2011年10月アーカイブ

MIAでは国際理解教育支援事業(通称:学校訪問プログラム)を行っております。

宮城県内在住の32カ国94名の外国人の方々が講師として登録しており、県内の幼稚園、小学校、中学校、高校、そしてシニア世代の方々が通われている「生涯学習学校」などを訪問し、自分の国の言葉や文化を紹介しています。

 

学校のニーズや企画を支援する形でダンスや歌、そして料理教室などを交流形式で実施する場合もあれば、実際に社会科の授業の一環として自国の農業や子供たちの様子について講話を行うこともあります。最近は、震災関連のボランティア体験や、自国ではこの震災がどのように報道されていたか、またどのような支援を日本に提供していたかなどを共有する機会が増えています。

 

そして、昨日も新たにインドネシアのナビラ・サブリナさんが講師登録に来て下さいました。なんとナビラさんは小学生時代の4年間、仙台市の太白小学校に通い、その時にお父様が在籍されていた東北大学に最近ご入学されたそうです。「今自分が父と同じ学校で学べていることが本当にうれしいです」、と流暢な日本語で笑顔いっぱいに話してくださいました。

 

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素適なお話しはそれだけではありません。ちょうど10年前、ナビラさんが太白小学校に通われていた頃、アメリカ人講師がアメリカ文化紹介のために来校し、その時の楽しかった思い出を鮮明に覚えていらっしゃるそうです。そして奇しくもそれからちょうど10年。今度はナビラさんが講師として宮城県内の子どもたちにインドネシアの文化を紹介していきます。小学校時代からの宮城県内の友人とはずっと連絡をとりあっていたそうで、震災後の宮城県に来ることに対して不安を感じることもなく、むしろ「みんなが宮城でがんばっているから私も大丈夫」だと思ったそうです。

 

小学校時代に宮城県で蒔いたさまざまな「縁」の種が、10年という時を経てこの宮城の地で芽生えたような心温まるお話しでした。ナビラさん、これからよろしくお願いします!

 

 

★MIAでは外国人講師を随時募集しております★

 

 

(ずんだ)

 

わざわざ届けてくれたものは・・・

火曜日は日本語夜間講座の日です。

「こんばんは」と授業開始の1時間ほど前に現れたのは、受講生のインドネシア出身のDさん。

どうしたのかな、今日はずいぶん早いな、と思っていると、
「今日は用事があって欠席するけど、宿題を先生に渡さなくちゃと思って・・・」
と言いながら、持っていた鞄をガサゴソと探り、鉛筆書きの丁寧な文字で埋められたワークシートを取り出しました。

なんと、わざわざ宿題の提出のためだけにMIAの事務所に立ち寄ってくれたのです。

これには教えている講師の方々も「こんなこと初めてかも!」と大感激。
Dさんの日本語学習に対する熱意が伝わってきて、私もとても嬉しかったです。

大学での授業を終えてから、夜にこちら来て更に勉強するのは大変なことかと思いますが、この熱意があれば、きっと日本語はすぐに上達するのではないかな。

Dさん、来週のクラスでお待ちしてますね。

 

今日の初級1クラスの様子

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(O.T.)

 

 

本日も「続!?トモダチ作戦」(MIAでの作業は第6弾)続いており、
翻訳は着々と進んでおります。ご協力くださっている皆様、本当にありがとうございます!

メッセージ翻訳作業でのお話。
サポーターさんは、黙々と筆を走らせていらっしゃいます。


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時折、他のサポーターさんや、国際交流員(CIR)のキャメロンさんと相談しながら。

メッセージは、アメリカの子どもたちのいたわりの言葉に心打たれるものや、

中にはなぞかけのようなものもあります。
読む方を楽しませようとする子どもたちのけなげな心配りに、笑みがこぼれます。

それがかえって和訳する際に、少々頭をひねらなければなかったりしますが、
そこは、サポーターさんの腕の見せ所。
さまざまな、名訳文が生まれています。

全部お見せしたいところなのですが、一部ここで紹介します。

訳:MIA通訳サポーター wさん
ジョーク:
 Q.1 「カエルは朝食に何を飲むでしょうか?」
 A.1 「(おやじギャグ風に)ホットケロケロアにマルシュマロー(カエルの巣)を
              (ホットココアにマシュマロ)
    入れたものだよ!」

 Q.2 「一日中テレビを見ているカンガルー(=やから)の事を何と呼ぶでしょう?」
 A.2 「ナマケガルー(=怠け者)」

 

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キャメロンさんのグーッ! サインも出ました。

メッセージも残り2冊、どんな名訳文が生まれるか楽しみです!

