2011年11月アーカイブ

日本人じゃない!?

前回の日本語夜間講座でのことです。

休憩時間に教室に入っていくと、何やら楽しげな音楽が聞こえてきます。

学習者の一人が、自分のi Phoneから歌を流して、講師のHさんに歌詞の意味を尋ねているのでした。

聞けば、あの「マル・マル・モリ・モリ」の歌だそう。

世事に疎い私は、正直に「その歌、ちゃんと聞いたことないです」とポツリと言ったところ(それがどうやら流行っているらしいということは知っていますが)、

 「えー、本当ですか!?」

 「信じられない!」

と大ブーイングが起こり、ついには、

 「日本人じゃない!」とまで言われてしまいました(笑)。

こちらとすれば、皆の激しい反応に驚いたわけですが、あの歌って、外国人の間でもそんなに知られているほど、流行っているんですね。学びました。

 

(O.T.) 

 

たまたま!

昨日は南三陸町での「日本語ボランティア養成講座」の2回目でした。

後半に、日本語を学ぶ外国人の気持ちを体験してもらうという目的で、媒介語を使わないタガログ語のレッスンを受けてもらいました。

講師は、ご自分も津波で自宅を流されたにも関わらず、震災直後から総合体育館でボランティア活動を大変熱心にしていた佐々木アメリアさんです。

英語の教室も主宰していて、言葉を教えることは大得意のアメリアさん。受講生を上手く盛り上げながら、楽しくレッスンは進んでいきます。

あくまでも、日本語学習者の気持ちを身を持って感じてもらうことが目的で、タガログ語マスターになってもらうためのものではないのですが、アメリアさんのリードにぐいぐい引っ張られるかのように、ノートにびっしりメモを取る人、疑問点をすかさず質問する人など、皆さんの学ぶ態度も本気モードに。

そんななか、台湾出身で、日本語を大変流暢に話すKさんは、さすがに言葉を憶える勘所を掴んでいるようで、タガログ語の規則もあっと言う間に理解して、すぐに自分でも発話できるようになります。

 

「アコ アイ スィ K(私の名前はKです)。タガ 〇〇 アコ(私は〇〇 の出身です)」

 

我々が「おお、さすがKさん、スゴイ!」と思っていると、アメリアさんがすかさず一言、

 

「たまたま!」

 

(え?たまたま?たまたま正解だったということ・・・??)

 

思いがけない一言に、Kさんも一瞬面食らった表情に。

 

しかし、確認したところ、タガログ語で「タマ」は「正しい」という意味だそう。つまり「大正解!」と言っていたのです。

「ああ良かった。さすがに一生懸命答えたことが『たまたま正解しただけ!』と言われたりしたらショックだよなあ」と安堵すると同時に、浅はかな勘違いに、私は一人で笑いをかみ殺していたのでした。

 

・・・そうしてレッスンを受けてもらうこと約30分。驚くべきことに、受講生の皆さんは簡単な挨拶や自己紹介を一通り言えるようになっていました。素晴らしい。

レッスン後に書いてもらった振り返りのシートを読むと、
「先生の言葉が分からないときに不安やストレスを感じる」
「自分がいつも使っている言葉なので、2,3回繰り返せばできると思いがちだが、初めての言葉が次々に耳に入ってくるとわからなくなってしまう」
「自分なりに表現ができたと感じた時に喜びを感じた」
などのコメントがあり、言葉を習うことの難しさや楽しさを、しっかり感じ取ってもらったようです。

 

タガログ語の体験レッスン、大成功でした。
アメリアさん、お忙しいところ協力してくれて、Salamat po!(ありがとうございました)

 

南三陸養成講座2.JPG 

(O.T.)

