームの方々とのミーティングがありました。

同チームの方々には、外国人からの相談対応の際にアドバイスをいただいたり、定期的に勉強会を開催したりなど、普段から本当にお世話になっています。

今回は、新メンバーも増えたということで、自己紹介と、勉強会のテーマも含めた今後の連携体制のあり方についての話し合いをしました。

弁護士会館での立派な円卓に座しての「通常」ミーティングの後は、場所を変えて夜のミーティングへ。(って言うとちょっと怪しげに聞こえますね。)

麦ジュース片手ということもあって、仕事に関するマジメな話から、そんなにマジメじゃないもの、果ては現在進行中の恋バナまで、話題は多岐にわたり、実に自由闊達な議論(?)が続きました。

「マジメな話」をしていた時に、「ああ、そうかも」と思わされたことが一つ。

こちらから
「相談者から『弁護士に相談したい』と言われても、よくよく聞くと、弁護士に相談する段階じゃないことも多いんです」
という話をしたところ、弁護士の先生方曰く、
「いや、でもそれは僕たちが聞いたら、法的なアドバイスができるかもしれないですよ」
とのこと。

なので「積極的に弁護士に相談してほしい」のだそう。
「法的ニーズの掘り起こし」と呼ぶらしいです。

我々の相談対応業務でも、あまり躊躇せずに弁護士の方々にアプローチしても良いのかも、と思いました。このプロジェクト・チームと連携させていただくようになってから、物理的にも心理的にも(?)弁護士の方々との距離がぐっと近くなったのは、大変有難いことです。


ここで耳より情報を。

意外と知られていないのですが、仙台弁護士会では、東日本大震災の被災地支援の一環として、法律相談を「無料で」行っています。

震災発生時に災害救助法が適用された市町村に住んでいた人が対象で、宮城県は全市町村が当てはまります。
詳しくは仙台弁護士会のウェブサイトをご覧ください。

>>仙台弁護士会ウェブサイト

我々が思っているより、弁護士の方々はずっと身近な存在のようです。


P1180684_2.JPG

(OZ)

「私は日本に来たばかりのとき、全く日本語ができませんでした。私はフランスではお医者さんをしていましたが、日本ではお医者さんに診てもらうことができなかったのです。」

isabel.jpg

 本日、「ニューカマーのための生活適応支援プログラム」第2弾、「保健・医療について学ぶ会」を開催しました。講師の宮澤イザベルさんには、冒頭の言葉を枕に日本での病院のかかり方や夏の健康管理についてお話していただきました。

 イザベルさんはフランスで医師として働いていらっしゃったのですが、ある日本人とフランスの職場で出会い、結婚され、夫とともに仙台に来られました。その後、日本語を習得しながら、前後して医師免許の勉強も進められ、日本の国家試験に合格。晴れて日本でも医師となられ、現在は東北福祉会予防福祉クリニックと系列の介護施設に医師として勤務されています。

 イザベルさん自身の経験を交えた在住外国人向けの医療講座は、ならではのエピソードやアドバイスに満ち溢れていました。

「日本の病院は待ち時間が長い。待合室には日本の雑誌や本しかない。自分が読みたい、読める本を持って行った方がいい。」

「日本の医者はたいへん忙しく、5分か10分ぐらいしか診察しない。だから、訊きたいことをメモして持って行くといい。逆に、医者から言われたこともメモを残し、病名などは医師に書いてもらうといい。」

「フランスは元々夏でもそこまで暑くなかったので、ほとんど扇風機やエアコンを売っていなかった。ところが、2003年の歴史的な猛暑では、養老院に暮らしていた老人など1万3千人もの方が亡くなった。その翌年から、養老院は扇風機を備え、一般の店でも扇風機が普通に売られるようになった。」

「フランスにはなかったので『蚊取り線香』の存在を知ったのは、来日してから15年もあとのことだった。」

 そして、とても嬉しそうに、

「網戸は自分で張り替えられることを最近になって知りました。あれはとても便利でいいものです。」

等とおっしゃいます。

isabel2.jpg

 今回この学習会に参加された方の出身は、中国、韓国、イラン、ベトナム、シンガポール、フィリピン、スリランカ、バングラデシュ。常夏の国の方々は「夏バテ」ということはありえないそうで、そもそも暑さに対する耐性が備わっているというお話もありましたし、逆にそういう国から来た人は日本の寒さが辛いというお話もありました。環境によって人は耐性も食べ物も変化させて適応していくものなんだな、というか、だからこそそれぞれの民族の特徴や文化が今日に至って保持されてきているわけなんだな、なんてことを再認識した次第。

