「石巻に吹くベトナムの風ーベトナム人技能実習生との交流会ー」は、100名を超える方にお集まりいただき、無事に終わりました。

当日の様子はMIAのfacebookに写真をたくさん載せているので、そちらをご覧ください。

この交流会は、石巻市の地域振興課さん、国際サークル友好21さんとの連携で取り組んだのですが、地元石巻でのさまざまな調整は両者にお任せして、MIAはそれ以外の役割を担うこととし、なかなかに良い連携プレーを実践できたのではないかと思います。

でも、もちろん一番の主役は、実習生と友好21の日本語教室の講師の方々。

交流会が終わって、皆さんがどんなことを感じているのか知りたかったので、簡単なアンケートに答えてもらったところ、関わった全員が「交流会を行って良かった」と肯定的な回答をしてくれました。良かった良かった。

ある実習生のコメント:
「とてもすばらしかったです。日本人とたくさん話しました。日本語を教えてもらいました。おきゃくさまにあいさつをしたとき、ベトナム語でシンチャオと言えました。しあわせです。」

「しあわせです」なんて言ってもらえて、こちらもしあわせです(!)

そして、準備から関わってくれた講師のコメント:
「準備に約1か月かかったのですが、その間の話し合いそのものが非常によい学習になったと思う。日本語での準備、日本語を使ってベトナムの文化、地理、その他を表現することの大変さを努力でやりとげたこと自体すばらしいと思う。」

本当に実習生の努力には目を見張りました。そして、それを根気強く支えてくれた方々もすばらしいと思います。

このコメントにあるように、「交流会」といっても、その時だけの「お楽しみ会」ではなく、日本人、ベトナム人、そしてそれ以外の国の出身の方々が集まって、日本語であれこれ話し合いながら準備を重ねていった、そのプロセスにも大きな意味があったのでは、と考えています。

地域の人たちに実習生のことを知ってもらう、というのが第一の目的で行ったこの事業ですが、それ以外に、企画・準備をしてきた側にもプラスのことがあって、それを感じての「交流会を行って良かった」という皆の感想なのであれば、とても嬉しく思います。

(OZ)


以下、FBには掲載できなかった、交流会前日夜の調理の様子です。(友好21の方に写真データをもらいました。)
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ベトナムでは男性もしっかり料理するみたいです。

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フォーのスープは丸鶏を使いました。私が「インスタントのスープのもととか使えないんですか?」と聞いたら、「そんなのあり得ない!」とのことでした。失礼しました!

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デザートのおだんごをみんなでこねます。

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仕事が終わってからの夜遅くまでの作業、本当にお疲れ様でした!



アウェイ感

 この時期、行事が相次いでおりました。

9月30日(土)MIA日本語サポーターステップアップ研修会 担当
10月1日(日)石巻に吹くベトナムの風 技能実習生との交流会 運転手兼お手伝い
10月3日(火)宮城県古川黎明高校1年生22名校外学習「災害と外国人」 担当
10月8日(日)国際交流フェスティバル@大崎市化女沼古代の里 ブース出展
10月10日(火)MIA日本語講座初級1・2クラス開講、同中級クラス開講 担当
10月11日(水)技能実習制度介護職種追加に関する説明会 出席

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※例年、大崎市化女沼古代の里で開催されている国際交流フェスティバル。


 ようやくちょっと落ち着きました。いえいえ、来たる介護セミナーに向けて、もっと勉強しないと、早く資料作らんと、毛を増やさんと。

 その介護事業者向けセミナー「外国人とともに拓く介護の未来」ですが、既にお申し込みが3ケタにのりました。やはり関心度は高いようです。申込みのFAXが届くと確認の意味で、お申し込みの事業所にお電話をしています。

「もしもし、宮城県国際化協会と申します」

あたしゃだいぶ鈍感な方ですけど、電話の向こうにはてなマークがいっぱい、もしくはおれおれ的不審がいっぱいの様子がありありとうかがえます。古いアルバムには思い出がいっぱい・・・なんでもないとりあえず言ってみただけ・・・

 介護の事業所さんが受けるお電話で「コクサイなんとか」なんて団体はきっとないんでしょう。以前のブログで医療機関に「宮城県国際癌協会」と聞き間違えられたことを書きましたが、やはり業界には業界の交流範囲といいますか、テリトリーといいますかがありますね。
 
 そんなこんなで、日々不審がられ続けておりますが、有難い不審でもございますので、これからも不審のほどよろしくお願いする次第。


とーます

新着図書のご案内(2017年10月)

