以前このブログで「作戦会議中!」とお知らせしていた、技能実習生の小学校訪問が終わりました。
5年生の3クラスを、実習生10名が3つのグループに分かれて訪問したのですが、どのグループもとてもよい交流の時間を持てました。

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子ども達がお手玉やけん玉などを教えてくれました。

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こちらのグループは日本の和菓子を紹介してくれました。実習生は「ちまき」がベトナムの正月料理「バインチュン」と似ていることを発見。

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実習生によるベトナム文化紹介、技能実習紹介のプレゼンテーション。

今回の10人は、スーパーAで販売しているお惣菜を作る実習をしています。
「スーパーAでお惣菜を買ったことある人?」と聞いたところ、学区内に店舗はないはずなのに、大勢の子が手を挙げてくれました。これには実習生も、そしてA社のKさんもニッコリ。(ちなみに校長先生もよく利用されるそうで、「惣菜はスーパーAが一番美味しい!」とおっしゃっていました。)

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アオザイ、うまく着られるかな?

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着替えが終わってパチリ。みんな可愛いですね!姉妹のようです。

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ボールと箸を使ったベトナムの子どもの遊び、とても盛り上がりました。「次の授業時間もずっとやっていたい!」との声も。

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「タン ビエッ(さようなら)!」握手をしながらお別れのご挨拶。

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テレビ局の取材も受けました。

小学生と技能実習生の交流は初めてのことだったので、私もA社のKさんも、そして実習生たち本人も、「うまくいくかな?」とちょっと不安だったのですが、実習生はみんなしっかりはっきり日本語で発表していて、子ども達の反応も素晴らしく良く、本当に楽しく交流することができました。時間をかけて準備してきた甲斐がありました。

最後に、実習生のお一人が書いてくれた感想文をご紹介します。(実習生に日本語を教えているFさんにご提供いただきました。)

「11月28日、私は部屋の近くの小学校へ行って小学生と交流しました。その日、私は小学生にベトナムの事について紹介しました。小学生たちはベトナムの事を少し知っていた。その時、私本当に嬉しかったです。私の国の事を知ってくれた。国の子どもの玩具の使い方を教えてあげた。小学生たちは嬉しい顔でやってみた。面白い玩具と言われました。伝統的な服を持ってきた。アオザイというもので、小学生たちも着てみた。今度は本当にいい記念です。楽しかったです。もう1回行きたいな。」

(OZ)


 速報の続きです。その壱はこちら


2.外国人介護人材を受け入れるのにあたり、課題と思われること、あるいは不安に感じていらっしゃることは何でしょう。以下から選びチェックしてください。
(複数回答可)

有効回答数 91

1位 47名 日本語でのコミュニケーション
2位 46名 指導、教育の負担が大きい
3位 36名 採用、受け入れにあたっての諸手続きが煩雑そう
4位 35名 コスト面
5位 32名 制度がよく分からない
6位 31名 文化や考え方の違い
7位 24名 従業員の反応
8位 18名 利用者の反応


 与野党大乱立の混戦を制したのは、やはり日本語でした。外国人には日本語が通じないというイメージはかなり強いようです。シンポジウムの中では、「やさしい日本語」について少しだけ紹介しました。私見ですが、日本社会はひとに分かりやすく伝えようとする意識が希薄な気がしています。AさんがBさんにCのことについて話し、Bさんがそれを理解できなかったとき、Aさんの話し方がよくなかったから伝わらなかったという理解にはならず、Bさんの理解力(または忖度力)が足りないから理解できないんだと断じてしまう傾向があるように思います。その極みが役所の文書です。だれかに伝えようとする文書だとはとても思えません。これからは、「分からないのはあなたの耳のせいじゃない、かれの口だ」をキャッチフレーズに全日本分かりやすい話向上委員会の活動を展開していこうと思います。

 ハナ差で「指導、教育の負担が大きい」が入りました。人手が足りなくてお越しいただいたのにそれに人手がとられる。朝顔に釣瓶とられて関係ねえ。技能実習生については、一定の研修を受けた技能実習指導員を事業所内に配置することが求められます。日本人の新人との違いがどうなのか、負担の軽重はどうなのか・・・ひとによる?まあ、それを言っちゃあなんだってそうなんすけどね。アンケートの中にはどれくらいの期間でユニットを任せられるようになるのか、といった疑問も呈されておりました。