 今日もたくさん学びました。


とーます

※ちょっと長い追記
 ラマダン中にもかかわらずバングラデシュのご夫婦がこの学習会に参加され、他の参加者が昼食をとっている間、おふたりは勿論何も食べられないので、その時間を利用して僕があれこれとお話を伺いました。
 いまはとても便利な世の中で、世界イスラム協会みたいな組織によるHPやメール配信などで世界の都市の日の出日の入り時間などのレポートを簡単に見ることができるそうです。因みに、本日仙台は午後7時3分の日の入りだそうです。さらには、その時間にブザーシグナルをスマートフォンに送信するサービスもあるのだとか。ぶーぶー、はい、ここからは食べていいですよ、ということなんですって。
 先日僕が抱いた疑問、北欧の白夜にてラマダンや如何に?やはり明るい時はご法度なので、アイスランドのピーク時は深夜わずか2時間しか飲食が許されないとのこと。いやあ、たいへんなことです。
 水を飲むことはおろか、唾を飲み込むことも許されないというたいへんな徹底ぶりで、話には聞いていましたが、そのストイックさを目の当たりにするとただただ自分のよれよれっぷりが悲しくなります・・・ありのーままのー・・・と娘と熱唱してお茶を濁すことにします。嗚呼。
 とまれ、おふたりともラマダン明けのパーティを心待ちにされているようでした。とーますさんも来てください、とお誘いを受けました。とっても行ってみたいですが、こんなよれよれのーままのー、でいいんでしょうか?頭の中にはなぜか中原中也が思い浮かんでおりますが、罰当たりな連想です。

浴衣と団扇と笹飾り

P7080870_2.JPG
涼しげな浴衣姿のお三方。
七夕を一日過ぎた昨日行われた「おしゃべりの時間」を大変盛り上げてくれました。

後半の全体活動の時間に、昨年に続いて皆で「七夕踊り」を踊ったのですが、そのために、わざわざ浴衣をお召しになってくれたのです。

ボランティアのSKさんは「40年ぶりに着た!」とのこと
コーディネーターのYさんの浴衣は、週末に購入したばかりの下ろし立てのピカピカのものだそう。
男性のSさんは、高校時代に愛用していたという下駄も履いて見せてくれました。

皆さん、ご協力ありがとうございました。

七夕の雰囲気を出すのに役立ったものが他にもあります。

P7080868_2.JPG
こちらはボランティアのSMさんが、学習者のために持ってきてくれた団扇です。
折り紙で作った可愛らしい金魚が貼られています。

P7080857_2.JPG
そして、コーディネーターのIさんはこんなディスプレーで演出。
ホワイトボードの裏側に貼られていたのですが、時間になってクルリと反転させると、皆から一斉に歓声が上がりました。

皆さんのお蔭で今回の「おしゃべりの時間」も大変盛り上がりました。
(大きな声では言えませんが、盛り上がりすぎて、他の事務所からちょっとした苦情が出たみたいです(涙)。失礼しました!)

P7080862_2.JPG

(OZ)

ito, iyon, iyon

 スペイン語でニンニクは「アホ」と言うとか、雌牛は「バカ」と言うとか、外国語では全然違う意味になってしまう音声、場合により放送できませんな意味になってしまうということはよくありますね。なぜかこの手のやつは少なからず思い浮かぶものがある訳ですが、書きたいのに残念無念の鬼子母神(正解は「恐れ入谷の」・・・ですよ、念のため)。

 あるおしごとでタガログ(フィリピンの共通語)の翻訳を見ていたら、ところどころに「ito」というスペルがあり、名前に戴いている者としては、看過できなかったわけです。

「どうしよう、タガログで『ito』は【オオサンショウウオ】の意味です、とか、【実存主義的虚偽性】という意味です、とかなんとか言われてしまったら・・・」

 このような明らかに不当な妄想(翻訳したのは外国人向けメンタルヘルス講座のチラシ本文です)としばし格闘したのち、清水の舞台からバンジーバンジーでフィリピン語の相談員Mさんに質問をおそるおそるぶつけることに(だから仕事がトドコール)。

