中国残留邦人を知る

新年快楽!

 本日は、春節でございます。中華圏、東南アジア諸国は旧暦の正月を祝いますね。

 さて、そんな日ですが、中国残留邦人に関するイベントの告知をいたします。

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 東北中国帰国者支援・交流センターはいわゆる「帰国者」とその家族の各種支援をされている団体です。支援の一環として日本語学習支援が行われており、その成果発表を毎年行っています。今年はその場で帰国者1世による体験談の発表があるようです。かれこれ70年以上前にどんなことがあったのか、日本に「帰国」するまでにどんなことがあったのか、「帰国」後の暮らしはどうだったのか、そしていまなにを思うのか、貴重なお話になるのではないかと思います。

 子どものころには、テレビで残留邦人の肉親捜し報道をよく見た記憶があります。戦後70年以上経っていますから、いまはもう新たな帰国者を迎えるフェーズではなく、帰国されたみなさんの生活適応支援、補償に移り変わっており、それも少しずつ先細りしています。なかなかそこにスポットが当たることもなくなりましたが、まだたくさんの方がいらっしゃいますし、そのことを忘れてはいけないように思います。


とーます

※個人的な話ですが、1997年から中国に10年ほど出たり入ったりしておりましたが、旧正月の当日に中国にいたことはありません。学校は休みでしたし、会社や工場も全部長期休暇になりますから仕事にもなりません。そんなときにいてもすることがないからというのもありましたが、異様なほど盛り上がるので恐れをなしたという方が近いですかね。いまは禁止されてますけど、むかしは爆竹で事故が起こったりとたいへんな騒ぎでしたから。
先月末、「MIA技能実習生との共生の地域づくり推進セミナー ご存じですか?宮城に暮らす技能実習生のこと」が開催され、実習生40名、その他一般50名の方にご参加いただきました。

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ミニ講座「外国人技能実習制度について」
制度の概要、宮城の特徴(震災前の3倍以上に増えていること、製造業の実習生が多いことetc.)、課題などをお話しました。

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受入企業2社からの事例紹介。
両者のお話から感じられたのは、実習生の受入そのものやケアをしっかりされているということ、そして地域との交流を意義あるものだと考えていること、でした。

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インドネア人実習生によるスマトラ地方の踊り。
互いにかなり接近して座り、上半身を激しく動かすので、息が揃わないと隣同士でぶつかってしまう難しい踊りですが、優雅にこなしていました。

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ベトナム人実習生による、実習内容についての発表。
水産加工の企業に勤めるTさんは、鯖やアナゴの加工をしています。「作業は難しくないけど、食品を扱うので衛生面にはすごく気をつけている」とのことでした。

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土木工事の会社で働くTさんは、公園の増設工事の様子を説明してくれました。「外での作業だけど、心が温かいから寒さは感じません!」との発言に拍手が沸き起こりました。

こうして、実習生の皆さんが、私たちの暮らしを、震災からの復興を支えてくれているのだ、ということが、今日いらした方にはしっかり伝わったことと思います。

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こちらはジャワ地方の「歓迎の踊り」。
インドネシアから取り寄せた華やかな衣装は今日が初お披露目でした。

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ベトナムの蓮茶、インドネシアの紅茶をいただきながらの交流タイム。
初めて技能実習生とお話した、という方も多かったようです。ノートにメモをとりながら質問をする勉強熱心な小学生の姿も見られました。

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写真を見ながら、お仕事以外の実習生の日常生活や、地域の人たちのサポートの様子を紹介。
「労働者」としてではない、「地域の隣人」としての実習生の姿を伝えたくて、このような時間を設けたのですが、実習生もサポートする人たちも生き生きと楽しそうにお話してくれました。

今回のセミナーは、技能実習生のことについて理解を深めてもらい、「労働者」としてだけではなく、地域の新しい住民としてのお付き合いの仕方を考えてほしい、という目的で開催したものですが、アンケートの結果を見る限り、ある程度のその目的は達成できたのではないかと思います。