 

 

家で空いた時間にボランティア翻訳活動に参加させていただきありがとうございました。

 

大災害が起こってあまり日がたっていないうちに、こんなにたくさんの米国の子供たちが

 

励ましのメッセージを書いてくださったことを知って驚いています。

 

地球は一つであるとの感がますます深まったきました。


MIA外国人支援通訳サポーター、宮城県災害時通訳ボランティア 宝示戸睦夫

本日(註:10/24)で翻訳が完了ということで お疲れ様でした。

今日だけの ささやかなお手伝いでしたが、少しでも

お力になれて 嬉しく思います。 被災された方々に

アメリカの子どもたちの温かいメッセージが早く 届けられる

ように、また 被災された方々が、これを読んで 元気に

なられること、お祈りしています。

 

人は みな 支えたり支えられたりしながら

生きてるのだと、つくつ"く感じます。

大変な思いをされた皆様に 早く 平穏な

日々が戻りますように・・・

 

翻訳するにあたっては、なるべく簡素でわかりやすい

口語的な表現をするように努めました。 が、なかなか

難しい箇所もあって、少し苦労しました。

 

また何かの機会には、お手伝いさせていただく

ことになるかもしれませんので、

その時は、よろしくお願いいたします。


仙台ボランティア英語通訳ガイド グループGOZAIN 阿部静代

先週の木曜日から、「日本語ボランティア養成講座(南三陸編)」が始まりました。

この講座は、当初、今年の4月から5月にかけて実施する予定だったものです。

県内の市町村と共催で実施するこの事業は、南三陸町にお住いのKさんが、同町での日本語教室の再開を視野に入れて、役場職員のMさんに開催を持ちかけ、Kさん、Mさんと当協会が、開催に向けて年明けから相談を重ねていました。

その後に起きた大震災。

Kさんは自宅を流失してしまい、3月下旬に南三陸町を訪れた際には、Mさんが津波の犠牲になったという大変辛い事実を知らされました。言うまでもなく、ボランティア養成講座などできる状況ではなくなり、私も当然開催を諦めていました。

ところが、震災から数か月経ったある日のこと、Kさんから電話があり、「ぜひ養成講座を今年中にやりたい」というお申し出をいただき、その後南三陸町役場でお会いした、Mさんの後任のUさんからも「『いろいろな人のお世話になったから、今度は自分でも何かをしたい』、と考える人がきっといるはず」という力強い言葉をいただき、思いがけず年内に実施することになったのです。

Kさん、Uさん、そしてMさんの思いに応えるためにも充実した講座にしたいと思いつつ、講師のSさんと車で南三陸町へ。

建物の土台ばかりが広がり、その一角には途方もない量の瓦礫が積み上げられた町の中心部を抜け、会場となっている総合体育館へ向かいました。

震災直後は、避難所、そして各種支援団体や物資の拠点となっていた同施設は、ずいぶんと落ち着きを取り戻しているとはいえ、敷地内にはボランティア支援センターや法律相談窓口が、建物内には就職相談窓口などが設置され、まだまだ平時とはほど遠い状況です。

そんな様子を目の当たりにし、私とSさんの心中では、
「今この時期に『日本語ボランティア養成講座』を本当に開催していいのだろうか?」
「多文化共生とか、日本語習得支援とか、上滑りなものに聞こえないだろうか?」
という、準備段階から少し感じていた不安が、次第に大きくなっていきます。

 「でも、少なくとも地元の人たちの希望を受けて開催するものだし、何よりこの時期に11名もの申込者の方がいるのだから、とにかく頑張りましょう」と気を取り直して開講に臨みました。

初回は、アイスブレーキングの活動のあと、県内の国際化の現状などについての簡単な解説、Sさんの「外国語としてみた日本語」というテーマでの講義、という内容です。受講してくださった方の中には、仮設住宅住まいの方、ご家族をなくされた方もいるのに、皆さん、本当に熱心に私たちの話に耳を傾けてくださり、とても和やかな雰囲気のなかで講座初回を終えることができました。

「自分でも何かしたいと思っていた時に、講座のチラシを見て『これだ』と思った」と参加の動機を述べてくれた方、「震災などの非常時のとき、日本語がわかるというのも大事なことだけど、日本人側からも外国人に寄り添うような姿勢が必要だと思う」と、言葉以前の温かな思いやりの心の大切さを訴えた方・・・。まだまだ大変な状況が続いているなかでも「他人のために何かをしたい」という貴い思いを持っている皆さんを前にして、私とSさんが抱えていた不安は、いつの間にか無くなっていたのでした。

「いろいろ思うところはあったけど、行って良かった」というSさんの感想は、私と全く重なるものです。

Kさん、Mさん、Uさん、そして受講生の皆さんの思いがしっかりと形となるよう、南三陸町での日本語教室再開につながるよう、残り三回の講座にもしっかり取り組みたいと考えています。

南三陸養成講座.JPG

 

(O.T.)