10月に入り、秋が一日一日と深まってきてますね。

ブログをご覧いただいている皆様におかれましても、それぞれの実りの秋をお過ごしのことと思います。


当協会の図書資料室も、実りの秋を迎え、貸出図書がさらに充実いたしましたので、ご紹介します。


「日本語初級1 大地 文型説明と翻訳 ベトナム語版」

発行:株式会スリーエーネットワーク

 

「BJTビジネス日本語能力テスト公式ガイド改訂版」

発行:公益財団法人日本漢字能力検定協会

 

「新完全マスター語彙 日本語能力試験N3」

発行:株式会社スリーエーネットワーク

 

「日本語総まとめ N4 文法・読解・聴解(英語・ベトナム語訳)」

発行:株式会社アスク出版

 

ひと目でわかる!教室で使うみんなのことば(英語・中国語・ポルトガル語・フィリピノ語」

発行:文研出版

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また、貸出件数の多い、

みんなの日本語 初級1 第2版 本冊」

みんなの日本語 初級2 第2版 本冊」

発行:株式会社スリーエーネットワーク

をもう一冊ずつ整備しております。



当協会図書資料室は、日本語の学習指導で必要とされる各種教材に特化して整備し、外国人に日本語を教えているボランティアの方々や県内の市町村日本語教室の方々を対象に貸し出しを行っておりますので、ご関心のある方は、当協会図書資料室にぜひ足をお運び下さい。

 

Sugar

 

機関紙「倶楽部MIA」は毎号巻頭に、宮城県内で活躍中の外国人/日本人のインタビュー記事を掲載しています。93号(2017年10月号)はアメリカ合衆国のご出身で、今年7月に宮城県国際交流員に着任されたローウェル・ジョン・チオンさんです。

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インタビュー中のローウェルさん

ローウェルさんのご両親はフィリピンのミンダナオ島のご出身だそうですが、遡ると福建省にルーツのある中国系で、名字の「チオン」は漢字では「蒋」と書くとのこと。いつもそうなのですが、アメリカ人にご家族のお話を伺うと、皆さん、ルーツは世界の様々なところにあって面白いです。

ローウェルさんはご経歴がユニークで、大学卒業後、しばらく、ご自宅のあるラスベガス市内で、「公文の先生」をしていたそうです。「やっぱり、生徒は、親のどちらかが日本人とか、親の仕事の関係でアメリカ滞在中の日本人の子どもとか、日本に関係のある子どもが多いんですか?」と伺ったところ、「公文式は、日本、中国、韓国、インドなど、アジア系の親に確かに人気がありますが、アフリカ系アメリカ人とか様々なエスニックグループの子どもたちも通ってますよ」とのこと。アジア系の親に人気があるのは、「アジア系の親は、子どもに成功してほしいと望む気持ちが強いからではないか」というお話をされていました。

ローウェルさんは、「公文の先生」として、様々なタイプの子どもの勉強のお手伝いをしたことで、我慢強くなったそうです。子どもの接し方に関して、学んだこともあったようで、「嫌がる子どもに勉強を押し付けても、抵抗されるだけです。小さい子には、『ご褒美にお菓子やおもちゃをあげるから、頑張ろうね』というふうにアプローチするといいです。中学生、高校生くらいになると、その方法はあんまり効果がなくなって、今、頑張っていることを認めてあげて、難しいことに挑戦することを諦めないように励ましてあげるといいです」というお話でした。日本の子どもにも通用しそうだなあと思ったことでした。「教え子が勉強を頑張って良い成績をとると、本当にうれしかったです」というローウェルさん。子どもたちに優しく寄り添う姿が目に浮かびました。

ローウェルさんのインタビューが載った「倶楽部MIA」93号は、WEB上でもご覧いただけます。ローウェルさんの日本留学時代のお話やラスベガスで「公文の先生」をしていた時のことなども詳しくご紹介しています。また、10月~11月に宮城県内で開かれる国際的なイベントも掲載しています。ご覧になられる方は、こちらからどうぞ。

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 準備は続くよどこまでも野を超え山越え谷越えて・・・明らかなる剽窃、線路さん御免。

 介護事業者向けセミナー「外国人とともに拓く介護の未来」、あれこれ準備をしておりますが、なにせ担当者のとっちらかりっぷりが酷くて、そういえばまだコレやってない、そういえばアレ忘れてた、あれあのそのこれ、と指示語が会話の50%以上を占めており、順風満帆とは無縁の日々でございます。