まず、「技能実習生のことについて、以前より理解が深まったと思いますか?」 という問いには、全員が「そう思う」か「どちらかと言えばそう思う」と回答していて、担当としてはガッツポーズ(笑)。

自由記入のコメントでも、「こちらの思いが伝わった!」と感じられたものが沢山ありました。ちょっと長くなりますが、いくつかそのまま転載します。
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◎実際に(実習生と)話す機会があると変わる。
◎これまで一度も当事者達に触れることがありませんでした。受入側の話、当事者の普段の生活が知れて自分の考えも改まった気がする。
◎私の近隣にも実習生の方々がおりますが、なかなかお会いする機会もなく、なんとなく、漠然としかわかりませんでした。どのような形で日本に来ているのか、どのような形で日本で働いているのかわかりやすい説明で、私なりに理解することができました。これからも増えるという話なので、もっともっと関心を持ちたいと思います。
◎実習生を知り身近に感じるよい機会でした。地域ごとにこのような機会や実習生との交流がもっとあってもいいのではないかと感じました。
◎仕事以外の姿が若者らしく、楽しんでいる姿を見て私たちも安心した。このような若者を大切にしたいと切に願う。民間レベルでも国際レベルでも大切な人材だと思う。
◎受け入れている企業の方のお話が印象的だった。「相互理解」、「正しい情報を発信したい」等、単に「労働力」としてみるのではなく、実習生の方たちと心の通った関係を作ろうと努力なさっている様子に、驚きと感動を受けた。実習生の方たちがエネルギッシュで向学心にもえている様子がひしひしと伝わってきた。日本での経験が今後の生き方のなかでプラスの力になる事を願っています!
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昨年度から続けてきた、技能実習生と地域社会とをつなぐ取り組みですが、これまで、「?」という反応を示されることもありました。おそらく、いろいろと問題のある技能実習制度を後押しするようなことをなぜにMIAが?ということなのだと思います。

制度そのものにさまざまな問題があることは勿論理解しています。(個人的には、無理して海外から「労働者」を呼ぶより、人口が少なくなるのに見合った社会のあり方を考えたほうがいいのではないかと思うのですが。)

「制度」は問題であっても、身近なところに実習生という「人」がどんどん増えていて、彼らは実は日本語や日本文化にも興味があって、でも、日本人側はそのことを知らず、なかなか接点が持てずに、結果的に地域社会で実習生が「見えない存在」になってしまっている。そういう状況を少しでも改善したいなあ、というのが、この取り組みで目指していることです。

技能実習生は、「労働者」としてだけではなく、他の海外出身者と同じように、さまざまな形で社会に貢献できる存在だし、一人ひとりと話すと、それぞれが個性を持った魅力ある人たちであることがわかります。それに気付かずに、メディアから流れる情報だけで、実習生をなんとなく「ネガティブ」な視点で捉えてしまうのは、実に勿体ないことです。

今回のセミナーで、今年度事業としては終了となりますが、まだまだ「道半ば」なので、来年度以降も違う形でこの取り組みは続けていきたいと考えています。

(OZ)

※このセミナーの紹介記事が河北新報の電子版に掲載されています。


少し時間が経ってしまいましたが、「多文化共生シンポジウムin名取」のご報告を。
このシンポジウムは宮城県と県人権啓発活動ネットワーク協議会が主催で、MIAも共催団体として関わっています。

今年のテーマは「子育て」。
名取市が子育て支援と教育に特に力を入れているということで、このテーマになりました。

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市内にある「ペンギンインターナショナルスクール」に通うお子さんたちの可愛らしい英語の歌と踊りのパフォーマンスで開幕。
山田司郎市長も笑顔で一緒に口ずさんでいました。

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基調講演は名取での子育て経験のある武井ラシーニさんから。
現在は県外にお住まいですが、会場にはラシーニさんのお知り合いが大勢駆けつけてくれました。(前日も、シンポジウムの後もみんなで同窓会だったみたいです。)

感激の涙を浮かべながらの「ただいま!」の挨拶から始まった講演では、言葉の壁に苦労しつつも、持ち前の明るさとバイタリティーで多くの仲間を得ながら子育てをしていったエピソードを生き生きと紹介してくれました。
まさに涙と笑いにつつまれたお話を聴いて、この日ラシーニさんのファンになった人も大勢いたと思います。