 

続トモダチ作戦参加者の声 其の拾

翻訳をしていて一人ひとりの子供たちの優しさに心うたれました。

大災害をうけた日本の人々と苦しみや悲しみを共有したいという思いが

どの手紙にも込められていて、その子供たちの素直な気持ちがそのまま

被災された皆様に伝わるように心がけて作業をいたしました。

名取のみなさま、これから寒くなりますが、どうぞお体お大切に

過ごされますようにお祈りいたしております。

 

MIA外国籍の子どもサポーター 後藤智慧子

続トモダチ作戦参加者の声 其の玖

MIAのボランティアは今回が初めてでした。合同庁舎の扉を開けると、そこには午

前中から多くの市民が駆けつけ懸命に翻訳している姿がありました。

 

届いたカードはどれも手作りの飾りと温かいメッセージであふれていました。アメリ

カに住んだ経験から、英語というのはシンプルな言葉ですが、その背後にあふれる想

いがつまっている言語だと思います。子供たちが寄せたメッセージの想いを、その気

持ちになって、被災者である私たちが最大限受け止めて日本語にしていく。市民ボラ

ンティアが翻訳することの意味の大きさを感じました。

 

そして、それらのメッセージの日付を見ると325日という文字が。震災のすぐ後に

ニュースを目にしたアメリカの人々がすばやく行動し、大使館などを通じて送られた

ものであることを知りました。世界中で災害やテロで苦しんでいる人々をニュースで

見たとき、私たちは何か行動したでしょうか?

 

これらのメッセージをたくさんの方々が手にとって下さることが私の願いです。



仙台ボランティア英語通訳ガイド グループGOZAIN 小笠原

職場体験の中学生から

 昨日予告した通り、本日までMIAで職場体験をしていた中学生男子お二人にそれぞれ感想、メッセージなどをつづっていただきます。

 

今回、宮城県国際交流協会では、多くの事を学びました。震災にあっても、ラジオやテレビで何を報じているのか分からない外国の方、母国語で震災後の悩みや言いたい事を話す機会がない外国の方たち、そういう人たちがいたこと、それを今回学びました。宮城県国際交流協会はその外国の方の心のケアや、その以前からも、ホームステイや国際交流会などの裏では、この宮城県国際交流協会が常に動いていたのでした。この組織の仕事内容について知っている人は少ないと思いますが、この震災の対応には大きな役割を果たしていたのでした。この三日間、短い時間でしたが、本当に多くの事を学ぶことができました。

M

 

今回の宮城県国際交流協会の職場体験では普段体験できないことを体験し、学びました。タイの方々のメッセージ貼り、国旗の点検、中国、韓国、イギリス、フィリピンの方と話をしたりもしました。それぞれ、みなさんの住んでいる国はどういう所なのか、その国では何が有名なのかということも知りました。日本語もすごいペラペラでびっくりしました。色々な外国の方と接することができてうれしく思っています。この職場体験は3日間という短い時間でしたけれども、国際交流協会のみなさんが優しく接してくれたおかげで僕たちも楽しく職場体験ができました。3日間貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。

S

 

続トモダチ作戦参加者の声 其の捌

震災から半年以上が過ぎたこの時にアメリカの子供たちからのメッセージの翻訳の協力ができて、震災直後の状況がよみがえってきました。

作業自体は簡単な文章(難しいものもありましたが)の翻訳でしたが、手書きの英文を久しぶりに読みました。

現在は外国の友人とのやり取りもパソコンとインターネットでのメールのやり取りなので手書きの英文を読むことはめったにありません。

昔は外国の友達との連絡はエアメールでの手書きの手紙でした。 

かなり読みにくい癖のある手紙を苦労して読んだことが懐かしく思い出されました。

とても楽しい仕事をさせていただいてありがとうございました。名取のみなさんもアメリカの子供たちの応援の言葉が励みになったと思います。


宮城県災害時通訳ボランティア 伊東 仁

二千羽鶴

二千羽鶴.jpg

 千羽鶴が二つで二千羽鶴?