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※ヒトデはいらんかね、ちっさいでしょこのヒトデ。掌のうえで転がしてみました。


 3位は手続きの煩雑さ。技能実習の受入に関する書類はすべて外国人技能実習機構のHPに公開されていますが、まあ膨大です。見るだけでご飯三杯は行けます。

 4位のコスト面についてはシンポジウムでは全く触れませんでした。はっきり言える金額もあるかもしれませんが、幅がありそうなので、金額が独り歩きするのを避けたかったということもあります。おしごとですから、そろばんは大切です。

 続く5位の「制度がよく分からない」も、シンポジウムを主催して説明もしておきながら、半ば同意します。ほんとに分かりにくいです。そして、つい先日も介護の技能実習生については任期中に介護福祉士資格を取得すれば、在留資格「介護」を得て、安定的に日本で働けるようになるとの新聞報道がありました。こうやってただでも分かりにくい制度がどんどん変わっていくため、はていまはどうだっけ?となってしまいそう。役所は言うんだろうな、走りながらですからとかなんとか。走り始めるのが遅いっちゅうねん。

 6位の「文化や考え方の違い」、ひとつは宗教的なものでしょうか。イスラム圏の方とのおつきあいの仕方、例えば一日5回のお祈り、勤務時間中はどうするかとか。前にどこかで聞いた話ですが、日本の病院にお勤めのムスリムがお祈りの場所の提供を職場に求めたところ、「だいたいいつも空いている」霊安室をあてがわれたという例もあったみたいです。更衣室などがあてられるケースが多いでしょうか。

 従業員の反応、利用者の反応は、パネルディスカッションの場で「実はほとんど問題にならない」例をいくつもご提示いただきましたので、少しは不安が払拭されたのかも。ただし、EPAは日本人の同等職員と全く同じ待遇でありながら、日本語学習を含む各種研修で職場を抜けることも多く、そのことに不満を持つ同僚がいるということがあるようです。一方で、利用者は案外外国人に対して「寛容」で、むしろ満州娘を歌ってくれたり、レイテ島について思い出話をしたり、若い日本人には分からない世界の話で盛り上がるということもあるみたいです。

 そのほか、自由記述のスペースにもさまざまなコメントをお寄せいただきました。今後もぼちぼちこの場で取り上げていくかもしれません。


とーます
※昨日は渡波で朝から釣り。カレイはさっぱし釣れず、ヒトデばかりわんさか釣れました。そのいちばんちっさいのが上の写真。

新着図書のご案内(2017年12月)

今月は、新着図書として、下記の6冊を整備しました。

ブログの記事にもあるように、今年度は、当協会の事業に関する

「介護」に関する図書が増えておりますので、

ご関心のある方は、当協会図書資料室にぜひ足をお運び下さい。


新着図書H29.12.4.jpg

 


 

「どんどんつながる漢字練習帳 中級」

発行:株式会社アルク

 

「外国人のためのやさしく学べる介護のことば」

発行:中央法規出版株式会社

 

「外国人のためのやさしく学べる介護の知識・技術」

発行:中央法規出版株式会社

 

「外国人のための会話で学ぼう!介護の日本語」

発行:中央法規出版株式会社

 

みんなの日本語初級1 第2版 聴解タスク25」

発行:株式会社スリーエーネットワーク

 

J.TEST実用日本語検定過去問題集E?Fレベル2016年」

発行:株式会社語文研究社

 


 

Sugar

 先のブログ「介護のミライ」で申し上げました通り、11月22日開催の介護事業者向けシンポジウム「外国人とともに拓く介護の未来」の参加者アンケートの結果をここにお示しいたします。

有効アンケート総数91

1.特に関心がある外国人介護人材がございましたら、以下の中から選んで○をつけてください。(複数回答可)
・EPA介護福祉士候補者  45名
・技能実習       48名
・在留資格「介護」   35名
・定住外国人      36名
・留学生        13名