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MIAからは「県内の多文化共生の現状」ということで、在留外国人に関するデータ的なことや「国際交流協会ともだちin名取」さんの先進的な取組などについて紹介しました。

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パネルディスカッションでは、市内在住の外国人3名(フィリピン出身のマリッサさん、タイ出身のアモーンラットさん、オーストラリア出身のロバートさん)と「国際交流協会ともだちin名取」の小島会長がパネリストとして登壇。

ご自身の子育て・教育支援の経験から、
「子育て支援の情報が多言語で提供されるといい」
「地域住民との交流の機会がもっとあるといい」
「英語だけでなく、もっと多様な国の言葉や文化に触れる機会も」
といった提案がされました。

コメンテーターとして登壇された山田市長は、パネリストの話を聴きながらびっしりとメモを取っていて、みなさんの思いをしっかりと受けとめていただいたようでした。
このシンポジウムで、市町・町長にこのような形で登壇いただいたのは、おそらく初めてではないでしょうか。
地元の外国人やその支援者の話を直接聞いていただくというのは、とても意義のあることだと思います。

冒頭の県国際企画課長のお話によると、東洋経済新報社の「住みよさランキング」で、名取市は北海道・東北では1位(!)、全国でも11位(!)なんだそう。

おそらく、子育て・教育の面でも既に全国でも高いランクにあるのだと想像しますが、今回のシンポジウムが、名取市が今以上に「豊かな子育て」ができる街になるにはどうしたらいいのか、そんなことを考えるきっかけになっていればいいなあ、と僭越ながら思います。

(OZ)

※写真は全て県国際企画課提供。


当協会機関紙「倶楽部MIA」95号(2018年2月号)を発行しました。

「倶楽部MIA」では毎号巻頭に、宮城県内で活躍中の外国人/日本人のインタビュー記事を掲載しています。

95号(2018年2月号)は、昨年、東京都内で2回に渡って行われた、外国人支援スタッフ・ボランティア通訳を対象とした「感染症(結核・HIV)通訳養成講座」(NPO法人多言語社会リソースかながわ主催)を受講された当協会の通訳サポーターさん3人(中国出身の小関一絵さん、ネパール出身のドゥワディ・アルンさん、ベトナム出身のヴォン・ティー・ドアン・トゥーさん)のインタビュー記事です。

通訳サポーターとしての実績多数で活躍されている方々ですが、上記講座で、医療の専門家によるレクチャーを受けたり、他の地域の通訳サポーターさんと情報交換をしたりする中で、様々な学びや気付きがあったようでした。今回インタビュアーでなかった私は、インタビュー記事を読んで、3人の方々は感染症通訳の最前線でそれぞれ通訳者とはどうあるべき真摯に考え、活動に当たっていらっしゃるということを強く感じました。

今回のインタビュー記事を掲載した「倶楽部MIA95号」は、WEB上でもご覧いただけます。また、2018年2月~3月に県内で開かれる国際的なイベントも掲載しています。ご覧になられる方は、こちらからどうぞ。

M

ごーかいのびーた

 愚息が「い」で始まって「ざ」で終わる病を患っておりまして、ワタクシはいまのところげんきシャクシャクではございますが、気になる方、近く大事なイベントを控えている方などはこのブログにお近づきにならない方がよろしいかもしれません。流行性感冒がインターネット感染するという話は聞いたことがございませんけれども。用心には用心を。

 業界用語で「しーたく乗ってしーすーくいーの」式の言い方がいまなおございます。お分かりでない方のために補足すると、単語の音声をひっくり返すんですね。

タクシー しーたく
寿司 しーすー

 というわけで、タイトルは「介護の旅」。宮城県長寿社会政策課からの委託事業「外国人介護人材受入啓発事業」、昨年11月にシンポジウムを行いましたが、そのあとは希望される施設にこちらが赴いてご説明する「出張説明会」を行っております。全部で8つの施設、企業からお申し込みがありまして、うち半分が今月です。加美町宮崎、大崎市古川、登米市米山町、角田市、北に南に行きますよ。

