たまたま!

昨日は南三陸町での「日本語ボランティア養成講座」の2回目でした。

後半に、日本語を学ぶ外国人の気持ちを体験してもらうという目的で、媒介語を使わないタガログ語のレッスンを受けてもらいました。

講師は、ご自分も津波で自宅を流されたにも関わらず、震災直後から総合体育館でボランティア活動を大変熱心にしていた佐々木アメリアさんです。

英語の教室も主宰していて、言葉を教えることは大得意のアメリアさん。受講生を上手く盛り上げながら、楽しくレッスンは進んでいきます。

あくまでも、日本語学習者の気持ちを身を持って感じてもらうことが目的で、タガログ語マスターになってもらうためのものではないのですが、アメリアさんのリードにぐいぐい引っ張られるかのように、ノートにびっしりメモを取る人、疑問点をすかさず質問する人など、皆さんの学ぶ態度も本気モードに。

そんななか、台湾出身で、日本語を大変流暢に話すKさんは、さすがに言葉を憶える勘所を掴んでいるようで、タガログ語の規則もあっと言う間に理解して、すぐに自分でも発話できるようになります。

 

「アコ アイ スィ K(私の名前はKです)。タガ 〇〇 アコ(私は〇〇 の出身です)」

 

我々が「おお、さすがKさん、スゴイ!」と思っていると、アメリアさんがすかさず一言、

 

「たまたま!」

 

(え?たまたま?たまたま正解だったということ・・・??)

 

思いがけない一言に、Kさんも一瞬面食らった表情に。

 

しかし、確認したところ、タガログ語で「タマ」は「正しい」という意味だそう。つまり「大正解!」と言っていたのです。

「ああ良かった。さすがに一生懸命答えたことが『たまたま正解しただけ!』と言われたりしたらショックだよなあ」と安堵すると同時に、浅はかな勘違いに、私は一人で笑いをかみ殺していたのでした。

 

・・・そうしてレッスンを受けてもらうこと約30分。驚くべきことに、受講生の皆さんは簡単な挨拶や自己紹介を一通り言えるようになっていました。素晴らしい。

レッスン後に書いてもらった振り返りのシートを読むと、
「先生の言葉が分からないときに不安やストレスを感じる」
「自分がいつも使っている言葉なので、2,3回繰り返せばできると思いがちだが、初めての言葉が次々に耳に入ってくるとわからなくなってしまう」
「自分なりに表現ができたと感じた時に喜びを感じた」
などのコメントがあり、言葉を習うことの難しさや楽しさを、しっかり感じ取ってもらったようです。

 

タガログ語の体験レッスン、大成功でした。
アメリアさん、お忙しいところ協力してくれて、Salamat po!(ありがとうございました)

 

南三陸養成講座2.JPG 

(O.T.)

 

 

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このページは、MIAが2011年11月25日 14:24に書いたブログ記事です。

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