 混戦を制したのはりっけん・・・じゃなくて技能実習でした。次点にEPA、在留資格「介護」と国際結婚などの定住外国人にも一定の「支持」が寄せられました。おたんこ解説員のとーますさん、分析をお願いします。

 実に興味深い結果です。技能実習もEPAも国の制度ということで安心感があるのでしょうか。技能実習は制度上の矛盾、運用上のトラブル、課題などネガティブな報道も多々ある逆風の中で激戦を制しました。まるで不倫疑惑で・・・ぴーーーーーーーーーーーーーー。

 音声が乱れました、失礼しました。おたんこ解説員の分際でお口が過ぎたようです、チャックチャックこんにちは。

 気を取り直して、EPAは来日される方のレベルはとても高いのですが、母数が少なすぎます。また、コスト面のハードルが高いこともあるようです。シンポジウムにおいても、単なる労働力ではなく、組織を見直し、活性させる起点といった法人全体での意味づけをしておかなければ外国人材を受け入れる意義なしといった指摘があり、簡単ではないという印象につながったかもしれません。その点、種々問題はあれど人数を賄える技能実習は現場ニーズにはマッチするということでしょうか。好きじゃないけど、与党支持みたいな・・・?

 3位の定住外国人は、シンポジウムの場でも当事者及びその雇用者側に存分に語っていただいたことで支持を伸ばしたものと思われます。ただし、冷静に統計資料をご覧いただければ分かる通り、宮城県にはざっくり言って国際結婚の外国出身者は6千人しかいないのです。その中で日本での生活が長く、日本語のコミュニケーションにほとんど支障がなく、且つ介護の現場で働く意欲がある方とフィルターを次々かけていったらどれくらい残るでしょうか。宮城県民230万人に対しあれこれ広報したりアピールしたりしても介護人材を確保できていないのに、この6千人に過度の期待をするのは筋違いというものでしょう。だからこそ他所からその人材を連れてこようという発想が出てきて、今回のシンポジウムにこれだけの関心を生ませているんですからね。因みに、MIAが把握しているだけでも介護現場に働く国際結婚等の外国出身者は少なくとも40名以上、6千人で割れば0.6%以上の就業率ですからね。これって、高くない?(若者風イントネーションで)

 僅差の4番手、在留資格「介護」、ポイントは資金でしょう。日本語の学習、介護福祉士資格試験の勉強、そして施設への就職、この過程を資金的にどうやってサポートするのか、ここが味噌です、はいカニみそ、ひとつ。ごめんなさい、ときどき脳ミソが解けて音声が乱れます。介護福祉士養成校に通う学生を対象とした奨学金があるのですが、留学生の場合、保証人が立てられないことが大きな障害となります。やはり大きな枠組みを産官学一体、なおかつ送り出し国とも提携しないとここを増やしていくことは難しいのかなと思います。佐賀県などではその取り組みが始まっています。2025年まであと7年あまり。養成に一定時間がかかることを考えれば悠長にやっている時間はもうありません、いまでしょ。

 今回は最下位となりましたが、「留学生」は、在留資格「介護」につながる留学生と単なるアルバイト人材としての留学生、そのどちらを考えていらっしゃったのかまでは分かりません。もし後者だとすれば、対人サービス以外の場での労働力ということなのかなあと思います。惣菜加工業、宅配業、クリーニング業、ホテル旅館業などなど多くの現場の裏側で多くの留学生がすでに働いているわけです、ならば介護業界も!てへ!?という動きは出てきても不思議ではありません。問題は、留学生はほぼ仙台にしかいません。気仙沼や丸森には呼びたくても呼べないという距離の問題がどうしても出てきます。結果、せいぜい仙台から30分程度で行ける円の範囲内での雇用が関の山ではないでしょうか。せきのーやーまー(アデランスの音楽で)。

 その弐に続く。


とーます
※お目汚しの最後に素敵な写真を。東松島で見つけたいかすメルセデ〇。こんな車種があるとは知らなんだ。
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親と別れて暮らすということ