 今回、介護のおしごとの経験がある韓国出身のMさん、中国出身のAさん、Mさんにゲストスピーカーとしてご協力いただきます。韓国のMさん、中国のAさんからはワタクシとしても初めておはなしをうかがうので、楽しみです。

 加美町宮崎の施設の方からは、「当日吹雪のときは事前にご連絡差し上げますから」とお気遣いの声がありましたが・・・とにかく行くしかねえ。それより「い・・・なんとかかん・・・ざ」伝染の方が心配。同僚からは「這ってでも出てこい」とハートウォームなおことばをいただきました。これ、先週あるイベントの前に担当者にワタクシが投げかけたことばがそのまま返ってきただけのことなんですけどね。


とーます
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※先日、アラスカのお客さまからいただいたおみやげ。緑茶ベースでオレンジ、パッションフルーツ、ジャスミン(茉莉花)のフレーバーが濃厚です。おぢさんにはちいと恥ずかしい。

ころばないように

 大雪でございます。ここにきて連日の降雪でございます。今回は東京でもしこたま降ったらしく、その翌日の報道によれば700人を超える人々が雪道に足を取られ、怪我をしたとの由。

 東北人を半世紀に若干欠けるくらいやっておりますので、雪道の歩き様は当然心得ております。早朝、そろそろと歩いている通勤通学の徒がじれったくて、脇を小走りすたこらさっさと駆け抜ける日々でございます。そんなに急いでどこに行く・・・ららら。

 MIA日本語講座の受講生からも昨日、今日と転倒の報がありました。昨日は、台湾のKさん、今日はポルトガルのSさん。Sさんにはお見舞いを兼ねてさっき声をかけたところ、「ポルトガルには雪が降らないんです、初めての冬です」、と。

 改めて見回してみれば、受講生の中にはベトナム、タイ、インドネシア、シンガポールといった東南アジア諸国から来ている方が複数います。先述の台湾、ポルトガルも含め、雪道の歩き方が東京の人以上に分からない、経験がないのでした。しかし、それを教える多言語表示などは寡聞にして存じ上げません。

 大雪だった翌日でしたか、SNS上にこんなイラストが出回っていました。

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 これを多言語で展開できたら面白いなあと思いました。あるいは、これを日本語の学習教材にしたら面白いんじゃないかとも思いました。思いたったが百年目(つい5分前だけど・・・)、これをコピーして日本語講座の講師諸氏にお渡ししてみました。百年目のへそを曲げてはいけないとお気遣いいただいたのでしょう、さっそく教室で配っていらっしゃいました。宿題だそうです。なかなか厄介な語彙、漢字が散りばめられています。スマートフォンや辞書を使って読み進めていくと、これであんたも雪道マイスター・・・だといいんだけど。


とーます
塩竈市でインドネシア人技能実習生と地域の人たちとの交流会を開催しました。

これは、今年度の事業「技能実習生との共生の地域づくり推進事業」の一環として開催したもので、実習生20名を含めて50名が参加しました。

会場は、実習生の寮のすぐ近くにある塩竈市魚市場。昨年度オープンしたばかりの市場には、誰でも利用可能な会議室が併設されていて、その一室をお借りしました。(魚市場の一画で水産加工の技能実習生との交流会を開くって、なんだかいい感じですよね。)

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ますは写真でこれまでの交流を振り返りました。
NPOみなとしほがまさん主催の「ひなめぐり」、「地域交流サポーター」のKさんコーディネートによるお祭りのパレードへの参加など、いろいろ楽しく過ごしてきましたね。

実習生も「地域交流サポーター」も、本当に「芸達者」な人が多くて、大変賑やかな会となりました。

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実習生は、なんと、またもや新しい踊りを披露(!)
なんでも「新しい後輩が来たから、新しい踊りを練習しました!」とのこと。いやはや、その努力と踊りの完成度には脱帽です。

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地元塩竈の団子屋さんと洋菓子屋さんで買ったお菓子も好評でした。
宮城名物の「ずんだ」は、イスラムの人たちも安心して食べることができます。