 今週末、11月19日(土)から23日(水)まで七ヶ浜国際村のエントランスホールにて「東日本大震災世界のお見舞いメッセージ展示会」を開催するのですが、そのために県内の市町村などにお願いして各種メッセージ、横断幕、寄せ書きなどをMIAにお送りいただいています。

 本日、わざわざ名取市役所の職員の方々が千羽鶴などを持ってきてくださいました。この立派な鶴はニュージーランドのネルソン市で書道教室を開いている方が呼びかけて作られたものです。彩り豊かで素晴らしい出来栄えです。

 午前中には気仙沼からの宅配便で、写真奥にある千羽鶴も届いていました。こちらはポーランドのクラクフ市から。オレンジの塊に見えるのは大きな鶴で、なんと翼に本物の羽毛が貼りめぐらされています。

 さらに、多賀城からも千羽鶴をお送りいただいており、七ヶ浜では少なくとも三千羽鶴になりそうです。

 19日(土)、20日(日)には、市民ミュージカルもありますので、ぜひお越しください。
市民ミュージカル「ゴーへ Go ahead」


とーます

続トモダチ作戦参加者の声 其の柒

 続トモダチ作戦にかかわる機会をいただけた事は私たち夫婦にとって大変意味のあることでした。

ありがとうございました。

 被災者に寄せられたお手紙からは子供達の心からの心配やいたわりの気持がまっすぐに感じられ、

何度も目頭が熱くなりました。ありがとう!と心で言いながら

どうかその子供達の気持が伝わりますようにとの思いをこめて、訳させていただきました。

 また私の翻訳のサポートをしてくれた夫DAN(アメリカ人)は

自国の子供達の心のこもった好意、行為を誇らしく思うと同時に、彼らのメッセージに心を打たれたと

話しておりました。                            


宮城県災害時通訳ボランティア コンウエイ栄美子

中学生インターン 頑張ってマス!

昨日から三日間の予定で中学生が職場体験に来ています。

「国際」の分野については、女子のほうが関心が高いのか、過去に受け入れた中学生は女子が多かったのですが、今回は男子生徒二人が来てくれました。

若い世代を評して、「最近の若い者は・・・」というフレーズがため息まじりに使われることが多いのですが、今回来てくれたSくん、Mくんは、その全く逆。

挨拶を始めとした礼儀も、こちらからの問いかけに対する答え方も、お願いした仕事に対する取組みの態度も、全て二重マル!「こんな若者がいるんだったら、日本の将来は明るいのでは?」と思えるほど、非常に頼もしい二人です。

まず、来て早々「MIAってどんな仕事をしているところだと思いますか?」という「基本のき」の、でも多くの人が正しく答えられない質問をしたのですが、「宮城県内に暮らす外国人の支援とか、でしょうか」と冷静に的確に答えてくれ、それにも感心しました。

三日間という限られた期間ですが、いろんなことを体験して、感じて、そしてできれば、宮城の「国際化」のことについて、さらに関心を持つようになってくれれば嬉しいです。

明日は、二人に職場体験の感想をこのブログに書いてもらいますので、お楽しみに。

 

インターン.JPG

 七ヶ浜国際村で世界各国から届いた被災者へのメッセージを展示することになっており、その準備を手伝ってもらいました。

 

(O.T.)

 

 

続トモダチ作戦参加者の声 其の陸

「続トモダチ作戦に参加してみて」

心温まる米国の小学生のカードや手紙に接するのは

とても気持ちのよいものでした。手書き文字には親しみ

を感じましたし、励ましの文章などに文化の違いも垣間

見えました。私にとってこの作業はとてもよい経験に

なりました。

 続トモダチ作戦の手紙やカードをぜひ多くの皆さん

に見たり読んで頂きたいと思います。そのために手紙

やカードに翻訳を添えたファイルは小学校を巡回して、

図書館の目立つところに置いて頂けたらありがたい

と思います。


宮城県災害時通訳ボランティア 唐澤信司


※六の大字が「陸」ってご存知でした?