 いまから書くことは特に寓話的な教訓を促す意図はなく、道徳的な意見を言うつもりもさらさらなく、家族についてかくあるべしといった信念があるわけでもなく、あくまで極めてドメスティックなことですから外野がとやかく言うことではないということを申し上げたうえで、最近聞いたある方の話を差しさわりのない範囲で書きたいと思います。

 Xさん。17歳、Y国出身。日本には1年ほど前にやってきました。両親ともにY国人。両親は、仕事のために日本にしばらく前から来ていました。その間、Xさんは母方の祖父母の家に預けられていました。

 こんなバッググラウンドはおよそ知っておりましたが、たまたまXさんとゆっくり話ができる時間ができて前々から気になっていたことをぶつけてみました。祖父母との生活はどうだったのか、と。

 「いやだった。」

即答でした。歳が離れすぎていて共通の話題もないし、がみがみ言われるし、若い人の様々な行動や興味が理解できないし。まあ、そうだろうなと思いました。我が愚息を我が愚両親に預けたら、早晩そうなるだろうな。

 仕事が軌道に乗り、また扶養家族として日本に呼び寄せられるのは未成年に限られるため、Xさんの父母は高校1年生となったXさんを日本に呼び寄せることを決意します。

 問いました、「日本に来るのは嫌じゃなかったのですか?」、と。

 「別に日本に来たかったわけではない。でも、あの生活はもっとうんざりしていた。」

 このような境遇にある方はXさんひとりではありません。宮城県の場合、日本人男性と結婚した外国人女性が、前の結婚のときの子どもを呼び寄せるということは震災前からあちこちで見られました。MIAはその子どもの学校でのサポートなどで多少なりとも関わりをもつことが多かったのです。

 ここからは憶測にすぎませんが、震災を境に連れ子はほぼなくなりました(あくまで宮城県内で我々が把握している範囲の話です)。震災、原発といったことが背景にあったように思います。震災から4、5年経たあたりからまた連れ子が増えてきました。呼び寄せられる年齢制限と震災からの復興状況などが加味されたのではと思います。ここ数年、そうしたお子さん、特にXさんのように現地の中学校を卒業してから来日し、日本語学習と受験対策を短期間のうちに進めながら、高校進学を目指す方がぽつぽついます。もしかしたら、もっと早く呼び寄せたかったけれど・・・というご事情もあるかもしれません。

 親は無くとも子は育つとは申せ・・・あるいは親がいたからとて子どもは健全に成長するというものでもないとも思うものの・・・Xさんとの対話でいろいろなことを思わせられました。


とーます
※我が最寄駅に最近掲げられた多言語表示。
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またのお越しをお待ちしていますの中国語訳、あたしゃこんな中国語これまで見たことない。おそらく自動翻訳じゃまいかと。
「倶楽部MIA」は毎号巻頭に、宮城県内で活躍中の外国人/日本人のインタビュー記事を掲載しています。94号(2017年12月号)は、東北大学国際広報センターのチーフエディター、ライリー・ナロマさん(ニュージーランド出身)とシニアエディター、メリッサ・ヘングさん(シンガポール出身)をご紹介しています。

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     ライリーさんとメリッサさん

おふたりともに様々な経験をお持ちで、とても楽しいインタビューとなりました。ライリーさんは以前に仙台市の外国語指導助手(ALT)のアドバイザーを務めていて、メリッサさんは外国語指導助手(ALT)として、仙台市内の中学校で生徒の英語学習のお手伝いをしたそうですが、さらにその前に遡ると、ライリーさんはグラフィックデザイン関係の、メリッサさんはオーストラリアや香港でTV局の外国特派員やプロデューサーとして仕事をされていたそうです。現在、おふたりはそれぞれのご経験を存分に活用して翻訳、文章や画像の編集、写真や動画の撮影などに携わり、東北大学の魅力を国内外に伝えています。

