モンゴル彼是

 先日、当協会の機関誌「倶楽部MIA」冒頭インタビュー取材のため、東北大学留学生協会(TUFSA)の今年度会長のガントリさんにお越しいただき、お話を伺いました。
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 ガントリさんはモンゴル国のご出身ですが、私がモンゴルについて知っていることといえば、「チンギスハン(成吉思汗)」「朝青龍」「白鵬」「草原」「ゲル」「放牧民」「ホーミー」「マンホールチルドレン」・・・通貨単位も知らなければ(トゥグルグというのだそうです)、人口がどれだけいるのかも分からない(270万人弱)。インタビューが決まってから慌ててにわか仕込みのモンゴルスタディを「いつも通り」行いました。そこで、いくつか興味深いトピックを発見したので、ガントリさんにもそのうちのいくつかは確認してみました。

1)モンゴル人の名前について
 ガントリさんのお名前は「バヤルバータル ガントリ」と仰います。いわゆるファーストネームにあたるのが「ガントリ」ですが、「バヤルバータル」というのは苗字ではなくて、お父さんのお名前なのだそうです。元々、モンゴルには苗字がなく、20世紀になって「家族名」の代用として父の名前を名乗る習慣を確立したとのことです。ですから、日本で「田中さん」「山田さん」と苗字で呼びかけるのと同じイメージで「バヤルバータルさん」と呼びかけると、それは当人ではなく、お父さんを呼んでしまうことになるようです。

2)モンゴル語と文字
 モンゴル語は日本語と文法構造がきわめて似通っているので、モンゴル人にとって日本語は比較的勉強しやすいのだそうです。ということは日本人にとってもモンゴル語は比較的勉強しやすいということになるかもしれません。モンゴルには元来「モンゴル文字」という縦書きの固有の文字が使われていたのですが、現在は旧社会主義時代の影響でキリル文字(ロシア語のアルファベット)が使われています。しかし、1990年代以降、固有の文化を継承しなければという政府の方針もあり、学校教育の中でモンゴル文字の学習が復活したのだそうです。

3)外国語教育
 モンゴルは戦後の社会主義体制の関係で、長らくロシア語の教育がなされてきたのですが、民主化以降、英語など複数の言語が選択できるようになっているそうです。また、一部の学校では小学校からの早期外国語教育も行われているそうです。

 こうした興味深い話のほか、ガントリさんの来歴やTUFSAの活動など、たくさんの話をお聞きしました。この記事は「倶楽部MIA」57号(2011年9月末発行)に掲載の予定で、現在鋭意編集中です。


とーます


※人口が約270万人に対してヒツジが1168.6万頭、ヤギが1223.8万頭、ウマが200.5万頭いるというデータ(いずれもウィキペディアから)も興味深かったです。ちなみに日本はヒツジが1万頭、ヤギが4万頭、ウマが2万頭(日本のデータはいずれも概数)だそうです。桁が違います。

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このページは、MIAが2011年8月18日 10:02に書いたブログ記事です。

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