2012年8月アーカイブ

  8月16日から19日まで、宮城青年会館において「第2回ユネスコユースフォーラム・震災を乗り越えて」"The Second UNESCO Youth Forum Looking Beyond Disaster")が開催されました。これは一体何かというと、ニュージーランドのクライストチャーチやインドネシアのスマトラ島などで震災を体験した青年や、さまざまな震災・災害を研究されている方々が世界約20ヶ国から100名ほど宮城県に集い、これからどのように「復興」に携わっていけるかを考えるフォーラムです。「ユースフォーラム」というだけあって、最年少の参加者はタイやニュージーランドから参加した高校生で、他もほとんどが10代から30代の学生、研究者、社会人でした。私ずんだとインターンちゃんもサポート役、現地視察ガイド、そしてFarewell Party(打ち上げ)運営・プランナー役として参加しました。

 

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  第1回目はニュージーランドのクライストチャーチで開催され、今回は東日本大震災から約1年5ケ月後の宮城県での開催に至りました。3泊4日の日程で、毎日早朝から夜9時までのハードスケジュールの中、松島、七ヶ浜、荒浜、閖上などの被災地見学や、それぞれの体験や研究の発表、そして「これから何ができるか」についてのディスカッションと発表が分刻みで行われました。

 

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  一番遠い国でナイジェリアから参加された方もいらっしゃり、「復興のために役立ちたい!」と若いエネルギーと情熱でディスカッションに挑む参加者の姿に希望を感じました。そしてそれぞれが被災をしながらわざわざ宮城県に来てくださり、何かを吸収しよう、学ぼう、という姿勢で被災地見学をされていたのが印象的でした。

 

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Tohokuの人たちは強いですね!」

参加者の一人が何気なく発した一言がとてもうれしかったです。それと同時に「東京」や「大阪」が海外の方によく知られている日本の都市である中、世界語のように「Tohoku」と言ってくれたことに東北人としてうるっときました。

 

 

このフォーラムで話し合った「これから何ができるのか」は、これから正式な「アクションプラン」としてグループごとに実際に行動に移していくのですが、そのプランはユネスコバンコクのウェブサイトでご覧いただけます:http://www.unescobkk.org/rushsap/youth/youth-looking-beyond-disaster/action-plans-lbd2/

 

 

また、今回のフォーラムの様子もユーチューブでご覧いただけます:http://www.youtube.com/watch?v=NyOZv5boLvU&feature=share

 

 

  このビデオを見ると感じていただけるかと思うのですが、世界中から集った青年が、場所は別々でも「復興」という同じ目的を持って友情を育んだことがとても素敵だなと思いました★

 

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<ずんだ★>

宮城華僑華人同舟会

 8月18日(土)、東京エレクトロンホールみやぎの会議室で中国人のネットワークグループ「宮城華僑華人同舟会」が誕生しました。

 当協会が3年前に開催した「みやぎ外国籍県民大学」(略称「県民大学」)。弁護士、行政書士、精神科医などの専門家からの講義と多言語対応病院や多言語相談機関など外国人支援機関の視察で構成され、コミュニティリーダーとしての研鑽を積んで頂きました。当初予定を上回る30人ほどの方が参加されておりましたが、その半数は中国の方に占められていました。

 県内に在住する外国人のうち、圧倒的な人数を占めているのが中国人(40%以上です)なのですが、これまでその大所帯の故か、なかなかグループが立ち上がりにくかったのですが、上記県民大学の受講生などが中心となり、このたびの同舟会の成立に文字通り漕ぎつけました。経緯などについては当協会機関誌「倶楽部MIA61号」に掲載していますので、そちらを参照ください。

 さて、当日は40名以上の同舟会の会員である宮城県在住の中国出身者と在新潟中国総領事館領事を始めとする10名の来賓の出席のもと、「成立大会(日本語でいうところの設立総会でしょうか)」が行われました。

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 式に続いた懇談会は、参加者全員のスピーチがあり、ある方は津波の体験を語られるなど、いろいろな経験をされた方が集まっていることが実感できました。そして、最後は・・・

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 秧歌という田植歌から派生した中国の舞踊を参加者みなさんで踊りました。初めて踊るという方も少なくありませんでしたが、和気藹々と楽しい締めくくりでした。