「あ、それは、あれ、あの、『これ』の意味です。」

滞日歴40年弱のMさんは、合いの手もまさしく日本人のそれですが、itoは「これ」の意味だというのでとりあえずひと安心。あれがあれじゃなくてあれでした。

「じゃあ、『あれ』はタガログでなんて言うんですか?」

と聞くと、Mさん答えて曰く、

「あれは、えと、あれ、あれ『iyon(いよん))』です。」

itoとiyonを学んだ一日。



とーます
※母親が言う「あれ、あいづあいづ」という指示語のみで構成される会話、80%以上は理解します。ですが、彼女のために「あいづってどいづ?鶴ヶ城?」と返答することにしています。
※言葉を濁すとき(またはその言葉が思いつかないとき)に「ちょっとあれですよね」みたいに指示語を使うことがありますが、それと全く同じことを中国語でもやります。
※うちの田舎(宮城県北部)には「だーれあんだ?!」という合いの手が存在しますが、これは決してWho are you?ではなく、「どうしてそんなことがあり得るでしょうか、いやありえない」という反語文だと思います。根拠を深く追求した訳ではありません。ただそんな気がするだけ。ららら。

らまだんです

 授業が始まる前の教室に行くと、バングラデシュのAさん(以前のブログにも登場しています)がつくねんとしていました。Aさんに渡せていなかったあるチラシをお渡ししたところ、

「このイベントは午後ですよね。わたし、出られません。ラマダンだから、午前に授業出て、午後もというのは少ししんどいです。」

とおっしゃいました。

 確かに、ワールドカップの報道でも、一部の選手がラマダンで云々という記事を見ました。

A「この時期のラマダンはつらいです。」
と「暑いから?」
A「いえ、日が長いから。」
と「ああ、そうか、日が出ているうちは食べられないんでしたね。」
A「そうそう。」
と「いまは朝は5時前に明るくなるし、7時でも明るいし。」
A「お昼がいまいちばん長いでしょ、だからつらいです。」
と「時期は年によって違うんですか?」
A「毎年少しずつずれていきます。今年は6月28日からでしたが、来年は6月十何日からです。」
と「だとすると、冬のときは日が短いから少し楽ですね。」
A「そうですそうです。」
と「ところで、日が暮れたら、何を食べてもいいんですか?ラマダンのときはこれを食べちゃいけないとかそういうルールはありますか?」
A「特にないです。いつもと同じです。」
と「こどもは?」
A「あれ、12歳だったかな、それより小さい子は断食しません。(※調べてみると、思春期前のこどもとありました。)」
と「では、お年寄りは?」
A「元気なお年寄りは断食します。妊婦さん、おっぱいをあげているお母さん、病気の人などは断食しなくていいです。」
と「なるほど。いっぱい教えてもらってありがとうございました。」

 今になってふと思いついたのは、白夜のような北欧だとどうなるんだべさ?ということ。


とーます
※自分で「なるほど」と相槌を打っていて思い出しました。「なるほどですね」を相槌として連発をするサービス業や営業の方がいらっしゃいますが、あれはどうにも好きになれません。比較的若い人に多いような気がしますが、さも関心があるような言葉だけに返ってよほど関心がなくうわの空で聞いているのではと勘ぐっている自分がいます。すみません、人が悪くて。
※口癖って怖いっす。僕にもありそうですが、自分では思い当たらない・・・
※「つくねん」という言葉の使い方をインターネット上で調べたら、「ぽつねん」とどう違うのかとか「つくねん」の語源は何なのかとか興味深いトピックがメジロライアン・・・じゃなくて目白押し。こうやってどんどん横道にそれて、どこ走っているか分からなくなるんす。因みに、僕は競馬はやったことがありません。

ハム工場

 宮城県の南部、角田市に「仙南シンケンファクトリー」という施設があります。

 今年度ちょっと大がかりなプロジェクトを抱えておりまして、現在そのチラシを準備しています。そのプログラムは県内7か所の会場で外国人向けにメンタルヘルスに関する講座を行うといったものなのですが、その会場の一つが上記「仙南シンケンファクトリー」。チラシは日本語のほかに英語、中国語、ハングル、タガログの翻訳を掲載する予定で、言語ごとにMIA外国人支援通訳サポーターにお願いして、翻訳を進めています。