進路ガイダンスその後 2

先日、先々週に続いて「日本語を母語としない子どもと親のための進路ガイダンス」に関する打合わせのため、県教育委員会にお邪魔しました。今回は高等学校の教育を担当しているセクションです。

こちらのご担当の方も進路ガイダンスの取り組みを非常に評価してくれ、次年度のガイダンスの際には、ガイドブックの編集や当日の講話など多方面で協力してくださるとのことでしたので、一緒にお邪魔した、実行委員長である「外国人の子ども・サポートの会」のTさんとともに、心の中でガッツポーズをしたのでした。

宮城県の高校入試制度は、平成25年春から新しくなり、「前期選抜」と「後期選抜」が行われるようになります。県教委では新制度の周知のためのパンフレットを作っていて、今回それをいただいてきたのですが、進路ガイダンスの実行委員会で多言語化することを検討中です。

また、今年の進路ガイダンスの際にお配りした進路ガイドブック(中学卒業後の進路を考える際に役立つ情報が掲載されています)は、ウェブサイトからダウンロードできるほか、当協会または仙台国際交流協会さんから郵送することも可能です。詳細は以下サイトをご覧ください。

http://shinro-miyagi.jimdo.com/進路ガイドブック/

 

guidebook.JPG

「日本語を母語としない子どもと親のための進路ガイドブック 2011 宮城」

※中国語、韓国語、英語、タガログ語版があります。

 

(O.T.)

 

宮城県にやってきて新生活を始める留学生と、そんな留学生との草の根の国際交流を望む県民交流家庭(フレンドシップファミリー)。

MIAでは23年前から、この留学生とフレンドシップファミリーをつなぐプログラムを実施しています。

今年は11か国46名の留学生がこのプログラムに登録を行い、11月5日にホテル法華クラブで「対面会」を開催しました。

この日、初対面を果たした留学生とフレンドシップファミリーのみなさん。

初対面の緊張をほぐし、これから末永く交流を続けてもらうために、毎年工夫を凝らした企画を用意しています。

今年は、まず留学生に宮城のことを知ってもらうために「みやぎのご当地クイズ」を行いました。

こんな感じです。

Q.宮城県の観光PRキャラクター"むすび丸"は何種類あるでしょう?

 ――1)2種類 2)3種類 3)8種類

 ――正解は2) 甲冑バージョン、祭りバージョン、スポーツバージョン

実際にむすび丸(甲冑バージョン)も登場し、会場はたいへん盛り上がりました。

むすび丸と留学生.JPG

続いて宮城の伝統・文化に触れる「甲冑着付ワークショップ」です。

「・・・甲冑は重さが約20キロあり、着付けるだけでひとり15分から20分ほどかかりま・・・」

という説明も終わらないうちに、留学生たちはステージにつめかけ、5体の甲冑をめぐって、壮絶なくじ引きが繰り広げられました。

幸運にも「政宗公」甲冑を射止めたのは、アキラ・クロサワの映画が好き、サムライが大好きというフランス人留学生のP.Mさん。

他にも、中国人女子2名と、韓国人男子、トルコ人男子が甲冑を着ることになりました。

甲冑くじ引き.JPG

そんな彼らが着る甲冑を着付けてくださったのは、大崎市竹工芸館の3名の職員さんです。

手際よく、そしてかっこよく着付けてくださいました。

甲冑着付?.JPG 政宗着付?.JPG

お披露目の後は、写真撮影会となりました。

初めは緊張した面持ちだった留学生とファミリーのみなさんも、すっかり打ち解けた様子で、笑顔が広がります。

集合写真.JPG

この笑顔が見られたとき、準備までの苦労が一気に報われます。

これから年間を通して交流を行っていく留学生とフレンドシップファミリー、

本当の家族のように交流を続けていっていただければと思っています。

勢ぞろい.JPG

 

(ちぎぃ)

※ちなみに今回の記事のタイトルはダジャレです。気づきました・・・よね(笑)