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お正月ということで、福笑いを。
みんな、この遊びの「ツボ」を心得ていて、「もっと上!」「はい、だいじょうぶ!」等々、けっこう無責任なアドバイスが飛び交い、見事な仕上がり具合に。大きな笑いが沸き起こり、たくさんの「福」を運んでくれました。

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お待ちかねのSさんとKさんのマジックショー!
一昨年の公民館でのイベントで実習生と披露した際の盛り上がりを思い出しました。

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留学生のAさんも駆けつけてくれ、伝統の「仮面踊り」を舞ってくれました。
この仮面、紐で顔に固定しているのではなく、口でずっと咥えているのだそう。

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そして最後はYさんが尺八の演奏をご披露。
この日のために、インドネシアで人気の歌を新たに練習してきてくれ、実習生もそれに合わせて皆で合唱。Yさんの心を込めた演奏と実習生の透き通った歌声に、横で聞いていた私もじーんと来ました。

「楽しい時は速く過ぎ去る」の英語のことわざ(?)どおり、あっという間の2時間でした。
笑顔で別れを惜しむ様子も見られましたが、また集まって楽しく過ごしましょう。

<お知らせ> 
塩竈の実習生も参加する「MIA技能実習生との共生の地域づくり推進セミナー」が来る日曜日に開催されます。
まだお申込み可能ですのでぜひ!
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(OZ)



2年連続応募ゼロ

 MIA日本語講座講師募集、昨年に続き今期も応募ゼロでした。震災直後は応募者が二桁だったときもありました。あのころは、原発事故の関係などもあって日本語学校は存亡の危機に瀕しておりましたので、日本語を教える場所がとても限られていたということでしょうか。

 いま、日本語学校はV字回復以上の活況を帯びています。日本語学校の留学生が急増しています。日本国内ではここ5年で200以上の日本語学校が新たに設立されたとの報道もありました。日本語教師が引く手あまたの時代が急激に現れました。その風はMIA日本語講座の講師募集にも直撃していると言えそうです。

 MIA日本語講座は、在住外国人の生活適応支援の一環としてMIA設立当初から開設されています。日本語学校のようにテスト対策、進学指導を主眼とするところとは目的が異なります。学習者は国籍、世代、属性がばらばらです。また、仕事や家庭の都合で家に帰っても勉強する時間がとれない学習者も少なくないので、限られた授業の中でひとつでもふたつでも覚えて帰っていただき、それが日常生活にすぐに活きることを目指しています。

 週に一コマ、2時間程度の授業を担当していただくだけのため、これで生計を立てるというわけにはまいりません。様々な学習者の日本語の上達、それが生活の糧となったときのヨロコビ、笑顔がいちばんの報酬ということになろうかと思います。

 ともあれ、2年応募ゼロという結果を受けて、少し方向転換をすべきときにあるようにも思っています。いまは、日本語教師の資格があって且つ一定程度教授経験のある方と条件づけていますが、経験を問わずMIAで経験を積んでいただくような「准講師」といった枠組みが果たして成立するかどうか検討を始めています。


とーます
※なにが悲しくてか大寒の日にひとり女川に行ってまいりました。寒中釣り。ごみでも引っかかったのかと手繰り寄せたら、これでした。
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刺身、タコ焼きと2日連続で食べましたが、まだ半分くらい残っています。うめえのなんの。

豪華な空間

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 MIA日本語講座初級1と初級2クラスの受講生を対象に「ストレスケア教室」を実施しました。日本語だけでお伝えするには限界があるので、通訳さん付きです。講師のIさんがひとこと話すと、即座にそれが5言語に「変換」されていきます。この日は英語、中国語、韓国語、ロシア語、ベトナム語。若干慣れてしまっておりましたが、これって実はとても豪華な空間に居合わせているのではないかと思ったのでした。