そんなおふたりのインタビューの詳細は、「倶楽部MIA」でお読みいただくとして、このブログでは、インタビューで印象に残ったことを2つご紹介します。

1つ目は、驚いたことです。メリッサさんがおっしゃっていたのですが、「シンガポールはとても小さい国で、仙台市と同じくらいの面積しかない」ということです。インタビュー後に外務省のHPで調べてみると、シンガポールの面積は「約719平方キロメートル(東京23区と同程度)」とあり、確かに仙台市と同じくらい、正確に言うと、仙台市の面積「約786平方キロメートル」より狭いことが分かりました。シンガポールは「マーライオン」が有名で、近年はビルの上に船を乗せたような形のリゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」もTV番組でよく見かけます。さらに、シンガポールで話される英語「シングリッシュ」とか、教育熱の高さとかシンガポールに関する情報はいろいろ見聞きするのに、そんなに小さい国だったとは...、知りませんでした。ですが、「街中に街路樹が多いし、暮らしやすいし、仙台とシンガポールは似ています」とおっしゃるメリッサさんの話を聞いて、シンガポールという国をぐっと身近に感じたことでした。

2つ目は、面白いと思ったことです。おふたりに「好きな言葉」をお伺いしたところ、ライリーさんは「愛妻弁当」とのこと。「愛する妻が作ってくれた弁当、というのが素敵。英語で表現できない」、1番好きな日本語だそうです。メリッサさんは、「文武両道」。「芸術とか文化方面に興味がある人とか、運動が好きな人とかいるけれど、文武両道は両方を目指すべきだという考え方で、みんなそうあるべきではないでしょうか」ということでした。

おふたりは、東北大学のHPの英語版やソーシャルメディア(Twitter、YouTubeなど)を活用した英語での情報発信で、東北大学で行われている研究、キャンパスライフなどをPRしています。「英語を勉強中の日本人の方にも見てほしいです」とライリーさんはおっしゃっていました。HPを拝見したところ、非常に分かりやすい英語で大学生活に関わるさまざまなことが紹介されていて、国際的なことに関心がある高校生が自然な感じで英語に触れるのにもちょうどよさそうだなと思ったことでした。

おふたりのインタビューを掲載した「倶楽部MIA94号」は、WEB上でもご覧いただけます。また、2017年12月~2018年1月に宮城県内で開かれる国際的なイベントも掲載しています。ご覧になられる方は、こちらからどうぞ。

M
 11月22日、介護事業者向けシンポジウム「外国人とともに拓く介護の未来」、終わりました。事務担当兼基礎講座担当兼パネルディスカッション進行担当兼メディア対応兼しどろもどろ右往左往担当兼とスタッフ不足にあえぐのは介護業界だけではないのですけれども、とにかくMIAスタッフ総がかりでした。否、MIAスタッフだけでは乗り切れないと判断して、強力な助っ人をお招きしておりました。

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 フィリピン出身のAさん、ネパール出身のAさん、ラオス出身のCさん、そしてインドネシア出身のAさん、3A&Cのみなさん。みやぎ外国人相談センターの相談員として、国際理解教育事業の講師として、外国籍の子どもサポーターとしてMIAの事業にご協力いただいている仲間です。会場準備からずっとお手伝いいただきました。司会も彼らにお願いし、「外国人とともに拓く」実践例を会場にお示ししました。 

 最終的な来場者は170名。ぎっしりでした。

 基礎講座でEPAと技能実習介護と在留資格介護と国際結婚の定住外国人など属性による違いを簡単に整理し、基調講演へ。青森の社会福祉法人、青森社会福祉振興団特別養護老人ホームみちのく荘園長中山氏に「これからの海外人材活用の展望と課題」についてお話しいただきました。単なる労働者として外国人を入れるだけでは全く不充分で、併せてロボット技術、インターネット技術、情報通信技術などを駆使しなければ介護人材不足の難は乗り切れないと檄を飛ばしていらっしゃいました。EPAは初年度から迎え入れ、また給食センターに「惣菜」職種の技能実習生を入れていますし、ベトナムの学校と提携を結び、介護技術の実習を行うなど、即戦力の養成にも力を入れておられます。メディアにも数多く取り上げられ、業界の何歩か先を行っています。余談ながら、午前の打合せのときにお聞きしたこれまでの歴史、役所との戦い、外国人の雇用の難しさなどここに書くことは自粛いたしますが、たいへん興味深く、担当の役得これにありという感じでした。
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 後半のパネルディスカッションでは、基調講演の中山氏にコメンテーター的に引き続きご協力いただきつつ、以下のお三方にご登壇いただきました。
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 EPA介護福祉士候補者として2名のインドネシア人を2年前から受け入れている気仙沼市の医療法人晃和会の佐藤氏、国際結婚したフィリピン人を複数雇用している同じく気仙沼市の社会福祉法人キングスガーデン宮城の佐藤氏、国際結婚を機に登米市に移住し介護施設で働く中国出身の村上氏。