 

 

安否確認はまだ続いています

 3.11東日本大震災を境目にして、私たちの仕事は一変しました(詳しくは倶楽部MIA55号同56号をご覧ください)。震災直後から怒涛のように押し寄せた外国人の安否確認の問い合わせを1件ずつ記録に書き留め、宮城県警にお送りし、安否に関する後続情報を待ちました。


 震災後、半年以上が過ぎましたが、いまだに行方不明の方がいらっしゃいます。多くの日本人の場合は、家族、親戚、職場、学校、病院、自治体などの何かしらの情報を辿って安否確認につながることもあるようなのです(これもたいへんな作業です)が、外国人の場合はそうした周辺情報がほぼ全くなく、安否確認を申し出てきた方のメールアドレスが唯一の手がかりだったりするケースもあります。


 先日、宮城県警の担当の方から、ある中国人の安否に関する追確認をしてほしいとの依頼がありました。3月20日に中国から届いた安否確認の一通のメールに記載されていたのは、名前と性別と年齢のみ。どこに住んでいたのか、何をしていたのか、それさえ分からなかったのですが、宮城県警が入国管理局の出国状況を確認し、どうもそれらしい人が3月某日に出国したという記録を見つけられたとのことでした。


 すぐさまメールを中国にお送りしました。「あなたから安否確認の依頼があった某某さんは3月×日に日本を出国されている記録がありますが、間違いないでしょうか?警察の記録上、まだ行方不明者のままになっています。何か情報がありましたら、お知らせください。」


 翌日、返事が返ってきました。「某某は無事帰国しています。みなさまの仕事振りや熱心な態度に敬意を表します、ありがとうございました。」


 先ほど、この内容を宮城県警にお伝えしました。これで、行方不明者のひとりの安全が公式に確認されたことになります。


 こうした確認作業がまだ続いています。


とーます

続トモダチ作戦参加者の声 其の伍

被災された皆様へ

今回の地震と津波の被害、心からお見舞い申し上げます。

 

このたび、縁あってアメリカの子供たちから寄せられた手紙の

翻訳を手伝わせていただきました。

 

それぞれの手紙を読み、子供たちの素直で、純真な心が

それぞれの思いで書かれていて、感動しました。

子供たちの多くに共通して書かれていたのは、

「みなさんのことを神様にお祈りしています」

「みなさんはひとりではないことを忘れないでください。」

「以前よりももっと素晴らしく復興できることを信じています。」

などでした。

子供でないと気が付かない細やかで優しい気持ちを感じます。

ひとつ、ひとつ読んでいただき、そのような気持ちを

是非、くみ取っていただきたいと思います。

 