 なお、来賓として出席された在新潟中国総領事館領事が同館HPに記事をアップされています。全文中国語ですが、そちらもご覧ください。


とーます

日曜日に「新在留管理制度&外国人住民の基本台帳制度について学ぶ会in南三陸」が開催されました。

以前の記事でご紹介した、仙台で一度開催したものを、南三陸にお住いの海外出身者と役場の方からのご要望をいただいて、出前型で開催したものです。

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町内にお住いの中国、フィリピンの方、そして日本人のご家族もいらっしゃいました。

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役場の住民登録ご担当の方や行政書士の先生にもご協力いただきました。


質疑応答の時間には、参加者から「みなし再入国許可」について質問を受けました。

「みなし再入国許可」は制度改正のポイントの一つで、日本に暮らす外国人が、里帰りなどのために一時的に出国する際の手続きに関するものです。

制度改正前:出国前に必ず入国管理局で申請をして「再入国許可」を受ける必要があった

制度改正後:1年以内に日本に戻る場合は、原則として、上記のような「再入国許可」を受ける必要がなくなった。

というものなのですが、これをわざわざ
「みなし再入国許可」
と呼ぶのが、いま一つしっくりこない感じがします。

以下、入国管理局作成のパンフレットから:
「出国する際,出国後1年以内に本邦での活動を継続するために再入国する場合は,原則として再入国許可を受ける必要がなくなります(この制度を「みなし再入国許可」といいます。)。」

「再入国許可」を受ける必要がないのですから、それをわざわざ「みなし再入国許可」と言わなくてもいいような気がするのですが・・・。

しかもこの用語の英訳が「Special Re-entry Permit(特別な再入国許可)」となっていたりして、今回質問した方は、この英語名にもちょっと混乱していたようです。


事業終了後のアンケートでは、「役に立った」という意見が多く、新制度について理解を深めてもらうという目的は、ある程度達成できたと思われます。

MIAのなかにある「みやぎ外国人相談センター」は、今回の制度改正に関する質問も時折寄せられますが、なかには、相談を受けて初めて「おお、そんなこともあるのか」と、制度改正について新たに気付かされることもあり、私たちも情報収集のアンテナを高くして、正しい情報をきちんと提供できるようにしたいと考えています。

(OZ)

学生インターンが来てくれました

MIAでは、毎年この時期に学生インターンを受け入れています。

先週と今週は、大学3年生のMさんが来てくれました。

できるだけいろいろなことを体験してもらいたいという親心(?)から、他団体の主催事業などにもスタッフと一緒に参加してもらいました。

ゆえに、事務所内にいる時間が少なく、とても忙しい2週間だったのですが、その「激務」の間隙を縫って、2週間のインターンの感想を書いてもらいました。

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私は、宮城県で暮らす外国人の方々が抱える問題、また多文化共生のためにどのようなことが行われているのかを知りたくて、インターンに申込みさせていただきました。実際の業務を体験したり、外国人の方の相談の席に同席させていただく中で、今まで全く知らなかった現状について少しですが知ることができました。

外国人の方にとって、MIAのように自分の母語で悩みを相談できる場所は、大きな支え、心のよりどころになるのだと感じました。

8月16日から19日にかけて、災害復興を目的に仙台で開催された、UNESCO Youth Forumにも参加しました。そこで、様々な国の人々とディスカッションや交流ができたこともいい思い出です。海外の人々が東北のことを心配してくださっていて、とてもありがたかったです。講義やプレゼンテーションがすべて英語だったため苦労しましたが、そのたびに助けてくださった"ずんだ★"さん、ありがとうございました。

2週間という短い期間でしたが、とても内容の濃いインターンで、大学の授業だけでは分からないことをたくさん学ぶことができました。多文化共生のため最前線で働く方々のもとで、多くのことを吸収できたと思います。本当にいい経験になりました。それと共に、自分の知識不足を痛感したので、これからの学習をもっと頑張りたいです。

お忙しい中インターンの受け入れをしてくださったMIAの皆さま、本当にありがとうございました。

(M.F.)