 それぞれの自己紹介と施設紹介に続いて、以下の話題について4者に語っていただきました。

1.外国人スタッフ受け入れにあたり、職場内の反応はどうだったか?合意形成は図られたか?
2.日本語でのコミュニケーションはどうだったか?
3.利用者の反応は?職員の反応は?
4.宗教上の問題は?
5.外国人スタッフの支援体制はどうなっているか?
6.まとめ

 1時間半「しか」なかったために駆け足どころか途中瞬間高速移動(予定していた順番を一部すっとばす)となりましたが、良きにつけ悪きにつけ、あるがままを自由にお話しいただくことができました。詳細はおいおいこのブログ等で書き連ねていこうと思いますので、ここには記しませんが、とりあえずこちらで狙った内容はほぼ網羅することができました。

 アンケートも100枚近く回収できました。「総選挙」の結果は、別ブログで改めて書きます。自由記述のところにもたくさんお書きいただきましたが、コスト面が知りたかった、具体的な手続きについて知りたかった、失敗事例を聞きたいといったものが複数ありました。いずれも身を乗り出して本気で雇用を考えている姿勢から出ているものと思われます。アンケートの結果をしっかり分析して、次につなげたいなと思います。

 月並みながら、登壇者のみなさま、ご来場のみなさま、ご協力いただいたみなさまに感謝申し上げるとともに、今後ともご指導のほどお願い申し上げます。

 セミナーとかシンポジウムというのは往々にして一発の打ち上げ花火に終わることが多いような気がします。今回のシンポジウムは果たしてどうなのか?花火が業界の方々の網膜に残存画像のようにちらつくのかどうか、どんなリアクションがあるのか、今後の展開も随時お伝えしてまいります。


とーます

寿命を超えて

 明後日に迫ってまいりました外国人介護人材に関するシンポジウム。まだお申し込みが来ています。先週末、読売新聞にも告知記事が載ったそうで、それを見たという方から相次いでお申し込みがありました。定員に既に達しております。椅子を増やして対応する予定です。茣蓙のうえにおかけくださいとはならない予定です。また、東京ドーム等へといった会場の変更も行いません。すべて予定通り開催します。挙って、あ、挙ってお越しください。いまからでもお受けいたします。

 さて、直前ともなりますと、魚河岸で晩御飯の材料を整えたり、エステで美に磨きをかけたりと準備に余念がないわけですが、それよりなにより配布資料の準備が一大作業となるのが必定です。過去、試験勉強は前日にしかやらなかったわたくしは、おしごとにおいても今日できることは明日でもできるが信条でして、ずるずるずるずる、そばでもすするみたいにいつもならしているところ、今回はことの大きさ、先行きの不透明さ、持ち前の小心、懐の寂しさ、愛しさと切なさと心弱さなどなどが相絡まり、先週から少しずつ少しずつ印刷を続けていたのでした。

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 先週、中学生の職場体験もあったので、かれらにその暫定的帳合も手伝ってもらいました。長机一本に紙てんこ盛りです。

 さらに、基調講演の登壇者からもパワーポイントデータが届きました。全52スライド、A4に2スライドずつ、両面に印刷すると、計13枚。それに参考資料2枚追加、しめて15枚。それを250セット。3,500枚を超える資料をカラー印刷することに。時間がかかりそうだったので、先週末は珍しく残業することにしました。他のスタッフがいない方が、気兼ねなく独占できるし。

 印刷を開始して間もなく、なんとかドラムが寿命、とバンドの存続が危ぶまれるメッセージが表示されました。印刷はアコースティックでかまわんと無視を決め込んでおりましたが、小一時間で新たなメッセージとともに印刷機が動かなくなりました。「なんとかドラムが寿命です」天寿が全うできたでしょうか。こちらの残業は全うできず、2,800枚ばかりの未印刷負債が残りました。