震災から7か月余り経ったとはいえ、いまだ苦労されておられると思いますが、

どうか、お身体をご自愛ください。

今後の回復、復興をお祈り申し上げます。

宮城県災害時通訳ボランティア C

続トモダチ作戦参加者の声 其の肆

 今回の翻訳作業に際し、プロの翻訳家ではありませんが、常に

心がけたことがございます。それは日本語、英語の語数の違い、

生活習慣や文化の違いによる"笑いのつぼ"の違いの中で、いかに

想いを込めて認めた書き手側の文体を崩さないままに、手紙をお読みになる

皆様のお心に、違和感なくその"想い"が入ってゆくのか、です。

 送られてきた手紙は心打たれるものばかりで、ついこちらも感情移入

してしまいそうになるのですが、そんな自分とも戦いながら、冷静且つ虎視眈々と

作業する努力をいたしました。翻訳作業を通じて感じた、鳥肌が立つほどの感動や、

子供たちが精一杯心を込めて作り上げた純粋無垢な想いが、

皆様のお心に、少しなりとも安らぎとなられますように。


宮城県災害時通訳ボランティア 若生晃子

続トモダチ作戦参加者の声 其の参

私は、午前中、2時間だけの翻訳ボランティアでしたが、楽しくそして勉強になりました。
アメリカの子供達は、ある子供は、静かにやさしく、ある子供は元気よく、将来自分が大きくなってから、訪日して日本の人達の復興の手伝いをしたいなどと書いてありましたが、感心し、またありがたく思いました。
宮城県や岩手県で、多くの子供達も津波の犠牲になった報道をテレビや本などを通して、何度も見たことと思いますが、こちらもとてもつらく悲しいことですが、見た方々も大分悲しかったことでしょう。文面を見てそういうことが感じられました。
どこの国にも、思いがけない天災が突然襲ってくることがあります。こういうことは完全に防ぎきれるものではありませんが、人間の察知できる天災は出来るだけ防ぎたいものです。
もし起こってしまったらやはり、お互い人間としての助け合いをすることは、本当に必要であるし、ありがたいことだとつくづく思いました。     (10/24、 2011)
 
松島善意通訳者の会 藤田優子

対面会、当日です。

本日、午後「MIAフレンドシップファミリープログラム」の対面会が開催されます。

この日のために、昨年末から昨日まで一生懸命、準備を進めてきました。

あとはもう、留学生とフレンドシップファミリーのみなさんに、楽しんで交流してもらうだけです。

うまくいきますように^^

(ちぎぃ)

FFP準備.JPG

 

続トモダチ作戦参加者の声 其の弐

 「トモダチ作戦に参加して」


 長い手紙、短いメッセージ、イラスト、なぞなぞ、スペルミス、読めない字etc.

その一枚一枚に触れながら、手書きの温かさ、人の優しさにたっぷりと浸かることが

できました。

果たして、よその国で同じような災害が起きたことを知った時、私はこれだけの行動

が取れるだろうか。ちいさい子どもには恐らく教師が一生懸命に日本の悲劇を伝え、

声をかけて下さったのでしょう。アメリカの行動力と大きな愛情に敬服いたしまし

た。同時に私も世界を意識しながら同じ地球の民として暮らしていきたいと思いまし

た。

 MIAの職員の皆さまには大変お世話になりました。同時に一枚一枚を翻訳するとい

う決断をなさった事に感謝致します。もっともっと英語を勉強しなくては。出会いに

感謝致します。

津波の被害に遭われた方が一瞬でも笑顔になりますように。


MIA外国籍の子どもサポーター、宮城県災害時通訳ボランティア
大友喜恵

MIA多言語コールセンター?

中国語、韓国語、英語、日本語がこんなに慌ただしく同時に飛び交うのは、震災直後の相談対応のとき以来かもしれません。

コールセンター4_2.JPG

11月2日の夕方、MIAは多言語コールセンター状態になりました。

今週末に迫った「MIA Friendship Family Program」のパーティーに参加予定の留学生に、当日出席可能かどうか最終確認をするため、職員で手分けして電話連絡をしたのです。

家族ぐるみのお付き合いをしてもらうFriendship Familyと初めて出会う大切なパーティーですので、留学生のみなさんには是非とも参加していただきたいところ。

招待の手紙は送ってありますが、こうして毎年全員に電話をかけて、参加のお誘いと出欠の最終確認をしています。

これまでのところ、出席率は9割5分?となかなかの好成績。

5日のパーティーでは、甲冑の着付け体験やクイズ大会など、参加した皆さんに楽しい時間を過ごしてもらえるようなプログラムを用意しており、担当職員の「ちぎぃ」がただ今その準備に奮闘中です。

(O.T.)

続トモダチ作戦参加者の声 其の壱

 続トモダチ作戦は、多くの方々のご協力を得て、無事終了しました。終了と前後して、ご協力いただいたみなさんにご感想をお寄せいただきました。名取にメッセージをお戻しする際にはそのファイルにも作戦参加者の感想を綴じ込んだのですが、こちらのブログでもご紹介しようと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の感動したのは、アメリカの子供達がみんなで、被災地の方々、子供達にも