 中国語の通訳サポーターTさんから今朝ほどメールが入り、ほどなく電話もかかってきました。

「とーますさん、さきほど送ったメールについてご説明したくって」

 僕もメールの添付ファイルを開きながら、耳を傾けます。

「会場名を日本語そのままにしたのと中国語に訳したのと両方お送りしました。」

 そうでしたそうでした。事前にご説明するべきでした。当協会ではさまざまな情報を翻訳することがありますが、固有名詞をどう翻訳するのかについてはいまだに試行錯誤があります。対象にもよります。ここでは中国語に限って書きますが、中国語話者で日本語が全く分からない(ひらがな、カタカナが読めない))人に対する翻訳とある程度日本語が分かる(ひらがな、カタカナ読める)人向けではちょっとやり方を変えたりします。

 一例を挙げると、県内の日本語教室に「日本語ティールーム」、「美里町いろはサロン」というところがあるのですが、これをそのまま訳さないで日本語のまま表示するのと、「日語茶房」、「美里町伊呂波沙龍」とする(意訳))のと、どっちがいいのかというのはちょっとした問題で、基本的には固有名詞のカタカナはそのまま表記し、必要に応じてローマ字で読み方を提示したり、意訳をカッコ付きで添えたりします。建物名(ほにゃららビルヂングといったもの)、団体・会社名、人名などなど基本はそうですが、でもたとえば有名人の場合は定訳というか決まった感じがあるので、それを使ったりします。例えば、克林頓→クリントン、奥巴馬→オバマ、のように。


 唐突ですが、ここでクイズ。全問正解の方にはハワイ旅行をプレゼント(交通費、その他経費はすべて自己負担にてお願いします)。

問題)以下の中国語を日本語訳してください。
1.気仙沼广場大酒店
2.仙台法華倶楽部大酒店
3.新家郷大酒店
4.石巻家郷大酒店
5.芙蓉閣
6.仙南火腿工厂
7.原田大酒店


回答)
1.気仙沼プラザホテル
2.ホテル法華クラブ仙台
3.ホテルニューグランヴィア(登米市のホテルです)
4.石巻グランドホテル
5.芙蓉閣(大崎市の結婚式場)
6.仙南シンケンファクトリー
7.ホテル原田

 超難問は6ですね。中国語の「火腿」はハムのこと、「工厂」は工場の意味ですので、直訳すると「仙南ハム工場」となりますが、これっていったい・・・この難問を解くために、Tさんは同施設にわざわざ電話してご確認いただいたのだそうです。シンケンはドイツ語のSchinkenで意味はハム、僕も初めて知りました。進研ゼ●とどう関係があるのかとかドリフのコントでシンケン白刃取りってのがあったなとか、ドイツ語はいっひりーべでぃっひしか知らない典型的なおっさんでありました。そういえば、高校生の頃ドイツ語の歌曲を歌いました、いっひりーべでぃっひぞーう゛ぃーどみっひ・・・だっけか。調べてみたら、ベートーヴェンの御身を愛すという曲でした。

 件の仙南シンケンファクトリー、地ビールも料理もとってもおいしいと評判です。


とーます
※僕は中国留学中、教室では「とーます」と名乗っていました(これ実話)。漢字では「托馬斯」と書き、ハンコもありました。
※お察しの通り、上記7問は今年度計画しているプログラムの会場です。詳細は後日改めてお知らせします。

ハーフばーすでー

 はい、こ〇どうまっちの「スニーカーぶるーす」を意識してみましたよ(うそ)。

 昨日は今年のちょうど半分の最後の日でしたから、今日は2014年のハーフばーすでーって言ってもいいよね。もっとも、1歳にはなれずに名前が変わっちゃうんですけどね、2015年に。