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けんかの効用

昨日、「国際交流協会ともだちin名取」さんの事業「にほんごで たのしく はなしましょう - こどものこと・がっこうのこと・せいかつのこと - 」

に参加してきました。

厳しい残暑が続くなか、地区の集会所に同会の日本語講座受講生が親子で集い、ボランティアの方々を交えて子育てや毎日の暮らしのことについて、日本語で語り合いました。

参加した受講生からは、

「子育てのことで夫と意見が合わずいつも口論になる」という切実な悩みや、

「夫は仕事が忙しくて留守にすることが多く、あまり話す時間がないから、何も問題ありません」という

(何も問題がないのはいいけれど、実はそれが一番大きな問題なのかも・・・)

と、ちょっと考えさせられる話などが聞かれました。

でも思うに、どちらのエピソードも日本人同士の夫婦からも聞こえてきそうな悩み事ですね。

これらの声に対して、先輩役として参加していた中国出身のOさんからは、

「ケンカをすると日本語を覚えるから、ときどきしたほうがいいです(笑)」

「アレコレ悩んでも仕方がない。どんなことも『小さいことだ』と考えれば問題はなくなります」

という、さすがの滞日十数年の知恵と経験(?)から生まれたアドバイスがありました。

後半は、会の活動にボランティアとして参加している大学生によるギター演奏と唄、受講生のお子さんによるテコンドーの演舞を楽しく鑑賞しました。

今は通常の日本語教室は夏休み中とのことですが、普段とは違う、今日のような集まりは、受講生同士、そして受講生とボランティアの人たちが、互いのことをより深く知るよい機会になっていたようです。

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(OZ)


 

お盆期間中、このブログがメンテナンス中だったため、久しぶりの更新となりました。

 

本日は、MIAが県内の市町村国際交流協会と共催で実施している"みやぎのふるさとふれあい事業"についてお知らせします。

この事業は、県内で暮らす外国人住民の方なら誰でも申し込むことができます。

地域の伝統的なお祭りや行事に地元の方々と一緒に参加したり、ホームビジットやホームステイを体験することができます。

宮城県内に暮らしていても、日ごろなかなか日本人と交流したり、日本文化を体験する機会がないという外国人住民のみなさんに

おすすめのプログラムです。

申し込みを希望される方がいらっしゃいましたら、申込用紙を記入後、直接ファックスで参加したい市や町に申し込んでください。

今年度の実施市町は以下の通りです。

利府町 〈9月29・30日〉     梨狩り・町内施設見学・ホームステイなど       申込先→022ー767ー2113

美里町 〈10月6・7日〉   日本文化体験・オータムフェスタ・ホームステイなど  申込先→0229ー33ー2180

村田町 〈10月7日〉      布袋まつりの山車曳き・町内施設見学など             申込先→0224ー83ー2112

名取市 〈10月20・21日〉 稲刈り・慰霊祭参加・和凧制作・ホームステイなど    申込先→090ー6852ー5159 

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「AJINOMOTO!」

水曜日はタガログ語相談の日でした。

タガログ語、中国語、韓国語、ポルトガル語・・・恥ずかしながら、私はどれも簡単な挨拶以外はわからないのですが、相談員が電話口で話している雰囲気によって、急を要する相談なのか否か、なんとなーくわかる(気がする)ので、さりげなく聞き耳を立てていることがよくあります。

今日もM相談員がタガログ語で電話相談に応じているのを聞いていると、

「ajinomoto! ajinomoto!」

と言っているのが耳に入ってきます。

MIA事務所までの道案内をしていて、最寄の地下鉄駅そばにある、「味の素」のビルのことを説明していたようなのです。

このビル、事務所からは徒歩10分ほどなのですが、てっぺんに「AJINOMOTO」という大きな看板が据えられていて、目立ちます。

M相談員曰く、

「このビルのことは、フィリピン人ならみんな知っている」

のだとか(!?)

確かに味の素が東南アジアに広く進出しているというのは、聞いたことがありますが、Mさんの話では、フィリピンでも知名度抜群なのだそうです。

MIAの事務所は街外れにあり、ちょっと道案内がしにくいのですが、どうやらフィリピンの人たちには、とりあえず

「AJINOMOTO!」

を目印にしてもらえればいいようです。

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(OZ)

165件

"仙台七夕まつり"初日の今日。

"七夕まつり期間中は必ず雨が降る"というジンクスのとおり、

ピカッと稲光が走ったかと思ったら、みるみるうちにどしゃぶりとなりました。

 

さらに、今日のMIA事務所は、夏休みを取っているスタッフも多く閑散としている上、

このお天気の影響か、電話も来客も少なめです。

 