 週が明けて、月曜日。備品購買担当者Mに窮状を訴えました。「おねげえです、田舎のおっとうとおっかぁはぴんぴん生きているのに、印刷のなんとかドラムが死んじまいました。ぼくがボーカルをやりますから...」Mははなしの腰をぼっきりとへし折り、「もう注文してる、いつ届くか確認する」

 Mはそういいながら、カラー印刷機の電源を入れました。したところ、動くではありませんか、轟々と印刷物が排出されています。見れば、先週末のデータが残っていたようで、続きを印刷しておりました。

 寿命寿命と言っておきながら死んでいなかったようで、それから1時間以上延々と死にませんでした。金曜の晩より長寿でした。そして、2回目の寿命が来たとき、その表示の下にはあるボタンを押すと寿命でありながら印刷ができるとありました。ボタンひとつでさらに寿命が拡張されるようなのです。不死鳥の如く生き返った印刷機はまたも快調におしごとをしておりましたが・・・

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 上が寿命手前の印刷で、下が拡張された寿命のなれの果て。絶命直前はネガフィルムのような味わいになっておりました。限界だったみたいです。

 あと50セット分、650枚余りの印刷を残し、なんとかドラムは世を去りました。新しいなんとかドラムが届くまで、とりあえずお預けです。あ、いま届いたみたい。とうさんはよなべをして・・・


とーます
※満員御礼配りたいので、どなたか袋に入れる「ナニ」の提供をお願いします。袋もなんでしたらご提供ください。担当にもなにか褒賞くだ・・・

中学生の「おしゃべり」体験

昨日の日本語講座「おしゃべりの時間」では、職場体験に来ていた中学生4人にも協力してもらいました。
学習者にとっても、いつもよりちょっとだけ(?)若い人たちを交えての「おしゃべり」は新鮮だったようで、どのグループも楽しいひと時を過ごしていました。
以下、4人の感想をご紹介します。

◎今日のおしゃべりの時間に参加させていただき、タイと中国、台湾の文化を知ることができました。最初は大丈夫かなど不安も多くありましたが、実際に話してみると一生懸命に話をきいてくれてとても嬉しかったです。その国について質問するとくわしく日本語で教えてくれたので有名なものや場所について深く知れました。相手に伝わりやすいように言葉を選んだり、ジェスチャーをつけたりすれば、わからない言葉があったとしても相手に伝えられるとわかりました。(深葉)

◎今日の「おしゃべりの時間」にたくさんの外国人の方々とお話しをすることができて楽しかったです。それに、普段外国人の方と接することがなかったので、とても貴重な経験になりました。日本語があまりわからない外国人の方と話すときは、ゆっくり、はっきりと話したり、わかりやすい日本語にするなど工夫することが大切ということがわかりました。他の所で外国の方に接するとき、今回のことをいかして話せるようにしたいです。また、たくさんの人とコミュニケーションがとれるようにしたいです。(香香)

◎今日の日本語講座でボランティアの方から「そこに行きたいと思ったら、その夢をあきらめない」ということを学びました。私は、将来の仕事を目指すために夢をあきらめずにやっていこうと思います。(草)

◎今日のおしゃべりの時間に参加して、いろいろな外国の方とお話をしてみて、完ぺきな日本度ではなくて会話を楽しくすることができました。相手の国の話を聞いて自分も話して、積極的に話すことの大切さや楽しさ、自分から伝えようとすれば伝わることがわかりました。おしゃべり会の前にどのようにするといいのかの勉強をしておしゃべり会をしましたが、自然にすることができました。(雨)

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難病治療と在留資格

 今朝の新聞記事をふたつ、ご提示いたします。まずはこちらをお読みください。


産経新聞朝刊
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 ほかのメディアでも複数取り上げられています。

 わたしたちMIAは、アーバさんのご両親にとてもお世話になっています。国際理解教育の講師として県内各地の小中高校等に赴いていただいたり、また近年急増しているネパール人留学生の様々な対応で通訳していただいたり。

 それは本筋とは全然違うところなのですが、ともあれ首尾よく進むことを切に願います。


とーます