 さてさてさてさて、と「さて」を繰り返すと南京玉すだれと言いたくなるのもおいといて、下半期のスタートです。今日から県海外研修員第二班(といってもおひとりさまですが)の日本語研修が開講しました。昨日のブログにも書いた通り、吉林省政府民政庁から派遣されてきた王さん。さっそく日本語のレッスンが始まりました。

wang2.jpg


 覚えた言葉をさっそくMIA事務所で職員相手にお試しです。
wang3.JPG 
わたしはおうです。ちゅうごくきつりんしょうからきました。しゅみはりょこうです。どうぞよろしくおねがいします。

 日本語はほぼ一からの学習でわずか1週間の学習期間となりますが、来週の月曜日、どんな成果発表をしてくれるか楽しみです。

 昼休み明け、午後のクラスが始まる前にちょっとだけ王さんと世間話をしました。生まれも育ちも吉林省(だからそんなに標準的な中国語なのねえ)、高校卒業後、軍校という軍隊に入るための専門学校に入校し、そこから10年間の軍隊生活後に解放軍南京政治学院(軍校の上位学校のようなものと言っていたので、専門学校の上級特別過程みたいなものかしら)というところに進学の後、吉林省政府に入られたとのこと。今日の世間話はそこでタイムアップとなったのですが、軍隊生活のことなど、訊いてみたいこと山の如しです。

 お昼は合同庁舎地下の食堂でラーメンを召し上がったということで、味は悪くなかったと仰っていました。よほど礼儀正しいのか、軍隊生活で強靭な我慢強さを身に付けられたのか、その辺りも今後ヒアリングを重ねてまいりますので、乞うご期待。ヒアリングに失敗したらごめんなさい。


期待を失望に変えるおのこ
とーます


※僕の中国語がいい加減で滅茶苦茶なのを箱に詰めて棚に上げて臭いものにはふたをして謹んで申し上げますが、一般的に言って女性の中国語の方が男性よりも聞きやすいことが多いです。聞きやすいというのは、訛りが少ない、滑舌がよい、声の通りがよいなどの理由があります。男性は、発音がはっきりせず、もごもご言って、なおかつ訛りが強いという方が少なくないです。その点、王さんはとってもクリアで標準的な中国語でした。

※中国は、いわゆる「八十後(80年代以降に生まれた人)」の若者はさておき、それ以前の方々は訛りむき出しの方が少なくなく、またその幅がさすが大国中国だけあってとてつもなく広いので、僕のような老外(ガイジン)中国語でさえもどこぞの地方の方言だと思われるみたいです。因みに、台湾人、香港人と言われることが多いです。

※それで思い出しましたが、山東省に留学中の90年代後半、山東省のはじっこのある田舎を訪れた時のことです。タクシーでの移動中、後部座席でずっと日本語で話していたのですが、ややしばらく経ってタクシーの運ちゃんが振り返りざまに一言、「おめえたち、どこの省から来たんだ?」訛りの強い中国語だと思われたようでした。中国宏、じゃなくて広し。

福井からのメール

使って覚える楽しい漢字」を増刷したのに伴い、先日、全国の地域国際化協会に1・2とも一冊ずつ送らせていただきました。

それから数日後、福井県国際交流嶺南センターさんから実に嬉しいメールが届きました。

同センターの施設内に、わざわざポップ付きで設置していただいたのだとか。

図々しくも写真を撮って送ってもらいました。

DSC02011_2.JPG

おぉ、素晴らしく立派なポップです。
かなり目立ってますね。
こんなふうに丁寧に取り扱ってもらって、発行元冥利(?)に尽きます。

実は、福井県はこのテキストが宮城以外で最も多く使われている地域です。

著者のお一人の鈴木さんが、同地での研修で講師を務めた際にしっかりとPRしてくれたお蔭で、たくさんの注文をいただき、既に40冊以上を同県内の団体・個人の方にお送りしています。

昨日知ったことなのですが、あの漢字研究の第一人者の白川静氏は福井出身なのですね。

漢字教育に熱心だというのは、もしかしたら同県の方々の誇るべき県民性で、だからこの漢字テキストにも興味関心を持ってくれたのかもしれません。(この県民性についての推測、既に全国的に知られていることなのだったらスイマセン。)

ポップ効果で、早速中学生が手にとって練習問題に取り組んでいたのだそうです。
福井県国際交流嶺南センターのKさんのご配慮に感謝です。

(OZ)

 

このアーカイブについて

このページには、2014年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2014年6月です。

次のアーカイブは2014年8月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。