(Y.K.)

食文化あれこれ

昨日は「MIA日本語おしゃべりひろば」の日でした。

今回のおしゃべりのテーマは「食生活」。
誰にとっても身近な話題だったので、自分の好きな食べ物、日本と母国との食文化の違いなどについて、どのグループも話が弾んでいました。

まずペアか小グループに分かれて共通のテーマで「おしゃべり」をして、最後に全体でグループ内で出た話を報告してもらう、という流れになっていますが、昨日の全体での報告の時間は、こんな話が聞かれました。

「中国の学生は、昼休みは自宅に帰って食べる人が多いそうです。Hさんもいつも30分かけて徒歩で自宅に戻ってお昼ご飯を食べていました。だから昼休みはいつも2時間半もとっていたそうです。」
(へええ)

「韓国にはお弁当はありません。みんなで出かけて店で食べます。」
(ほぉぉ)

「モロッコの人は甘いものが大好きです。お酒は飲みません。」
(そうなんだ)

などなど、「食べること」を巡ってたくさんの興味深い話があり、皆で驚いたり、感心したりしているうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。

ちなみに上海出身のK君曰く「上海で小龍包が一番美味しいのは『南翔小籠』というお店」だそう。安くて個数も多いとのことなので、上海に行かれる方は是非。
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(O.T.)

続トモダチ作戦強化週間!?

 先日、ブログで紹介しました「続トモダチ作戦」(「!?」を外しちゃいました)ですが、おかげさまで着々と進んでいます。2冊目と3冊目がほぼ終わりかけていて、4冊目に突入しました。MIAに通っていただいたみなさま、在宅で協力いただいたみなさまにお礼申し上げます。


 今週は、本日18日、20日、21日と3日間、集中的に作戦を実行する強化週間?です。これまでご協力いただいてきたMIA外国人支援通訳サポーターのみなさまに加えて、宮城善意通訳者の会、松島善意通訳者の会、仙台ボランティア英語通訳ガイド グループGOZAIN、相談支援の会OASISのみなさまにもご協力をお願いし、さっそく今日から作戦に加わっていただいています。


 多くの方々の協力を得て、作戦は加速中です。


本日午前の部、図書資料室の様子
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とーます

以前、このブログでもご紹介した、「MIA日本語おしゃべりひろば」が今日から始まりました。

初回は17名の外国人の参加があり、ボランティア、コーディネーターの方を合わせると、机と椅子を目いっぱい並べた部屋がほぼ「満員御礼」状態。

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今回の「おしゃべり」は、初回ということで、まずは「自己紹介」から始めてもらったのですが、たまたまペアになった方が共にサッカー好きで、互いに贔屓にしているチームの話で盛り上がったり、それぞれの国の名前の付け方で話が弾んだりと、どのグループも時間が来るまで賑やかに「おしゃべり」をしていました。(向かいの事務所の方々にとっては、若干迷惑なほどの賑わいだったかもしれません。すいませんでした。)

今年度で2回目ということで、我々も、コーディネーターの方々も、そして、ボランティアの方々も経験者が多かったので、なんとなく、昨年度の「始めてみないとどうなるか分からない」というハラハラドキドキ感もなく余裕を持って臨めたので、その余裕が外国人参加者にも伝わって、より笑顔の多い会となったのかもしれません。

皆さんのご協力を得て、なかなか良い滑り出しが出来たようですので、この雰囲気のまま2月まで続けていくことが出来れば、と考えています。

 

(O.T.)

 

 

頼もしい「先輩」たち

先週の土曜日、海外出身の子どもたちや保護者などを対象とした「日本語を母語としない子どもと親のための進路ガイダンス」が開催されました。

当日は、現在、小中学校に通っている子どもやその保護者だけでなく、高校・大学に進学した「先輩」たち、そして「元受験生の保護者」の方々も応援スタッフとして参加してくれ、そうした人たちも交えた貴重な出会い・ネットワーク作りの場ともなっていました。

そして、久し振りに会ったのがこの二人。

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T君(左)、S君(右)は、かつて、MIAの日本語講座の受講生だったのですが、T君は現在高校生、S君は大学生となり、ガイダンス当日は「先輩」のリーダー役として駆けつけてくれました。

「おお!久しぶり、懐かしいね!」と互いに笑顔で握手。
初めてMIAで会った頃は、二人ともまだ幼さの残る感じで、そして少し不安そうな様子で大人たちに囲まれていたのですが、このときは、今どきのワカモノ風のファッションに身を包んで、溌剌とした自信に溢れていました。