 さはさりながら、まずはご登壇いただく方々についてもっと知らなくてはと思って、事前調査票なるものをこしらえてみました。本来なら直接会っておはなしを伺えればいちばんいいんですけど、みなさんお忙しい方々ですし、登壇者が青森県むつ市、気仙沼市2名、登米市とちゃりんこりんりんとお気軽に伺える場所ではないので、まずは書面にて失礼いたすことにしました。

 内容はこんな感じです。
1.外国人スタッフを受け入れるのにあたり、職場内の反応はどうでしたか。受け入れに向けての合意形成はどのようになされましたか。

2.外国人スタッフが現場に入って利用者さんの反応はいかがですか?(よいこと、よくないこと)

3.同じく日本人のスタッフの反応はいかがですか?(よいこと、よくないこと)

4.外国人スタッフが現場に加わることで受け入れ側にとってどんなメリットがありましたか?

5.逆にどんなデメリットがありましたか?

6.日本人スタッフ側で外国人スタッフに対して配慮していること、特別に対応していることはありますか?(指示の出し方、日常生活の支援、食事、施設行事への参加、宗教など)

7.外国人スタッフの日本語学習や資格取得の支援体制はどうなっていますか?

8.今後の技能実習の受け入れについて貴法人のお考え、現段階での進捗などをおしえてください。


 今回のセミナー、参加者の興味がどこにあるのか全くもって手探りの状態です。

 邪推の極み乙女(おやじ?)としては、

・とにかく人手が足りない

・いくら日本人スタッフを求人しても集まらない

・では外国人スタッフを考えようか

・でも、ことばはできるのだろうか

・日本人と違って「いろいろ面倒くさいこと」があるんじゃないだろうか

・結局は余計に苦労することになるのではないだろうか

こんな思考にある方々が多いのではないかととりあえず仮定し、「いろいろ面倒くさい」(と思っている)部分を掘り下げることが疑問にお答えすることになるのではないかと思っています。


 ひとむかしふたむかし、中国で貿易関係のおしごとをしていたときのことですが、それはそれは様々なトラブルが発生し、社内各所から集まる苦情の通辞兼小間使い兼使い走りとして文字通り走り回っておりました。数年間そうしたおしごとをしてみて、コストを下げたり、品質を良くしたり、要するに商売で儲けるためにはいまのままではダメなことが多く、変化が求められるのだなという当然の結論を実感として得ました。コストを下げて、品質を良くするというのはふつうに考えれば真逆のことでそれを成し得るためには例えば工程を変えたり、材質を工夫したり、関わっている人々の関わりを変えたり、といずれにせよ変化が必要になってきます。そして、それは双方向のもので中国の工場にばかり、ああせえ、こうせえ、あれダメ、これダメと要求しただけでは実現できず、こちら側もいまのままではいられないのでした。


 冗長な昔話を繰り出したのは、介護の外国人人材も似たようなところがあるだろうと思ったからです。まずは、外国人人材がどういう方々なのか勉強することは必須ですけど、受け入れ側も何らかの変化が必須です。その覚悟は少なくとも必要かなと思います。

 あとはその変化をネガティブにとらえるか、チャンスととらえるか。変化することはそう簡単なことではなく、痛みを伴うこともあるでしょう。良薬口に苦し、禍(人手不足)転じて福となす、なんかどれも違うけど、ま、そういう感じじゃないか、と。

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とーます
※さっきある介護系の専門学校から申込用紙が足りなくなるくらいたくさんの方のお申し込みがありました。あざす。
※つい先日、この蓮の花の写真を使って横断幕を作ったのでした。ベトナム人技能実習生との交流イベント。明後日は石巻に行くぜ、いえい。
※いよいよプレミアムフライデーが話題に上ることがなくなってまいりました。

和歌山からのお客様

本日、「使って覚える楽しい漢字」購入ご希望の方が事務所にお見えになりました。

聞けば、和歌山からはるばるいらっしゃったとのこと!

車で東北各地を巡る旅行をされていて、その最中にわざわざお立ち寄りいただいたのです。

「教えている学習者は国際結婚の配偶者が多く、話すのはかなり出来るけど、漢字の読み書きはまだこれから。そういう人たちにこの本はとても使いやすく、特に例文がいい」
という、まさにこの教材の狙い・特徴をよくご理解いただいている感想の声をいただきました。

一般の書店で販売されていないので、ご不便をお掛けしてしまいスイマセン。

でも、お蔭で直接感想の声を聞けて、とても嬉しかったです。著者のみなさんにもお伝えしておきますね。

和歌山までの帰りの道中、どうぞお気をつけて!

