10年に亘る「格闘」

 東北大学留学生協会(TUFSA)とのチャリティイベントの翌日11月30日(土)もおしごと。今度は、山形です。昨年に続き、「国際理解実践フォーラム2013」に参加しました。始発の新幹線で古川から仙台に出て(自宅が古川なので毎日新幹線通勤だす)、今度は高速バスに乗り換えて山形へ。笹谷峠には数センチの積雪がありましたが、山形のインターチェンジにたどり着くころには、雪もなく、綺麗な青空が見えました。ううん、いい天気、ねむいけど・・・

 今年も、昨年に続き分科会を一つ担当しました。

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 「山形在住の外国人との共生を考えるVol.2 山形の多彩な外国人」というタイトルで、MIAと山形県国際交流協会(AIRY)の共同担当です。昨年は、震災時のことを語っていただくために宮城県在住の外国出身者を3名お招きしましたが、今年は山形が誇る外国出身の「山形人」の話をたっぷり聞いていただくことに主眼を置いて、全体を組み立てました。その素敵な「山形人」の出演交渉については、AIRYにお任せしましたが、とびっきりの「山形人」トリオでした。

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右から順に、

色摩彩佳さん(中国出身、米沢市在住)
設楽ヒョンジュさん(韓国出身、寒河江市在住)
湯村ジェニファーさん(フィリピン出身、天童市出身)

 午前中は、この3人のパネルディスカッションで、それぞれの来日の経緯、来日してから今に至るまでの様々な経験、思いといったものをたっぷり語っていただきました。3人とも日本に来て9年から14年とかなり長く、当然そこには聞くも涙語るも涙雨霰なエピソードが満載なわけでして、でもそれをいくつも乗り越えいまの幸せな生活をつかみ、さらにさらに輝こうとしているみなさんの話に、僕の視界も幾度か曇り、そして最後にはまるでわがことのようにうれしい気持ちになりました。

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 休憩をはさんで午後の部は、グループディスカッション。不肖負傷(まだ足の捻挫が完治せず)のわてくしが不承不承ではなく、謹んで司会(のようなもの)を務めました。参加者40名ほどを6グループに分け、各グループには必ず一人か二人外国出身者に入っていただき、様々な立場の方がそれぞれの立場から語り、様々な立場の相手の話を聞くというスタイル。

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午前のお話の感想や「外国人にとって山形は住みやすいところかどうか、特に『心の壁』の面において」について話し合っていただきました。

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一頻りの話し合いが終わると、グループで出た話をグループのファシリテーターが発表し、全体で確認しました。ふむふむというお話がたくさん出てきました。

 例えば・・・

曰く、「日本人も近所の外国人に話しかけたいと思っているのだが、どう声かけていいか分からず、或いはうまく受け止めてもらえるかどうか不安で、声がかけられないでいるが、どうすればいいか?」

曰く、「登壇した3人はいわば『成功者』で、自分を表現する手段(つまり、日本語)を持たない人には、如何ともしがたいのではないか?」

曰く、「登壇された3人は外見的には日本人と大きな違いもない。外見的に明らかに日本人と違うと、また全然状況が異なるのではないか?」

曰く、「日本人は○○だから!日本人は××はしない!という言い方もかなり怪しい。日本人にだっていろいろあるじゃないか?」

曰く、「噂話やニュースの報道を鵜呑みにして『○○人は××』『□□人は△△』と決めつけてかかる人がいて、哀しくなる。」

曰く、「山形はとってもいいところで、景色もよく、人もとても優しく(ちょっとおせっかいだけれど・・・げほげほ)、長くいたいと思うけれど、仕事がない。」

曰く、「山形はよそ者に対する目がとても厳しい土地柄で、『外国人のお嫁さんだから』というよりも、よそから来たお嫁さんに対してそもそも厳しいというだけなのではないか?」

曰く・・・いわく・・・イワク・・・

 そんな中で、午前中に登壇した3人のご家族からも、こんなお話が聞けました。

曰く、「今日に至るまでに10年に亘る『格闘』がありました。最初は、物言う嫁に戸惑い、私が若いころに経験した嫁姑とは全然違いましたが、結局のところ何事も正直にぶつけ合い、ぶつかり合ってきたからこそ乗り越えられたのだと思います。いまは自慢の嫁です。」

曰く、「今日ここに来るまで、妻がこんなに多くの方に囲まれ、お世話になっているとは知りませんでした。家の中では、外国人の妻、外国人の母親ととくに思っておりません。今後とも、みなさんにお世話になりながらも、私も妻も地域のためにできることをやっていければと思います。」

 ほんとうに素晴らしい2時間でした。僕一人が感動していたのでなければいいのだけれど・・・と自分の拙い司会っぷりを思い返すや、この感動もささっと色褪せていきそうになるのでしたとさ。

 みなさまありがとうございました、ごめんなさい。


とーます

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このページは、MIAが2013年12月 2日 19:19に書いたブログ記事です。

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