日本語がまだまだ不十分な状態で来日し、私たちには想像できないような苦労をしながらも、高校進学、大学進学というハードルを乗り越えた二人。進路ガイダンスでは、元受験生としてアドバイスの言葉を述べてくれたり、子ども同士の情報交換の場で進行役を務めてくれたりと、応援スタッフの一員として大活躍してくれました。

当日参加してくれた小・中学生たちの目には、おそらく頼もしい「先輩」として眩しく映ったに違いありません。

「日本語以外の言葉ができるのだから、皆さんには大きなアドバンテージがある」という励ましの言葉を、小・中学生たちにくれたのは、ガイダンス実行委員のAさん。

そう、日本だけじゃない複数の文化・言葉が理解できるということは、今後の人生で大きな武器になるはず。

その武器を生かしつつ、近い将来、彼ら・彼女ら自身が周囲に頼られる「先輩」になってくれることを期待したいと思います。

 

(O.T.)

じょうずですねえ

「今日、『じょうずですねえ』の日ですのでよろしくお願いしますね!」

今朝、日本語講座の先生から声がかかりました。そうですか、あの日ですね・・・

日本語の教室がいつものように始まり、途中休憩のあとに再び先生が事務所にお見えになり、

「では、よろしくお願いします!」

いよいよ、その時が来ました。

初級1の教室には10人ほどの学習者がいます。彼らの視線は私の手元に集まっています。

手始めに玉を大皿と中皿との間で行ったり来たりさせます。最後にちょっと大技、けん先に玉をひょいと持ち上げて一刺し。今日は一発で成功しました。受講生から「おお」という歓声が聞こえました。

そこで、すかさず先生が受講生に向かって一言。

「じょうずですねえ、とてもじょうずですねえ」

「ジョウズデスネ、トテモジョウズデスネ」

この「じょうずですね」のフレーズを実践するため、春と秋の2回、私は教室に呼ばれ、「けん玉」の実演を仰せつかっているのでした。かなり不器用なのですが、なぜかけん玉はちょっとだけできるのでした。

ところで、このブログを書くにあたり、けん玉の部位の名称を改めて知りました。けん玉を立てた時に左右にある皿の大きい方が大皿、小さい方が小皿、そして下(けん先の逆)にあるのを中皿というのだそうです。「日本人の知らない日本語」はあちこちにありますね。


とーます


※全然関係ないですが、「日本人の知らない日本語」(単行本)はとても面白いですよ。未読の方は是非どうぞ。

子どもの心のケアを学ぶ会

 10月1日(土)、登米市迫町のホテルニューグランヴィアに登米市、南三陸町などに住む外国人のママたちが(少しパパ、そしてお子さんたちも・・・)集いました。

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 NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン、ルーテル学院大学との協働で、「海外出身ママとママを支援する人たちの学びの会―――大災害後、子どもの心とどう向き合うか?」を開催しました。

 大災害を経た子どもは、おとなとはまた違った心のケアが求められると言われます。子どもが健やかに成長するよう子ども特有の「心の動き・ゆらぎ」を正しく理解することはとても大切なことです。また、子どもをケアするママのセルフケアも大切ということで、ルーテル学院大学の先生お二人から貴重な講和を頂きました。

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 会場にお集まりいただいた海外出身のママたちにとって、目下の心配の種は何か?講和に先立ってグループディスカッションを行いましたが、そこではこんな声が聞かれました。

「震災後、余震を非常に怖がっている」
「一人で寝られなくなり父母とまた一緒に寝るようになった」
「(放射能汚染の影響で)夏休みにもプールに入れずストレスがたまっているようだ」
「津波で家も流され、ゲームなども失ってしまったために息子がイライラしている」

 先生方の話ではこうした反応はごく自然のもので、子どもの気持ちをしっかり受けとめ、無理をさせずにいれば、子ども自身には落ち着きを取り戻す力があるので自然と回復するケースが多いということでした。


 それにしても、この日は、登米市では登米市観光物産博覧会という大きなイベントがあり、また市内の幼稚園や保育所では運動会が行われていたようで、どれだけの方にお越しいただけるか大変心配していたのですが、「多文化ファミリー会とめ」や「登米日本語講座」のスタッフのみなさまのご尽力で、30人以上の外国人にお集まりいただきました。地震後、初めて顔を合わせる方もいたようで、会が始まる前から会場内は再会を喜び合う声や情報交換の声に満たされました。みなさんの元気な顔を拝見でき、私たちスタッフも安堵しました。


 そして、会のあとには登米市の国際交流のメッカ(?)「カフェミネソタ」で一息。ジャズのレコードを聴きながら、遅めのランチを楽しみましたとさ。

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めでたしめでたし・・・?


とーます

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