ふと、「一年前のこの時期って何してたかな?」と思い、ブログを振り返ったところ、

昨年の8月4日にこのスタッフブログ "Watching! MIA"がスタートしていました。

この一年間で165件の記事を書いていましたので、かなりいいペースではないでしょうか。

震災後ということもあり震災・復興に関連した記事の多い一年でした。

これからも、MIAで起こるさまざまな日常の出来事(もちろんMIAの事業についても!)について

記事を書いていきたいと思いますので、ご愛読ください。

 

  【MIAスタッフ作成のオリジナル七夕飾り】

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(ちぎぃ)

「国際交流部」の高校生たち

今日、青森県の高校生お二人と先生が、MIAにいらっしゃいました。
お二人は、学校で「国際交流部」に所属しています。

「国際交流部」といっても、海外との交流をしているのではなく、どちらかというと「身の周りの国際化」をテーマとして取り上げ、外国出身の子どもたちの問題や、「やさしい日本語」の効果など、いろいろと研究しているのだそうです。
(ずいぶんと「地に足が着いた」活動で、ちょっと意外に思いました。)

今回は、主に震災後の当協会の取組などについて話を聞きたい、ということでした。

事前に
「東日本大震災前には自然災害時などの緊急時の在住外国人のための対策はありましたか」
「震災後の取り組みで、うまく機能したものはなんですか」
などなど、ポイントを突いた質問を12点ほどいただいていたので、用意した資料を基に説明しました。

このお二人自身は、震災の時は海外留学中で、震災のこともニュースで知ったとのこと。

日本の家族とも連絡がとれず、ニュース番組で流れる凄まじい映像を見るだけで正しい情報も得られず、とても不安だった、と言っていました。

日本にいた外国人と似たような状況に置かれていた、ということですね。

アメリカ滞在中だったAさんは、それまでは日本語を使わないようにしていたのに、震災の後は、不安な気持ちを落ち着かせるため日本語を話したくなったのだそうです。

なので、MIAが外国人の心のケアために実施した、被災経験を母語で語り合う「東日本大震災を振り返る会」の意義もきちんと理解してくれ、良い取り組みだと思う、とコメントしてくれました。

MIAには震災後、このような聴き取り調査に、たくさんのNGO、研究者、大学生の方などがいらっしゃいましたが、高校生にお話をしたのは初めてのことです。

お二人とも、将来は国際関係の仕事に就きたい、とのことですが、今の国際交流部の活動のように、身の周りの問題(カラフルさには欠けるけれど、切実で大切な問題)についても、関心を持ち続けてもらえれば嬉しいです。

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(OZ)

FFP事業説明会のようす

「あーもう7月に入っちゃったなー」と思っていたのに、あっという間に8月でびっくりします!!

MIAの事務所が入っている建物は、28度を超えないと冷房が入りませんが、さすがに最近は毎日30度超えなので、

出勤すると冷房が入っていて過ごしやすいです。

 

7月18日のブログでお知らせしたFFP→MIAフレンドシップファミリープログラムの事業説明会を7月28日に行いました。

当日はAERの28階にある研修室に14名の方がお集まりくださり

 ★事業の説明

 ★今年の対面会について

 ★ボランティア・福祉活動行事保険(略してボラ保)の加入について

説明させていただきました。

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今回の説明会の出席者は、このプログラムに20年以上ご協力いただいている方から、これからやってみたいというビギナー

の方までいらっしゃり、事業説明の後は、皆さん自由に意見交換、共有をしました。

 

「震災の時、学会で仙台を離れていた留学生が心配してすぐに電話をかけてきてくれた」

「納豆が大好きなモンゴル人留学生が納豆ごはんを5杯もおかわりして驚いた」

「イスラム教の留学生を仏間に泊めてしまった」

などなど、震災時のやりとりから交流中のハプニング、困ったエピソードまで、話が尽きません。

 

今回の出席者の最年長は、なんと89歳の方で、留学生と交流をする際には、お孫さんたちが積極的に手伝ってくれるそうです。

これからも、孫たちの力を借りて交流を続けたいとおっしゃってくださり、こんなに素敵なフレンドシップファミリーと交流できる

留学生は、幸せだろうなーとうらやましく思いました。

(ちぎぃ)

 

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