 通訳者のみなさん、ありがとうございました。


とーます

おぢさん迷う、そして木に登る

 T大学の学生が留学する前の研修として、宮城県の外国人の現状を教えてほしいとのご依頼があり、先日伺ってまいりました。

 ワタクシが通っていた(うそです、あまり否ほとんど通ってはいませんでした、お詫びして訂正します、正しくは籍を置いていた、でございます)ころにはなかった建物が会場に指定されており、まずはそこにたどり着くことが大きな目標でございました。事前にHPを見て場所をしかと確認して臨みました。

 地図上で確認したと思しき建物の前に着きました。入口付近の銘板を確認します。指定されたセクション名が見当たりません。幼少の砌から「あきめーくら」と罵られ続けてまいりましたので、何度も確認しました。大きな建物で入口が複数ありましたので建物の周囲をバターになりそうなぐらいぐるぐる徘徊しました。しかし、やはりどこにも見当たりません。端から見たら完全に不審者です。

 既に夕刻でしたので、受付窓口は開いておらず、人通りもほとんどありません。うろうろを続けていましたら、職員と思しき人が偶然通りかかったので、意を決して尋ねました。「鬼退治に行きたいので、一緒に行ってもらえませんか?」これを言ったら完全にものほんの不審者でした。言ってみたかったけど・・・

「えーと、わたしもよく分からないので、確認してきますね」

と、その職員は出てきた事務所に戻り、ややしばらくして戻ってきました。

「おそらくこのエレベーターで3階まで行って、そこから行くんじゃないかと思います。」

 「思います」というのが少し気になりましたが、とりあえずひとりで勝手に行って完全な不審者になるよりは、どなたかのお墨付きの不審者の方がまだよいと思いましたので、時間もなかったことですし、ええいままよとエレベーターに乗りました。

 果たして、会場になんとか時間前にたどり着きました。眼球はだいぶ湿気ておりました。大和男児泣いてなるものか。しかし、泣く前にT大学にひとこと言いたい。案内表示ぐらいやりなはれ。内部の職員さえ確認しないと分からないようなところに、外部の人がどうしてたどり着けるものか。


 ともあれ、本題の研修が始まりました。対象は大学生5名。文学部、工学部、経済学部と所属もバラバラ。でも、留学先は全員ドイツ(2週間)、あちらでは移民についても学んでくるということでした。

 ワタクシからは、全国的な労働力不足により留学生や技能実習生など外国人労働者が宮城でも激増していること、外国人は必ずしもずっと要支援者というわけではなく支援者へと立場が変わっていく人もたくさんいること、外国人の増減は日本と世界の経済、社会、産業などと密接に結びついておりおよそ予測不能であること、を早口にまくしたてました。持ち時間は45分、あっという間でした。

 ここからがすごかった。学生からの質問攻め。技能実習制度の現状はどうなのか、外国人の子どもの教育問題はどうなっているのか、EPAとは何か、日本での外国人労働者が100万人を超えたということだがかれらの収入はどれほどになっているのか(ワタクシも知りたい、こうした統計があったらおしえてください!)、日本語学校というのは学校なのか、日本国政府の外国人に関する施策はどうなっているのか、などなど。

 ひとつひとつの質問に知る限りの答弁脱線与太話をしていたら、さらに1時間以上が過ぎてました。いやあ、面白かった。反応がよいと楽しくなりますね。釣りと一緒。話をしても反応がないってこともよくあるんですけど、つまらなくてごめんなさい、つまるとすぽんすぽんしないといけませんからねと心が萎えます。萎えても萎えても学ばなくてごめんなさい。ひとはこうして心無くごめんなさいを量産していくのでせう。


とーます
※実は、この日は愛娘の誕生日でした。帰宅したら娘はもう寝てました。
※実は、元々は別のスタッフが行くはずだったのですが、なんと「い」で始まって「ざ」で終わる病に伏してしまいまして、ワタクシは急な代打でございました。
※実は、こんなこともあろうかと?前日晩にはケーキを買って帰り、誕生日の朝にみんなでケーキを食べてました。父は、カロリー摂取上、夜はケーキを食べたくなかったので、朝にしただけなんですけどね。万事塞翁が馬というところかしらん。
※想定外の残業で遅い帰宅となりましたが、最寄駅はこうなってました。屋根が一斉に職場放棄しているようです。
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