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20冊もお買い上げいただきました。

(OZ)


嗚呼高校生

 介護カイゴってそれじゃまるで寿限無みてえだ、いけねえそれはぱいぽぱいぽ・・・おいおい「イ」しか合ってねえじゃねえか・・・ま、ともかく、介護ばかり書き倒していると、おまえがいちばん要介護!なんてくちさがねえ悪友どもに罵られちまうから、ちいとは違うこと書きませう。


 高校生による国際理解に関する弁論大会というのが毎年あります。MIAからはMIA賞として賞状とクリスタルの盾を出しておりまして、その関係で審査にも関わっています。全く柄じゃねえんですけども、おまえ行ってきな、てなもんで、何度か伺っておりますが、審査員というのは何度やっても居心地の悪いものでございます。「せんせー」なんて呼ばれるのは御免蒙りたいですし、SDGsや国連の取り組みについて一所懸命調べてまとめあげ、原稿を半ば暗記して望んでおられる高校生諸氏にこちらこそ敬礼したいような心持ちでございました。今年、おひとり内容も発表の仕方も箆棒に素晴らしい発表者がおりまして、それがなんと高校1年生、半年前まで中学生だったというから、恐れ入谷の鬼子母神・・・参りました。我が胸のうちでは100点満点で200点といったところでございましたが、他の審査員諸氏もおおむね同じ感想だったようで、ほっと胸を撫で下ろしました。ズレテナクテヨカタヨカタ。ともあれ、発表された高校生のみなさん14名には衷心より敬意を表し、またご慰労を申し上げるところでございます。残念だったのは進行の不手際が散見されたことで、予定時間通りに進まなかったり、役割分担がはっきりしていなかったり。弁論は6分以内、超過すると10点減点などとルール遵守を謳うのであれば、オトナも時間を守って整然と進めねばいかんと思うわけです。オトナは30点ぐらい減点でした。

閑話休題。

 来週は我が地元から高校生御一行様がMIAを訪れ、課外学習のお手伝いをします。テーマは「防災と外国人」です。外国出身者のゲストを複数お招きし、高校生に対してそれぞれの立場から直に語っていただきます。こちらの結論ははっきりしていて、「外国人をひとくくりにすることはできない、外国人もいろいろ」です。当たり前のことです。ひとの数だけ被災体験はありますし、課題・問題だって立場や状況によって同じではありません。そういう多様さをうまくあらわすことができるといいのですが・・・だれかどうやったらうまくいくかおしえてください、こっそり。どう進めたものかヒカラビタ雑巾を絞っておりますが、出てくるのは手垢ばかり。ゲスト頼りです。


とーます
※先日某所で見つけたトイレの表示。「洋風」っていったい・・・
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 先週、広報が始まった介護事業者向けセミナー「外国人とともに拓く介護の未来」ですが、さっそくぽつぽつお申し込みが来ております。定員がたったの180名ですから、この調子だと東京ドームを借りる必要はないまでも、2DAYSにしなきゃならんことも・・・ないでしょうけど、席を増やしてでも対応いたしますので、どうぞご検討くださいませ。

 NHK出版新書から最近出た「外国人労働者をどう受け入れるか」(NHK取材班著)を予習代わりに読んでいます。こんなくだりがありました。2015年からベトナム人技能実習生を受け入れている会社社長の談。

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 細木社長(※いわき市の水産加工会社)が驚いたのは、三つの点だった。一つめは、日本人以上に手先が器用で、水産加工の仕事に向いていたこと、二つめは、日本人の若者よりも目上の人を大事にしてくれる姿勢があること、そして三つめが、きっちりあいさつできること、だった。
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 外国人の雇用をネガティブにとらえる風潮はいまだ根強いような気がしますが、よい反応も聞いています。塩釜市の水産加工場では、「インドネシア人技能実習生が来てからというもの、現場が明るくなり、活気が出た」といった話でしたし、気仙沼市のある介護施設の施設長Mさんは、「うちのフィリピン人スタッフは、対人コミュニケーションにとても優れていて、日本人と遜色ないどころか、並みの日本人の若者では適わない」と仰ってました。