こころを寄せてくれることです。

とても心配してくれている。大人だったら僕はすぐにも助けに行きたいとか。

住むお家がみつかるといいね。救援物資をすぐ送りたいとか。

翻訳していて、涙がでるくらいうれしい。

私にきている お手紙のようです。

実は私の実家と妻の実家ともに津波で流され、まったく 家のかけらもありません。

兄弟、いとこの多くが亡くなり悲しいですが、このように 遠くの子供達からの激励は

なにものにも代えがたい気持ちです。

災害でのvolunteer活動のなかで、このような外国のかたとの交流ができて心がなごみます。

アメリカの子供達によろしく お伝え願います。

本当にありがとう。みなさんの心配と激励を充分頂きました。と・・・・

文章を書く力が すごい!! こころが伝わります。と・・・・。

MIA災害時通訳サポーター菊地忠信さん


進路ガイダンス その後

昨日、10月に実施した「日本語を母語としない子どもと親のための進路ガイダンス」の事業報告と情報交換のため、ガイダンス実行員会委員長のTさんと県教育委員会に行ってきました。

 

県の教育委員会には、事業への後援や広報などにご協力をいただていましたが、改めてガイダンス当日のことや成果などについて説明させいただきました。

 

外国出身の子どもの支援については、宮城の場合はまだまだ子どもの数が少ないため、自治体が行政課題として取り組むというより、Tさんのグループのようなボランィア団体や当協会がそれぞれに出来ることを行っている、という状況です。

 

教育委員会で伺ったところによると、県としても、地域の人たちで子どもの学習をサポートしていくような仕組み作りができないか検討中とのことでしたので、そうした場に、外国出身の子どもたちも参加して日本人の子たちと一緒に勉強する、そこにTさんのグループや私たちMIAも協力していく、という体制ができればいいな、と考えています。

(O.T.)

 

今年の進路ガイダンスの様子

P1110301_2.JPG

 

みやぎのふるさとふれあいin名取

MIAでは、毎年秋に県内の市町村国際交流協会と共催で「みやぎのふるさとふれあい事業」を実施しています。

この事業では県内に暮らす外国人の方に地域の伝統行事を体験してもらったり、ホームステイを通し、宮城の素晴らしさを知ってもらうことができます。

今年は、地震の影響もあり実施が危ぶまれましたが、利府町、村田町、名取市から手が上がりました。

3市町とも外国人参加者の申し込みは募集人数を大幅に上回ったそうです。

今回、初めて実施した(10月22、23日)名取市は、被災地でのボランティア活動を積極的に行っている「国際交流グループ ともだちin名取」の皆さんが中心となり、9か国16名を受け入れてくださいました。

 

ソウケイケンさん.JPG 被災地見学.JPG

一日目は、被災地(閖上地域)を見学し、訪れた日和山では、震災前の航空写真を見ながら説明を受けました。

目の前に広がる何も無くなってしまった光景とのギャップに皆さん言葉を失っていました。

餃子づくり.JPG カジさん餃子づくり.JPG

見学の後は、美田園第二仮設集会所で被災者の方と一緒に中国水餃子づくりに挑戦しました。

ほとんどの参加者が初体験でしたが、中国出身の張さんは、ふるさとで作ったことがあると、こねた皮を伸ばしてはどんどん切っていきます。

他の参加者もエプロンや割烹着を借りてテーブルを囲み、張さんが切り分けた餃子の皮を伸ばしていきます。

餃子パーティ.JPG 掃除機かけ.JPG

完成した水餃子は、仮設住宅で生活されている方々、ともだちin名取のボランティアの方々と一緒に総勢70名でおいしくいただきました。

参加者のみなさんはホストファミリーともすっかり打ち解け、後片付けの後、それぞれのステイ先へと向かいました。

カメルーン出身のNgako Kadji Francois Marie(カジさん)が感想を聞かせてくださいました。

 

  今回、実際に名取市に行かせていただき、その現場を目にした時、とても衝撃を受けました。

  本当にかわいそうだと思ったのと同時に、もし自分がここにいたらどうしていただろうという

  他人事とは思えない不安感もありました。

  特に、ご高齢の方が多い地域のようですので、今でも心配です。

  今回のプログラムで(二日目の)芋煮会の時に、たいへんなことも乗り越えていこうと皆で歌を

  歌えたことがとても印象に残っています。

  

 カジさんからいただいた感想は、倶楽部MIA12月号(11月末発行)に詳しく掲載いたします。

(ちぎぃ)

 

 

 

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