 このセミナーは「外国人介護人材を積極的に雇用しましょう!」という主旨で開催するものでは全くありません。ですから、いいことばかりを言って、悪いことにふたをするようなつもりも全くありません。ことばはどれほど通じるのか、文化的なギャップがどういう弊害を生むのか、外国人特有の問題、課題などにも遠慮なく切り込むつもりでいます。外国人人材に対する漠然とした期待・不安を具体的な期待・不安に昇華するのが目標で、そこまでは行けなくても、とりあえず現実をひとつでもふたつでも知ることで適当な覚悟をもっていただければなによりでございます。

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とーます
先日、留学生のAさんが、住んでいるアパートのことで相談に来ました。

聞けば、
「帰国することになったので、不動産業者にアパートの退去の通知をしたところ、修繕費用として50万ほど請求された。」
とのこと。

「え?50万??」
と思って明細書を見せてもらうと、内装工事、浴室・トイレの改修工事等、いくつかの項目があって、合計すると確かに50万円弱になっていました。

さすがに高額なので、何か特別な修繕が必要になるほど損傷を与えたのか聞いたところ、
「そんなことはない。普通に生活していただけ」
という説明でした。

「絶対納得できないし、そんな金額払えない」
と表情を硬くするAさん。

すでにいくつかの機関に自分で相談していたようなので、こちらは「みやぎ外国人相談センター」でお世話になっている弁護士のB先生に電話してみました。

B先生の回答は明快でした。

「払う必要ないですよ。国交省が定めた『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』でも、経年変化や普通に使っていての傷や汚れの修繕費は支払い義務はない、となっていますから。もし、Aさんの責任というなら、それは貸主が証明しないといけないのですが、それは難しいと思います。Aさんから、『支払うつもりはない』と意思表示すれば、それでいいです。」

回答内容を少しかみ砕いて説明すると、Aさんはとても安心したようでした。
やはり、法律の専門家からのアドバイスだと、とても心強いです。

このように、何かあったらすぐに相談できるような連携が弁護士の方々ととれているのは、MIAの大きな強みです。

今年度、その連携を更に一歩進めて、仙台弁護士会の開催する「外国人のための法律相談会」に協力することとなりました。

日本語での相談が難しい方は、MIAから通訳サポーターを派遣することもできます。

受け付けは10月16日からで、まだ少し先なのですが、県内にお住まいの外国人またはご家族からのお申し込みをお待ちしています。

(OZ)

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 クリックするとPDFファイルが開きます。


待てど暮らせど介護の日和

 遠いむかし、かれこれ半年以上前のことです。半年ぐらいで遠いむかしだと!とのご指摘が聞こえてきそうですが、わたくしの心の声としては待てど暮らせど便りのないここ半年近くは、とても長く感じられておりました。昨年度末に今年度介護現場における外国人人材に関するセミナーを委託したいとの打診を宮城県より受けていて、当初は4月当初にもその契約が交わされるような話だったのに・・・なぜか半年近くもずるずると音沙汰がなく、8月にようやく動き出しました。

 ともあれ8月からぼちぼち準備をしてまいりましたが、このたびようやく相整いまして、広報が開始しました。


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 主たる対象は介護事業所の経営者や幹部クラスなど介護の仕事をされている方々ではありますが、この分野に興味のある方々どなたでもご参加いただけますので、どうぞご検討くださいませ。

 技能実習生に「介護」の職種が追加され、今年11月以降介護現場にも技能実習生が入ってきます。他の職種の技能実習生以上に日本語力が求められるため、来日前の日本語の研修がすでに現地では進められているはずです。

 地域で人材を確保しようにも少子高齢化、震災の影響、そして他の産業との人材の取り合いといったことで介護現場の人材不足は特に逼迫していますし、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には介護人材不足のピークを迎えると言われており、これを乗り切るために外国人人材の活用が有効で現実的な手段とみなされています。が、果たして現実は如何に。日本語レベルはどうなのだろう?文化の違いによるギャップはあるのだろうか?外国人を雇用するにはどんな準備が必要なのだろうか?地域におけるサポート体制はどうなっているのだろう?おそらくこんな疑問が現場には渦巻いているように思います。このセミナーはそうした疑問にお答えする入口にはなるかなと思います。

 個人的にはホームのようなアウェイのようなフィールドでのおしごとなので、不安半分、楽しみ半分です。登壇者のみなさんの紹介など、今後この場で少しずつしていきますので、どうぞよろしくぺこり。


とーます